EOS R6 | 高速×高画質

有効画素数最大約2010万画素
35mmフルサイズCMOSセンサー

高感度35mmフルサイズCMOSセンサー

CMOSセンサー、映像エンジン、レンズ。この3つの要素が三位一体となることで、EOSの高画質は実現されています。EOS Rシステムにより、三位一体の連携は高次元で結実。EOS R6でもその真価を発揮しています。キヤノンが長年にわたり自社開発、自社生産を続けてきた35mmフルサイズCMOSセンサー(画面サイズ:約35.9×23.9mm)には、EOSのフラッグシップEOS-1D X Mark IIIのCMOSセンサーをEOS R6用にカスタマイズ。約2010万画素、常用ISO感度(静止画)は最高102400、電子シャッター使用時最高約20コマ/秒の高速連写、デュアルピクセルCMOS AF II、4K/60P動画撮影などを実現しています。またハイライトからシャドー部まで滑らかに描く、広いダイナミックレンジも魅力です。大きなボケ味、広角レンズによるダイナミックなパースペクティブもフルサイズならでは。幅広い映像表現を可能にします。

  • EF-Sレンズ使用時を除く。絞り開放時。詳細はこちらをご確認ください。シャッタースピード、絞り、連続撮影中の絞りの状態、被写体条件、明るさ(暗所での撮影時など)、あるいはレンズの種類などによって連続撮影速度が変化します。
図:35mmフルサイズCMOSセンサー

映像エンジンDIGIC X

画像処理性能のさらなる高みへ。映像エンジンDIGIC X

カメラの頭脳を司る映像エンジン。EOS R6は、DIGIC Xを搭載。約2010万画素CMOSセンサーの高速信号読み出しに対応し、電子シャッター使用時最高約20コマ/秒の高速連続撮影を実現。低ノイズ、高い解像感、撮影時のデジタルレンズオプティマイザ処理などにより、画質の向上にも貢献しています。また高速なAF演算により、デュアルピクセルCMOS AF IIへの進化にも重要な役割を果たしています。優れた被写体検出・追尾機能により、人物の頭部検出、動物検出も可能になりました。

図:DIGIC X

高感度・低ノイズ

常用最高ISO感度102400を達成

約2010万画素35mmフルサイズCMOSセンサーと、映像エンジンDIGIC Xの画像処理性能により、優れた高感度性能を実現。常用ISO感度(静止画)は100~102400を達成。高ISO感度でも、画像をクリアに仕上げます。さらに拡張ISO感度では、最低ISO50(L)/最高ISO204800(H)相当も選択可能に。暗所の被写体や夜景撮影などをさらに美しく描写します。

  • 推奨露光指数。
ISO102400
図:常用ISO感度

ISOオート時のシャッター速度低速限界

自分の意図に反してシャッタースピードが遅くならないよう、低速限界が設定可能。プログラムAE(P)と絞り優先AE(Av)でのISOオート設定時、1/8000秒~1秒まで1段ステップごとに手動で設定できるほか、自動設定では[遅め/標準/速め]を7段階で設定できます。

長秒時露光撮影と高感度撮影をサポートするノイズ低減機能

長秒時露光撮影時と高感度撮影時、2つのノイズ低減機能を搭載。長秒時露光撮影時(露光時間1秒以上)は、[しない/自動/する]から選択※1。高感度撮影時は[しない/弱め/標準/強め/マルチショットノイズ低減機能※2]から選べます。

  • ※1
    [フォーカスBKT撮影:する]設定時選択できません。
  • ※2
    動画撮影時は[しない/弱め/標準/強め]から選択できます。

マルチショットノイズ低減機能の高速処理

高感度撮影時、よりノイズの少ない画像に仕上げる機能です。映像エンジンの高性能化にともない、処理速度が向上しました。1回のシャッターで4枚の画像を撮影し、カメラ内で自動合成。解像感を保ったままノイズの少ない1枚の画像として記録します。

