4K高画質
クリエイターに応える動画性能
6Kオーバーサンプリング
4Kタイムラプス動画※
一定間隔で撮影した静止画をつなげて記録するタイムラプス動画は4KとフルHDに対応。タイムラプス撮影準備中にオートパワーオフ状態になっても設定はリセットされず、タイムラプス動画の設定を保持するため、スムーズに撮影をスタートできます。
4K UHDクロップ※
手持ちレンズが限られている中、もう少し望遠で撮りたい時に便利な動画クロップ撮影。4K UHD/60Pで記録可能です。フルHD/60Pにも対応しています。
多彩な表現力
フルHD/180Pハイフレームレート動画※
フルHDのハイフレームレート動画180P(179.82fps)記録が可能に。再生時1/6倍速の印象的なスロー効果を動画作品に取り入れることができます。またフルサイズの広い画角で撮影ができるので、4K素材と同じ遠近感、ボケで撮影が可能。両素材を合わせた映像制作にも違和感がありません。従来のフルHD/120Pも選択できます。
デジタルズーム(1〜10倍)※
フルHD設定時は約1~10倍のデジタルズームが可能。約2420万画素の豊富な画素数を活かし、劣化の少ないズームで視界の一部を切り取ることができます。単焦点レンズを使用した動画配信時に画角を調整したい時にも便利です。倍率の操作は、リモートコントローラー BR-E1でも行えます(UVC/UAC使用時は除く)。
1/8000秒のシャッタースピード設定
動画撮影のシャッタースピードの設定範囲は、1/8000〜1/25秒※。1/8000秒は、屋外で大口径レンズを開放で使いたい時などに役立ちます。またTv/Mモード時の設定範囲は1/8000〜1/8秒※。
動画は6時間※まで連続撮影可能
EOS R6では29分59秒に制限されていた1回あたりの動画記録時間の上限が、6時間00分00秒まで対応。長回しやドキュメンタリー撮影にも安心です。
クリエイティブフィルター動画
フルサイズEOSで初めて、クリエイティブフィルター動画を搭載。フルHDでの撮影時、ファンタジー/オールドムービー/メモリー/ダイナミッククローム/ジオラマ風の5つのフィルターを搭載。カメラだけで独特の表現を楽しむことができます。
- ファンタジー
- 効果[弱め/標準/強め]
夢の中にいるかのような柔らかな幻想世界を表現
- オールドムービー
-
効果[弱め/標準/強め]
画面の揺れ、キズ、明滅により、日常がシネマチックに
- メモリー
-
効果[弱め/標準/強め]
遥か昔に出会った場面のように現実をあいまいな記憶に変化
- ダイナミッククローム
-
効果[弱め/標準/強め]
黒と白の階調を際立たせ、臨場感のある力強い表現
- ジオラマ風
-
再生速度[5倍速/10倍速/20倍速]
ピントの合う範囲を狭め、ジオラマのような動画
プラスムービーオート※
静止画を撮影するだけで、静止画が記録されると同時に、撮影直前の約2~4秒のシーンも動画として記録されます。1日をまとめた短編動画が自動的に生成されます。
ユースケースに合わせたマイクに対応
動画初心者からVlogger、さらにはプロの現場まで、さまざまなユースケースに合わせたマイクに対応できます。
内蔵ステレオマイク
純正外付けマイク
XLRアダプター対応
記録形式
通常記録(8bit)
ピクチャースタイルやホワイトバランスなど静止画と同じ仕上がりの設定が適用できるため、静止画と両方撮影する場合にも便利です。記録・配信用途や速報など、撮って出しで活用する場合に。
HDR PQ動画※(10bit)
HDR対応のディスプレイでの再生を前提とした映像制作に対応。広ダイナミックレンジや高彩度の被写体を、見た目に近い色やコントラストで再現できます。グレーディングを行わなくても、ピクチャースタイルも適用できるため、簡単に表現のイメージを変えることができます。
Canon Log 3(10bit)に対応
6K/3.7KのRAW※1動画外部記録
