2017年4月3日2020年10月23日
運動会は子供にとっても、家族にとっても一生の思い出に残る貴重なイベントです。思い出のワンシーンをキレイな写真で残してあげたいですが、運動会は年に一度。撮影練習のできない一発勝負だけに、難易度も高めです。そんな失敗できない大切なシーンだからこそ、スマホではなく「良いカメラ」で撮影したいものですよね。
ここでは一眼カメラを使って、運動会の決定的瞬間を逃さないためのコツや心得を伝授します。
運動会では、遠くから動きのある子供をキレイに撮れるが最適です。もちろん重さやコンパクトさではスマホに軍配が上がりますが、一眼カメラはそのデメリットを補って余りある仕上がりの美しさがあります。そのうえで、これから一眼カメラを選ぶ人は、液晶画面が動くバリアングル液晶タイプのカメラが便利です。運動会では自由に場所移動ができないことが多いため、液晶の角度を調整し、カメラだけを上にかざして撮ることができれば、場所のハンデをカバーすることができます。
運動会を一眼カメラで撮ることの大きなメリットは望遠ズームレンズが使えることです。
子供を探しながら、動いている姿を遠くから撮影することはなかなか難しいもの。運動会は人ごみの中で動きが制約される上、チャンスは一度しかないという緊張もあるので、ハードルが高くなりがちです。
子供が遠くにいてもベストショットを撮れるのが「望遠ズームレンズ」です。普通のズームレンズよりも遠くを撮れるこのレンズがあれば、あまり撮影場所を選べない会場でも、子供の表情だけをフォーカスしたり、全体像を広くフレームにおさめたりと自由度の高い撮影が可能になります。
ズームしても高画質。明るくキレイ!(EOS Kiss X9i)
スマホでズームしようとすると顔がもやもやに
お持ちの一眼カメラに「スポーツモード」があれば、このモードが運動会では活躍します。動く被写体へ自動的にピントを合わせ続けてくれるので、シャッターを押しっぱなしにすれば連写になります。※機種により違いがあります。
細かい設定をする自信がない人は、より簡単なモードが搭載された一眼カメラなら安心です。
もしスポーツモードがないカメラなら、連写設定にすることを忘れずに。狙ったシャッターチャンスの中でも、より表情や動きが良い瞬間を残せる確率が高くなります。たくさん撮れば、あとでベストショットを家族でセレクトする楽しみもありますね。
その場合の撮影モードは、「シャッタースピード優先モード(Tv)」を選び、1/500秒以上の速めのシャッタースピードにしておきます。ダンスや徒競走など、動きが早いものはもう一段早い1/1000秒前後の設定にすると、瞬間の動きをブレなく写し撮ることができるでしょう。他の人の迷惑にならなければ、三脚や一脚を使うとより安定して撮影ができます。
(→シャッタースピードとは)
運動会は、競技や演目のタイムスケジュールが全て事前に決まっています。スムーズに撮影を進めるためには、子供の競技と演目、進行プログラムをしっかり把握することが大切です。競技と撮影の流れをイメージしておけば、当日に的確に撮影ポイントを抑えることができます。
また、運動会の当日は時間に余裕を持って現地入りして、競技/演目ごとにベストな撮影場所を決めておきましょう。
運動会は朝からの長丁場になるうえ、連写や動画での撮影もあるので、バッテリー&容量消費は想像以上に早くなります。バッテリーの残量及びメモリーカードの容量チェックは前日に必ずしておきましょう。可能であれば予備のバッテリーを用意すると安心です。
メモリーカードは、記録方式によって撮影可能枚数が大きく変わります。容量に余裕を持って用意しましょう。また、データの転送速度によっては、連写の性能にも影響を与えるので、なるべく転送速度の速い製品をおすすめします。
親戚へのメールやSNS投稿などのためにスマートフォンへすぐに画像転送したい場合は、Wi-Fiの設定も確認しておきましょう。
人ごみの中で必要な機材を素早く取り出すためには、機材バッグも厳選したいところです。あちこち動きながら撮影のベストな撮影場所を探す予定なら、両手があくショルダーバッグタイプが使いやすいでしょう。
