EOS R | 高画質

約3030万画素、高性能35mmフルサイズCMOSセンサー

高解像・高感度、高速化を追求

高画素と高感度・低ノイズ化を両立した、自社開発・自社生産の約3030万画素、35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。RFレンズに対応した光学設計の最適化を図り、高い解像力を発揮。またフルサイズという大型センサーが、RFレンズの美しいボケ味を最大限に引き出します。さらに豊かで滑らかな階調表現を可能にする、広いダイナミックレンジも実現しています。

写真:CMOSセンサー

映像エンジンDIGIC 8

EOS Rの頭脳を司る、映像エンジンDIGIC 8

RFレンズに導かれた光を、高性能CMOSセンサーが受け止める。その良質な素材を余すところなく画像へと反映させるのが映像エンジンDIGIC 8です。先進の画像処理性能により、高画素ながら常用ISO感度40000を達成。高感度でも鮮明な一枚を描きます。さらに最高約8.0コマ/秒の高速連続撮影や、デュアルピクセルCMOS AFの進化、4K/30pのEOSムービーなど数々の機能も実現しています。

図:DIGIC 8

手ブレ補正

静止画で最大5段分※1の手ブレ補正。デュアルセンシングIS

揺れ検出のアルゴリズムが一眼レフカメラのEOSから進化。レンズのジャイロセンサーに加え、カメラのCMOSセンサーの画像情報からブレ量を検出。この2つの情報を比較解析することで、レンズ側で検出できなかった低周波※2の揺れも高精度に検知、補正することが可能です。レンズの光学ISと合わせて最大5段分を達成しました。

  • ※1
    CIPA試験基準。静止画撮影時。RF24-105mm F4 L IS USM/RF35mm F1.8 MACRO IS STMのみ対応可能(2018年9月現在)。
  • ※2
    呼吸などによる体のゆっくりとした揺れ。
図:デュアルセンシングIS。

高ISO感度

高感度により強く。常用ISO感度最高40000を達成

CMOSセンサーと映像エンジンDIGIC 8により、高感度性能が大幅に向上。常用ISO感度は静止画で100~40000を実現しました。拡張ISO感度はISO50(L)/51200(H1)/102400(H2)相当の設定が可能。高感度性能とIS効果の連携で、手持ち撮影の可能性はさらに拡大。夜の街並みや薄暗い室内など、光量の少ないシーンもこれまで以上に鮮明な一枚に仕上げます。

  • 推奨露光指数。
ISO40000
写真:ISO40000

高感度撮影と長秒時露光撮影をサポートするノイズ低減機能

高感度撮影時のほか、長秒時露光撮影時にもノイズ低減を発揮。長秒時露光撮影時は[しない/自動/する]から選択可能。高感度撮影時は[しない/弱め/標準/強め/マルチショットノイズ低減機能]から選べます。

写真:長秒時露光撮影

マルチショットノイズ低減機能

高感度撮影時、よりノイズの少ない画像に仕上げる機能です。1回のシャッターで4枚の画像を撮影し、カメラ内で自動合成。解像感を保ったままノイズの少ない1枚の画像として記録します。

  • RAW設定時にはマルチショットノイズ低減は選択できません。
高感度撮影時のノイズ低減
図:マルチショットノイズ低減機能設定画面

ISOオート時のシャッター速度低速限界

プログラムAEと絞り優先AE時でのISOオート設定時、シャッタースピードの低速限界の設定が可能。意図しないシャッタースピードの低下を防げます。1/8000秒~1秒まで1段ステップごとに手動で設定できるほか、[遅め/標準/速め]を7段階で設定できる自動設定もあります。

カメラ内レンズ光学補正

撮影時、カメラ内でデジタルレンズオプティマイザを実行

EOS Rシステムでは、RFレンズがデジタルレンズオプティマイザ用のデータを保持。大容量・高速通信により、そのデータを瞬時にカメラ側に伝達します。これにより、後処理ではなく撮影しながら処理を実行。連続撮影枚数にも影響しないため、初期設定から[する]を適用しています。

  • すべての画像で効果を保証するものではありません。
しない
図:デジタルレンズオプティマイザをOFF
する
図:デジタルレンズオプティマイザをON

回折補正などレンズの諸収差も、カメラ内で光学的に補正

撮影時、カメラ内で回折補正を実行。パソコンでの後処理を省くため、絞り込んだ撮影が積極的に行えます。回折補正のほか色収差や周辺光量、歪曲収差の補正も可能。JPEG撮影時でも補正を実行します。