  • 電子シャッター使用時、RAW設定時にはマルチショットノイズ低減は選択できません。
図:マルチショットノイズ低減機能設定画面

カメラ内レンズ光学補正

[強め]の選択に対応したデジタルレンズオプティマイザ

画像本来の解像力を、光学補正により復元するデジタルレンズオプティマイザ※1。新たに[強め]※2が選択可能になりました。レンズの光学特性により生じる諸収差や、回折現象、ローパスフィルターに起因した解像劣化を補正することができます。RFレンズ側でも、デジタルレンズオプティマイザ用のデータを保持。大容量・高速通信により、そのデータを瞬時にカメラ側に伝達します。これにより、後処理ではなく撮影しながら、カメラ内で処理を実行。連続撮影枚数にも影響しないため、初期設定から[標準]を適用しています。

  • ※1
    すべての画像で効果を保証するものではありません。
  • ※2
    [強め]設定時は連続撮影枚数が制限されます。電子シャッター使用時は選択できません。
[OFF]
図:デジタルレンズオプティマイザ[OFF]
[強め]
図:デジタルレンズオプティマイザ[強め]

撮影時のレンズ光学補正

撮影時に色収差補正や周辺光量補正、歪曲収差の補正の4つの補正が可能。補正データのあるレンズはすべてカメラに初期登録済みです。静止画でも動画でも補正を実行します。

  • 動画撮影時の歪曲収差補正は、RFレンズ使用時のみ。
図:レンズ光学補正

画像処理

進化したオートライティングオプティマイザ

静止画・動画撮影時に、撮影画像の明るさ・コントラストを自動的に補正するオートライティングオプティマイザ。EOS R6では、RAW現像時に、撮影画像の顔領域のライティングを自動で補正する[顔ライティング補正]を新たに追加しました。また、静止画における雲や顔などのハイライト領域の階調だけでなく、動画のハイライト部分の階調を改善する効果を追加。

高速連続撮影

電子シャッター使用時最高約20コマ/秒の高速連続撮影

電子シャッター使用時、すべての連続撮影ドライブモードにおいて最高約20コマ/秒※1の高速連続撮影が可能です。メカシャッター/電子先幕使用時は、最高約12コマ/秒※2の高速連続撮影が可能な[高速連続撮影+]のドライブモードも搭載。高速で動く被写体を追従します。

  • ※1
    EF-Sレンズ使用時を除く。絞り開放時。詳細はこちらをご確認ください。シャッタースピード、絞り、連続撮影中の絞りの状態、被写体条件、明るさ(暗所での撮影時など)、あるいはレンズの種類などによって連続撮影速度が変化します。
  • ※2
    RFレンズ、および一部のEFレンズ使用時。詳細はこちらをご確認ください。連続撮影速度は、バッテリーの種類/残量、バッテリーグリップ/バッテリー数、DCカプラー/USB電源アダプターの使用有無、使用レンズ、温度、内蔵Wi-FiのON/OFFなどにより、最大3段階に変化します。最高連続撮影速度は、上記要因の他に、シャッタースピード、絞り、ストロボ使用、フリッカー低減処理、被写体条件、明るさ(暗所での撮影時など)などにより低下することがあります。
図:高速連写

メカシャッター/電子先幕使用時最高約12コマ/秒で高速連続撮影する[高速連続撮影+]

撮影中にライブビュー表示を行わない[高速連続撮影+]モードを新搭載。メカシャッター/電子先幕使用時でも、最高約12コマ/秒の高速連続撮影が可能。高速連続撮影/低速連続撮影と合わせて、3種類の連続撮影モードを備えています。

  • RFレンズ、および一部のEFレンズ使用時。詳細はこちらをご覧ください。連続撮影速度は、バッテリー種類/残量、バッテリーグリップ/バッテリー数、DCカプラー/USB電源アダプターの使用有無、使用レンズ、温度、内蔵Wi-FiのON/OFFなどにより、最大3段階に変化します。最高連続撮影速度は、シャッタースピード、絞り、ストロボ使用、フリッカー低減処理、被写体条件、明るさ(暗所での撮影など)などにより低下することがあります。

