EOS R | 動画

EOSムービー

4K・UHD、新時代EOSムービー

EOS Rシステムにより、EOSムービーの可能性はさらに拡大。RFレンズと、70種類を超えるEFレンズで多彩な映像表現が楽しめます。また4K・UHD(3840×2160)の内部記録が可能で、フレームレートは29.97p/24.00p/23.98p、それぞれALL-I/IPBが選択できます。4K撮影時、常用最高ISO感度12800に設定できるため、暗いシーンでも感度を上げて撮影することが可能です。ファインダーをのぞいたままでも動画撮影が行えるため、液晶モニターへの光の反射が気になる日中撮影にも便利です。

動画:新時代EOSムービー

FHD60p/HD120p:MP4

スポーツや動物など動きの速い被写体でも、残像感を抑えた滑らかで美しい動画表現へ。さらに記録形式は汎用性の高いMP4を採用しました。プロの制作現場や自宅での作業が快適に行えます。

4Kフレーム切り出し

4K動画の1フレームを、約830万画素(3840×2160)の画像としてJPEGで保存。写真素材や4K撮影時のピントチェックとしても活用できます。

  • 切り出した画像のリサイズ、トリミングはできません。フルHD動画からのフレーム切り出しはできません。動画の1コマを静止画として保存するため、通常の静止画と同等の画質にはなりません。
図:4K動画撮影で静止画も残せる

4Kタイムラプス動画

一定間隔で撮影した静止画をつなげ、4K UHD(3840×2160)動画として記録・再生。天体や風景、草花の成長や昆虫の生態など、時間の経過によって変化する被写体の姿を高解像に描き出します。

  • AF、動画電子IS、音声記録は動作しません。撮影間隔は最短2秒です。

Canon Log標準搭載

数々のプロの現場から支持されている記録方式、Canon Log。ダイナミックレンジが広く、わずかなグレーディングを施すだけでディテール豊かな表現が可能。また、Canon Logを含めた4K撮影時、ノイズリダクション処理にも対応。表現の自由度がさらに高まりました。4K記録時、YCbCr 4:2:2、10bitでのHDMI出力に対応しています。(カメラ内部記録時はYCbCr 4:2:0、8bit 記録となります。)

図:Canon Log設定画面

5軸手ブレ補正

強力な手ブレ補正で快適な撮影をサポート

動画撮影時の手ブレ補正効果も強化。IS搭載のRFレンズ※1装着時は、レンズ側のISで補正しきれていないブレ量を、カメラ側の映像情報で検出、補正効果を高めます。さらにカメラ側の動画電子IS※2とレンズ側のISの双方を新マウント通信によって協調制御、コンビネーションISとして強力な手ブレ補正効果を実現します。従来のIS搭載EFレンズとの組み合せにおいては、レンズ側の手ブレ補正と電子式手ブレ補正を組み合せた5軸補正(レンズ側:水平回転、縦回転/カメラ側:回転軸、左右、上下)が可能です。IS非搭載レンズ装着時でも、カメラ内の動画電子IS※2がブレを補正します。

  • ※1
    対応レンズ:RF24-105mm F4 L IS USM/RF35mm F1.8 MACRO IS STM(2018年9月現在)。
  • ※2
    動画電子IS使用時は、撮影範囲が狭くなります。
図:5軸手ブレ補正

動画記録サイズ

シーンや用途に合わせて選べる記録サイズ

記録サイズは[3840×2160画素]の4K・UHD画質、[1920×1080画素]のフルHD画質、[1280×720画素]のHD画質、4K・UHD画質は29.97fps/25.00fps/24.00fps/23.98fps、フルHD画質は59.94fps/50.00fps/29.97fps/25.00fps/24.00fps/23.98fpsに対応しています。

  • 記録時間が29分59秒(ハイフレームレート動画は7分29秒)に達した時点で動画撮影が自動的に終了します。
  • ファイル容量4GBで自動停止の制限なし(SDXCカードがexFAT形式でフォーマットされた場合は4GBを超えても、1つの動画ファイルに記録されます)。

フルHD/60p、MP4フォーマット採用

動きの速い被写体でも残像感を抑え、より滑らかで美しく記録するフルハイビジョン60p。1/2倍速スロー再生時にも、滑らかなスロー再生が行えます。記録形式は再生互換性に優れるMP4フォーマットを採用しているため、幅広いデバイスで再生することができます。

ハイフレームレート、HD/119.9fps収録

HD(1280×720)記録時、NTSC:119.9fps/PAL:100fpsのハイフレームレート動画撮影が可能。29.97fps/25.00fpsに対して1/4倍速の映像として記録します。コマ飛びのない、きめ細やかで自然なスローモーション映像を表現できます。

  • ハイフレームレート動画撮影時、1シーンの撮影時間は最長7分29秒となります。タイムコードは、実時間1秒に対して4秒分カウントアップします(フリーラン設定時、タイムコードは記録されません)。また、音声は記録されません。
  • ハイフレームレート動画撮影時にAFは機能しません。
  • EF-Sクロップ撮影時は行えません。

2つの圧縮方式:ALL-I/IPB

ALL-Iは、1フレーム単位で圧縮するイントラフレーム方式。1フレーム単位でデコード、再エンコードを行うので、カット編集や映像の切り出しに適した高画質な圧縮方式です。一方IPBは、フレームの前後を参照し、差分を検出する差分圧縮方式。高圧縮でファイル容量が軽く、長時間の録画が可能です。

