新開発の最大約2420万画素※、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載。センサーが大きいため、被写体の細部まで繊細に描写できるほか、ボケ味が美しく、色彩のグラデーションも豊かに表現できます。
- ※RF/EFレンズ使用時。使用するレンズまたは画像処理により、有効画素が減少することがあります。
新開発の最大約2420万画素※、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載。センサーが大きいため、被写体の細部まで繊細に描写できるほか、ボケ味が美しく、色彩のグラデーションも豊かに表現できます。
APS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラには、35mmフルサイズカメラとは異なる、独自のメリットがあります。
APS-Cカメラは、レンズ表記焦点距離の約1.6倍相当(フルサイズ換算)の望遠効果が得られます。たとえば、100-400mmのレンズをEOS R10に装着した場合、望遠側の焦点距離は実質640mmに。この望遠効果に、EOS R10ならではの高速連写や追従性能をプラスすることで、野鳥や飛行機、鉄道など、速くて遠い被写体への対応力・表現力を高めます。
フルサイズカメラよりセンサーサイズの小さいAPS-Cカメラは、小型・軽量な設計が可能です。同様に、レンズもセンサーサイズに合わせて設計されるため、APS-C用に開発されたRF-Sレンズは小型・軽量。APS-Cなら、携行性、取り回しに優れたシステムを構築可能です。
カメラの頭脳である映像エンジンには、EOS R10に最適化したDIGIC Xを搭載。画素数の多い従来機種(約3250万画素のEOS 90D、EOS M6 Mark II)よりも、低ISO感度での解像性能が向上。髪の毛や生地の質感、木々の葉っぱなどを、より繊細に描写します。さらに、CMOSセンサーの高速信号読み出しに対応する高速信号処理で、電子シャッター使用時最高約23コマ/秒の高速連写を実現。進化した画像処理性能により、常用ISO感度の向上にも貢献しています。
夜景や暗い室内など、光量が足りないシーンでは、写真がブレたり、画像がざらつきがちです。EOS R10の常用最高ISO感度は、静止画で32000(拡張51200)※。暗いシーンでも、被写体ブレ、手ブレを抑えた手持ち撮影が可能に。高感度でもノイズの少ないクリアな画像が得られます。
長秒時露光撮影時と高感度撮影時、ノイズが出やすい2つのシチュエーションにおけるノイズ低減機能を搭載。長秒時露光撮影時は、長秒で撮影した画像に対して、特有のノイズ(輝点、縞)を低減。露光時間1秒以上のすべての撮影においてノイズ低減を行う[する]、ノイズが検出された場合のみノイズ低減を行う[自動]から選択できます※1。また、高感度撮影時は、ISO感度を上げて撮影したときに発生しやすいノイズ(ざらつき)を低減。[しない/弱め/標準/強め/マルチショットノイズ低減機能]※2から選べます。[マルチショットノイズ低減]は、1回のシャッターで4枚の画像を撮影し自動合成。解像感を保ったままノイズを抑制できます。
CMOSセンサーが捉えた豊富な情報を活かし、肉眼で見たようにリアルな画像を生み出すHDR撮影(HDR PQ)。緻密な階調、人の視覚に沿ったリアリティある画作りが特長です。表現できる明るさの幅(ダイナミックレンジ)が広がった最新のディスプレイ環境(HDR環境)で、その性能をフルに活かした静止画の撮影が可能。[高輝度側・階調優先][オートライティングオプティマイザ]との同時設定もでき、暗部から明部までをより階調豊かに、意図した表現で描き出すことが可能です。
HDRモードは、露出の違う3枚の画像を連続撮影して合成することで、明部や暗部の階調を豊かに表現できる機能です。HDR撮影(HDR PQ)との併用で、よりダイナミックレンジの広いシーンを描写可能。[HDR撮影:する]設定時は、HDRディスプレイに対応したHEIF画像を記録。HEIF画像はHDR PQを模した印象のJPEG画像に変換することもでき、新たな表現を試みたり、SDR環境で効果を確認することが可能です。[HDR撮影:しない]設定時は、JPEG画像で記録します。
露出を変えて3枚の画像を撮影、合成、JPEG形式で記録。SDR環境のディスプレイやプリンターで画像を活用できます。画像処理に新しい方法を採用しており、これまでよりハイライト側、シャドー側の階調表現に優れた画像が得られます。
1枚の画像を撮影し、HEIF形式で記録します。
露出を変えて3枚の画像を撮影、合成、HEIF形式で記録。もともと広いダイナミックレンジをさらに広げ、肉眼で見ているときの豊かな光に迫る表現が可能です。
撮影時に少なからず発生するレンズの収差(光が1点にわずかに集まらない現象)や、センサー構造の影響、回折現象(F値を大きくして撮影したときに画像がシャープではなくなる現象)を高度に解析・補正し、解像感・質感・立体感を向上します※1。EOS R10では、映像エンジンDIGIC Xの高速処理能力により、最高約23コマ/秒の高速連写時(電子シャッター)でも高い補正効果を付加する[強め]の設定が可能です※2。
画像エッジ部のコントラストを調整できる「明瞭度」を搭載。輪郭部分を鮮明に、またはやわらかくすることができます。±4段階で設定可能。静止画でも動画でも機能します。
1回の撮影で、カメラが自動的にピント位置を変えながら連続撮影。画像補正ソフトウエア「Digital Photo Professional」の深度合成機能を使うことで、手前から奥までくっきりした画像が生成できます。
フォーカスブラケット撮影の設定時、深度合成を[する]に設定すると、カメラが自動的に合成処理を行います。映像エンジンDIGIC Xの高速処理能力により、合成処理もスピーディー。「Digital Photo Professional」がなくても、その場ですぐに結果が確認できます。
DPRAW設定を[する]にして撮影を行うと、特別な情報が付加されたRAW画像(DPRAW画像)として記録されます。この情報を活用することで、ソフトウエア「Digital Photo Professional」で画像補正を行う際に、「解像感の微調整」「撮影視点の微調整」「ゴーストの低減」を行うことができます。