HDMI端子からRAW形式の映像信号を出力し、ATOMOS社製「Ninja V+」※2によりProRes RAW※3で外部記録が可能※4。記録サイズは6K/10bit RAW(59.94p)、3.7K/12bit RAW (59.94p)。いずれもCanon Log 3より編集耐性が高く、高度な制作用途に対応できます。また、フルHDのプロキシもカメラ内に同時記録(スロット2のみ)できるため、RAW動画の制作プロセスを効率化できます。
- ※1
RAW動画は内部記録できません。RAW動画はカメラ内で現像することはできません。
- ※2
2023年1月公開予定のATOMOS社製「Ninja V+」のファームアップが必要となります。詳細はATOMOS社ホームページをご確認ください。
- ※3
ProRes RAW:Apple社がポストプロダクション向けに開発したコーデック。
- ※4
撮影環境によってはレコーダーが高温になる場合がありますのでご注意ください。
動画手ブレ補正
動画電子IS※1
AF性能
低輝度合焦限界EV-4.0※1×常用ISO25600※2
動画撮影においてもデュアルピクセルCMOS AF IIが機能。すべての画素から被写体検出に必要な情報とフォーカスの情報が得られるため、静止画同様に高精度な被写体検出とトラッキングが可能。暗いシーンでもトラッキングの安定性が高く、ピント合わせをカメラに委ねた撮影に効果を発揮します。動画常用ISO感度25600との連携で、肉眼では見えづらい低輝度環境(EV-4.0)でもクリアな映像が記録。拡張ISO感度は、204800(H)相当に設定可能です。
動画サーボAF
動画サーボAFでは[被写体検出AF]の設定項目を新設。従来の[検出優先]に加え[検出限定]が選択できるようになりました。[検出限定]設定時は、画面内に被写体を検出すれば自動的にフォーカシング&トラッキング。検出できない時はフォーカシングを待機。被写体が見えなくなったり、画面から外れていくシーンでも、AFをオフに切り換える手間をなくします。
ユースケース:乗り物
電車や車、バイク、飛行機などが画面外に去った後、フォーカシングを待機(停止)。背景にフォーカスが移動する不自然な動作を控えます。
ユースケース:ワイルドライフ
一度フォーカシングしてからパンアウト(フォーカシング待機)。あらためてパンインし、フォーカスの合った状態で被写体を画面に収めるような使い方も可能です。
ユースケース:人物
移動する被写体に障害物が入るたび、フォーカスが迷うような動作をなくし、シーンを自然に表現できます。
フォーカスブリージング補正※
フォーカシングによる画角の変化を、光学設計値に基づいてカメラが補正します。フォーカスブリージングを抑えた高品位な映像記録が可能です。
[AF速度]と[被写体追従特性]の調整が可能
[AF速度※]の調整
[被写体追従特性]の調整
設定幅は[粘る(-3~-1)/0/敏感(+1~+3)]の7段階。[粘る(-3~-1)]では被写体がAFフレームから外れたり、障害物が横切ったりしても、ピントをある程度保持。意図しないピント移動を抑制し、安定したAF撮影をサポートします。逆に[敏感(+1~+3)]は、遠くの被写体から手前を横切る被写体にピントを移すといった表現に有効です。
デュアルピクセルフォーカスガイド
被写体までのフォーカスの移動方向と距離の目安を視覚的に表示する、デュアルピクセルフォーカスガイド。マニュアルフォーカスに有効です。前ピン、後ピンがひと目で把握でき、スムーズで厳密なピント合わせが行えます。また、ピントが合った被写体の輪郭を、色つきの強調表示にするMFピーキングも搭載しています。
その他の機能
UVC/UAC※
EOS R6 Mark IIをWebカメラにすることで、フルHDによるリモート会議やストリーミング配信が行えます。フルサイズのため高画質・低ノイズの映像を相手に届けることができます。優れたAF性能により、見せたいものをカメラの前に出すと、すばやくピントを合わせます。またレンズ交換すれば広角や望遠など表現の違いも演出。ピクチャースタイルなども適用できます。