公開済みの補正データをカメラに内蔵

EOS Rでは、これまでのデジタルレンズオプティマイザ対応レンズの補正データを、すべてカメラに登録。RFレンズ、EF400mm F2.8L IS III USM、EF600mm F4L IS III USMは、レンズ内に内蔵されている補正データが使えます。またTS-Eレンズの周辺光量補正、色収差補正、歪曲収差補正も可能です。

記録画質

フルサイズレンズの焦点距離を1.6倍に。クロップ撮影機能

RFレンズ、EFレンズを装着時、動画/静止画のクロップ撮影が可能。静止画ではAPS-Cの画角(1.6倍)にクロップできるため手軽に望遠効果が得られます。レンズ交換やエクステンダーが装着できないシーンをサポートします。クロップ撮影時は約1160万画素で記録。EF-Sレンズを装着した際は、自動的にクロップ撮影となります。また動画撮影時は4Kの画角にクロップされます。

  • JPEG[L]/RAW/C-RAW時。JPEG[S2]時は約380万画素で記録されます。

ファイルサイズを抑えた、新RAWフォーマット[C-RAW]を採用

従来のRAWに加え、新たなRAWフォーマット[C-RAW(CR3)]を採用。RAWと同じ約3030万画素データでありながら、ファイルサイズを軽量化。処理速度と連写速度の向上も同時に実現、撮影時のパフォーマンスを拡大させます。

  • [C-RAW]と比べ、画質は[RAW]が優れています。
  • RAWからC-RAW、C-RAWからRAWへの変換はできません。
記録画質 記録画素数
静止画クロップ/アスペクト
3:2 1.6倍
(クロップ)
4:3 16:9 1:1
L/アイコン:RAWアイコン:CRAW 約3010万
(6720×4480)
約1160万
(4176×2784)
約2670万
(5952×4480)
約2540万
(6720×3776)
約2010万
(4480×4480)
M 約1330万
(4464×2976)
- 約1180万
(3968×2976)
約1120万
(4464×2512)
約890万
(2976×2976)
S1 約750万
(3360×2240)
- 約670万
(2976×2240)
約630万
(3360×1888)
約500万
(2240×2240)
S2 約380万
(2400×1600)
約380万
(2400×1600)
約340万
(2112×1600)
約320万
(2400×1344)
約260万
(1600×1600)

高輝度側・階調優先機能

ハイライト側の表現を強化する2つのアプローチ

高輝度側・階調優先※1の性能が向上。高輝度側の信号を活用し、階調表現を拡張する[強(D+2)]を追加。白トビの抑制効果がさらに向上します。また、オートライティングオプティマイザは、白トビしやすい雲や顔などの明るい被写体の階調を改善。[強め]設定時※2には白トビ改善に加え、明るい領域へ多くの階調を割り当てることが可能です。明暗差の激しい環境でも、自然なコントラストと美しい解像感で表現できます。

  • ※1
    高輝度側・階調優先機能を[する]にすると、オートライティングオプティマイザは自動的に[しない]に設定されます。また、ISO感度の設定範囲は200~40000となります。拡張ISO感度の設定はできません。
  • ※2
    [強め]設定時には連写時の連続撮影可能枚数が低下します。
しない
図:オートライティングオプティマイザをしない
強(D+2)
図:オートライティングオプティマイザを強(D+2)

ピクチャースタイル

[ディテール重視]で解像感のある描写に

繊細な質感や微妙なニュアンスを表現したい時に適切な[ディテール重視]や、空の青や木々の緑などを印象深く仕上げる[風景]など、好みや撮影シチュエーションに合わせて撮影者が細かく調整が可能。プリセットされたピクチャースタイルを基本に、意図に合わせて調整した値を登録しておくこともできます。

図:ディテール優先設定画面

その他のピクチャースタイル

プリセットで搭載されているピクチャースタイルは、[ディテール重視]のほか[オート][スタンダード][ポートレート][風景][ニュートラル][忠実設定][モノクロ][ユーザー設定1~3]の全9種です。

ホワイトバランス

より忠実に白を表現する[ホワイト優先]

オートホワイトバランスでは[雰囲気優先]と[ホワイト優先]から選択可能。光源の赤みを活かした暖かみのある表現には[雰囲気優先]を、より忠実に白を表現したいときには[ホワイト優先]が有効です。

図:ホワイト優先設定画面