幅広い映像表現

常用ISO最高25600の高感度撮影で、暗がりでも美しい映像に

高性能CMOSセンサーとDIGIC 8の連携により、フルHDで常用ISO100~25600、4Kで常用ISO100~12800の高感度撮影を実現。暗がりでの撮影でも、クリアで美しい映像に。光の雰囲気を活かした撮影や照明が使えない省機材撮影など、ノーライトの撮影にも貢献します。拡張ISO感度は、フルHD/4Kともに102400を達成。

ISO25600
写真:ISO25600の高感度撮影

明暗差の大きいシーンでも白トビを軽減するHDR動画

空の明るい部分や明暗差の大きい室内と屋外、夜景のライトアップなどで起こりやすい白トビを軽減。HDR動画で記録すると、高輝度側の再現性を高めることができます。フルHD撮影時に、標準露出とアンダー露出の異なる露出の画像を交互に撮影し、合成して1フレームとして記録。白トビを抑え、ディテールまで再現します。

  • 拡張ISO感度は設定できません。
  • Tvモード時は、最低ISO感度が400となります。
  • EF-Sレンズ使用時、および動画クロップ撮影時は、HD、29.97fps、IPB(NTSC)/HD、25.00fps、IPB(PAL)となります。
写真:HDR動画

明るさの変化に滑らかに対応。Av値1/8段設定

RFレンズを装着した動画撮影時、絞り設定ステップを1/8段に設定可能。[しない/する]から選択できます。[する]を選択すると、[動画絞り優先AE/動画マニュアル露出]モード時の絞り数値の設定が1/3段(1/2段)ステップから1/8段ステップに変わります。

図:HDR動画

オートスローシャッター

暗い場所での撮影時、カメラが自動的にシャッタースピードを低減します。映像の滑らかさより、ノイズを抑えて明るさを優先した動画撮影が可能。[ON/OFF]を選べます。

マニュアルフォーカス補助機能

[MFピーキング]と[デュアルピクセルフォーカスガイド]

ピントが合った被写体の輪郭部分に色(赤/黄/青から選択可能)が表示される[MFピーキング]と、測距情報とレンズの距離情報を利用した[デュアルピクセルフォーカスガイド]。2つのマニュアルフォーカス補助機能で、動画撮影をサポートします。

図:MFビーキング+デュアルピクセルフォーカスガイド

AF機能

静止画と同様に5つのAF方式を採用

AF方式は[顔+追尾優先AF][1点AF][領域拡大AF(上下左右・周囲)][ゾーンAF][ラージゾーンAF(縦・横)]の5種から選択可能です。

動画サーボAFでピント合わせが快適に。追従特性のカスタマイズも可能

動画撮影でもデュアルピクセルCMOS AFが威力を発揮。[顔+追尾優先AF]では、合焦した人物をカメラが自動的に追尾。動きに合わせて高精度にピントを合わせ続けます。また、[1点AF]では動画サーボAFの特性がカスタマイズできるので、被写体や表現意図に合わせた動画撮影が行えます。

動画サーボAFのカスタマイズ:AF速度

被写体の動く速さや表現意図により、[AF速度]の設定が可能。設定幅は[遅い(-7~-1)/標準/速い(+1・+2)]の10段階。動画におけるピント移動は、遅いほうが違和感を与えにくいため[遅い]の設定幅を広くしています。作動条件は[常時/撮影中]から選択が可能。[撮影中]を選ぶと、撮影前のピント合わせ時、設定した速度にかかわらず[標準]でレンズが駆動し、撮影準備をスピーディーに済ませられます。

  • 動画撮影時の低速ピント送りに対応しているレンズ使用時に設定できます。
図:動画サーボA設定画面

動画サーボAFのカスタマイズ:被写体追従特性

「被写体追従特性」は7段階から設定可能。[粘る](-3~-1)では、被写体がAFフレームから外れたり、障害物が横切ったりしても、ピントをある程度保持。意図しないピント移動を抑制し、安定したAF撮影をサポートします。逆に[敏感](+1~+3)は、遠くの被写体から手前を横切る被写体にピントを移すといった表現に有効です。

図:被写体追従特性設定画面

その他の機能

HDMI 4K出力対応

4K動画のHDMI出力に対応。表示できる内容は接続先のモニター仕様によって異なりますが、2160p(4K・UHDTV)などの映像信号が出力可能です。

内蔵ステレオマイクで、音までハイクオリティーに

画質だけでなく、音もハイクオリティーに記録。録音レベルは[オート/マニュアル/しない]の切り替えが可能。マニュアル録音レベルは64段階から調整できます。

ウィンドカット/アッテネーター機能

屋外での撮影時、風の影響により発生する音を低減することができるウィンドカット機能や、大きな音が入力されたときの音割れを自動的に抑制するアッテネーターを搭載。

図:動画サーボA設定画面

汎用性の高い色空間をサポート。ITU-R BT.709

カラーマトリックスはRec. ITU-R BT.709。表示アシスト機能やLUTを必要とせず、いま映像制作の現場で使用しているモニターで自然な色再現性が得られます。また、グレーディングなどを行わなくても、良好な色再現性とコントラストが得られ、映像を即座に活用することが可能です。

より快適な動画撮影のためにおすすめしたいこと

動画撮影時のメモリーカードの書き込み/読み出し速度は、4K:SDメモリーカードUHS-II、ビデオスピードクラス60以上、フルHD・HD(ALL-I):SDメモリーカードUHS-I、UHSスピードクラス3以上、それ以外はUHS-Iスピードクラス3以上の大容量カードをご使用ください。カードの書き込み速度が遅いと、カメラの内蔵メモリーを消費してしまうため、自動的に動画撮影が終了することがあります。その他圧縮形式のカード速度は[仕様]でご確認ください。最長記録時間は29分59秒(ハイフレームレート動画は7分29秒)です。