プレ記録※
CINEMA EOSカメラに搭載されているプレ記録機能を、ミラーレスEOSカメラで初めて搭載。記録開始前の5秒/3秒から映像を記録することができます。不意に訪れるシーンを記録したり、シーンの変化を待つ間、記録を停止しておくという新しい撮影方法も実現。不要な映像が減り、ファイルサイズの節約や編集作業の負荷軽減などのメリットが生まれます。またキヤノンのスマホ用アプリ[Camera Connect]でプレ記録を操作することも可能です。
MP4同一記録対応
デュアルスロットを採用。スロットのSDカードにMP4動画を同一記録することが可能。万一撮影中に片方の記録メディアに不具合があった場合でも、もう一方のメディアにバックアップできるので安心です。
記録中の強調表示
アスペクトマーカー
自分撮りも快適
VlogやYouTube配信などに便利な、自分撮りしやすい機能を搭載しています。
タッチREC
アイコンのタッチ操作で動画記録の開始/停止が可能です。
動画セルフタイマー
REC操作から動画記録を開始するまでの時間を10秒/2秒で設定できます。
トライポッドグリップ対応
トライポッドグリップ HG-100TBR※が使用可能。手持ちで自分撮りをする際、カメラを安定して保持できます。フルHD撮影中に手動よりもスムーズに行える、電子ズーム機能も備えています。
動画縦位置情報の付加
動画撮影でも、縦位置情報の付加が可能です。スマホなどでの再生やSNSでの共有もスムーズ。[する/しない]で任意に設定できます。
フォルスカラー※/ゼブラ表示
CINEMA EOS風のクイック設定画面
CINEMA EOSカメラのサブ機としてEOS R6 Mark IIを使うことも想定し、EOS C70などと同様の設定画面を表示形式に追加。画面内の[Q]ボタンを押すと呼び出すことができます。CINEMA EOS風画面と通常のEOS Rシリーズの画面は同時に登録でき、[Q]ボタンで切り換えられます。
ウィンドカット/アッテネーター機能
屋外での撮影時、風の影響により発生する音を低減することができるウィンドカットや、大きな音が入力された時の音割れを自動的に抑制するアッテネーターを搭載。
IPB軽量/トランスコード転送
スマホへ動画を転送する場合やディスク容量を節約したい場合、ファイルサイズの少ない[IPB軽量]がおすすめです。また、スマートフォンを操作してカメラ内の動画を転送する際、撮影した4K動画や180Pのハイフレームレート動画などをカメラ内でファイルサイズの小さいフルHD 29.97Pに変換※。すぐにSNSで共有したい場合や、4K撮影の編集のプロキシとして使用したい場合に便利です。
より快適な動画撮影のためにおすすめしたいこと
温度上昇にともなう撮影時の制限
動画撮影を行っている際に、カメラ内部の温度が高くなった場合は、内部デバイスの損傷防止、発熱したカードに触れた際のやけど防止、発熱した外装に触れ続けた際の低温やけど防止などの観点から、自動的に電源がオフとなる仕様が搭載されています。
- ・
キヤノン試験基準UHS-II対応カード使用時
- ・
測定条件:温度:+23℃、撮影形態:モニター撮影、Wi-Fi:非使用、電源:LP-E6NH、USB給電なし
- ・
コールドスタートでも、記録を開始する前にカメラの設定操作や、ライブビュー状態を維持することなどによってカメラ内部の温度上昇があるため、撮影可能時間が短くなる場合があります。カードの容量がいっぱいになった場合は、動画記録が自動停止します。その場合は、データを消去して撮影を再開した際の合計時間です。
- ※
カメラ(外装・内部)の温度が、カメラが置かれた環境(周囲の温度)と同程度の常温+23℃で、その状態から始動すること(=電源を入れて使用すること)。
温度上昇緩和/温度上昇警告
[温度上昇緩和]を設定すると、動画撮影待機中に一時的に表示の解像度やフレームレートを変更し、消費電力と温度上昇を抑えます。また、カメラ内の温度上昇を警告するアイコンとインジケーター表示を新たに採用しました。