連写中のフレーム表示改善について

ファームウエア(Version 1.2.0)により、高速連続撮影時([高速表示設定:しない]設定時)および低速連続撮影時、連写中のファインダー表示とライブビュー表示のフレーム間に、ブラックアウトしたフレームが表示されます(電子シャッター時、高速連続撮影+時には無効)。
これまでは、止まったフレームのみを表示していましたが、フェードしながらブラックアウトしたフレームを表示、被写体の動きに合わせて追いやすくなります。

シャッター方式

メカシャッター/電子先幕/電子シャッターから選べるシャッター方式

電子制御式フォーカルプレーンシャッターを採用。メカシャッター/電子先幕/電子シャッターの3種類のシャッター方式から被写体や撮影シーンに合わせて選択可能です。電源オフ時のシャッター状態として、[閉じる/開く]がユーザーの使い勝手に合わせて設定できます。

図:シャッター方式

シャッター音が気にならない撮影が可能

電子シャッター選択時は、シャッター音は発生しません。野鳥撮影や発表会、室内での撮影など、シャッター音を抑えたいシーンで効果を発揮します。

  • シャッター音以外(絞り、フォーカスレンズ駆動音、電子音など)の音が発生する場合があります。

記録画質

HDR PQ HEIF 10bit記録

明暗のメリハリがあり、人間の視覚に近い光と色をリアルに再現するHDR画像を、HDR PQガンマによるHEIF※1(10bit)で記録できます。カメラ内でHDRからJPEG画像に変換※2できるので、SDR環境でも効果を確認可能。記録したHEIF画像は、HDR対応ディスプレイに出力し、高階調・広色域のHDR画像を表示できます。動画も記録可能です。

  • ※1
    High Efficiency Image File Format。現像後の画像を格納するファイルコンテナ。JPEGのYCbCr 4:2:2 8bitに対して、YCbCr 4:2:2 10bitでH.265/HEVC圧縮されます。
  • ※2
    シーンによっては、元画像と変換した画像を比べたときに、印象が異なることがあります。
  • 連続撮影時もHDR記録が可能です(電子シャッター撮影時は不可)。
  • [高輝度側・階調優先]を[する]にして撮影することを推奨します。
JPEG(SDR)
図:JPEG
JPEG(HDR、HEIFから変換)
図:HEIF

ファイルサイズを抑えられるC-RAWを採用

RAWとC-RAWの2種類のRAWを採用。C-RAWはRAWと同様の約2000万画素のデータを、より小さなファイルサイズで記録できます。

  • [C-RAW]と比べ、画質は[RAW]が優れています。
  • RAWからC-RAW、C-RAWからRAWへの変換はできません。
  • RAWとC-RAWの同時記録はできません。

フルサイズレンズの焦点距離を1.6倍にするクロップ撮影機能

RFレンズ、EFレンズを装着時、動画/静止画のクロップ撮影が可能。静止画ではAPS-Cの画角(1.6倍)にクロップできるため手軽に望遠効果が得られます。レンズ交換やエクステンダーが装着できないシーンをサポートします。クロップ撮影時は約770万画素で記録。EF-Sレンズを装着した際は、自動的にクロップ撮影となります。

  • JPEG[L]/RAW/C-RAW時。JPEG[S2]時は約380万画素で記録されます。
記録画質 記録画素数
アスペクト比
3:2 1.6倍
(クロップ)
4:3 16:9 1:1
JPEG/HEIF L 約2000万
(5472×3648)
約770万
(3408×2272)
約1770万
(4864×3648)
約1680万
(5472×3072)
約1330万
(3648×3648)
M 約890万
(3648×2432)
- 約790万
(3248×2432)
約750万
(3648×2048)
約590万
(2432×2432)
S1 約500万
(2736×1824)
- 約440万
(2432×1824)
約420万
(2736×1536)
約330万
(1824×1824)
S2 約380万
(2400×1600)
約380万
(2400×1600)
約340万
(2112×1600)
約320万
(2400×1344)
約260万
(1600×1600)
RAW アイコン:RAWアイコン:CRAW 約2000万
(5472×3648)
約770万
(3408×2272)
約2000万
(5472×3648)
  • 約1.6倍 焦点距離相当の画角となります。