まとめ
玉入れ撮影のポイントは子供の位置を常に把握することです。子供はあちこち飛んでいく玉を追いかけ、拾い、投げる動作の連続になるので、狙う場所が一定ではありません。動きと位置を把握したらズームを活用して、子供を常にフレーム内におさめましょう。子供の表情や動きの良いシャッターチャンスがおとずれたら、迷わずシャッターを切りましょう。
動きがブレないよう、スポーツモードもしくは、シャッタースピード優先モードで1/500秒以上に設定し、連写モードは常時オンです。
混戦の中で自分の子供だけをズームでクローズアップするのが難しい場合もあります。自信がないときは、少し撮影範囲を広めに撮るとよいでしょう。集団の中で頑張る姿も良いものですし、撮る側の失敗も少なくなります。より引いた構図で、競技の全体像や、玉の飛んでくるカゴの寄りなども撮っておくと、思い出の写真にバリエーションを持たせることができます。
また子供が投げた玉の行方を撮るには、動画を併用することもおすすめです。動画撮影のポイントはズームを多用せずに、カメラをゆっくりと動かすことを心がけましょう。テレビで見ることを想定すると、画面が激しく動くのはあまり好ましくありません。
まとめ
ダンスは最近の運動会を盛り上げる新しい出し物。音楽にのっての集団演舞や個人の見せ場もあるので、真剣な中にも楽しい表情が滲み、他の競技にはない魅力があります。衣装が華やかな場合、写真映えもします。
技術的な撮影のポイントは、他の競技と同様です。先述の玉入れより立ち位置がはっきりしているので、子供がよく見える場所取りをしたら、ズームを使ってしっかりフレームにおさめましょう。
ダンスの撮影で大切なのは、音楽をよく聞き、ダンスの動きをよく見てシャッターを切ること。キメポーズなど見せ場も音楽のハイライトとともにやってくるので、耳にも意識を集中させましょう。
ダンスは体全体を使った表現なので、全身と上半身の2つの構図を意識しましょう。望遠レンズを活かし、表情をアップで撮りつつ背景をぼかしたり、敢えて引いた構図で演舞の全体像を押さえておくなどバリエーションを持たせると、後で見たときの楽しみが増えるはず。
カメラの推奨設定は、シャッタースピード優先モード。基本は1/500秒以上、動きの速い場面をブレなく撮りたいときは、1/1000秒前後に設定してブレを予防し、連写モードはやはり常時オンです。もちろんスポーツモードでもOK。
まとめ
運動会の花形競技といえば徒競走です。ここには運動会撮影に必要な要素がぎゅっと詰まっています。
まず大切なのは撮影の位置取りです。徒競走には3つのシャッターチャンスがあります。スタート前の表情、走っている姿、そしてゴール。この3つのうち、最低2つを効率よく撮影できるベストポジションを探しましょう。おすすめは、スタートラインを斜め前から狙える場所。ここならスタートと走りのシーンのどちらも狙えます。
慌ただしい会場では移動はなかなか難しいので、撮影位置を事前に決めておきましょう。
ここでも望遠ズームレンズをうまく使い、緊張するスタート前と、ゴール後の対照的な表情を意識して狙うと、子供の感情をくみ取ったステキな思い出の記録になるはずです。
走り出す前は被写体が静止しているので、比較的簡単に撮影できます。タイミングの計りやすいスタートする瞬間も躍動感のある良い写真を押さえられるでしょう。
走っている姿を撮る場合は、低いアングルほど迫力が出ます。バリアングル液晶モニターは、地面すれすれからのアングルも簡単に撮影できるのでおすすめです。
走っているシーンを撮りやすいのはコーナー付近がおすすめ。走者の臨場感をより感じさせるポイントです。スポーツモードでピントを合わせながら連写しましょう。
とはいえ複数の子供が走っているなか、一度自分の子供を見失うと大変。ファインダーの中から自分の子供が外れないように集中しましょう。
ゴールシーンは徒競走のハイライトです。絶好のシーンを撮り逃さないよう、ゴールテープ付近をファインダーで狙いながら、ゴールする少し前から連写をしましょう。ここでも、動く被写体を自動的に追いかけてピントを合わせてくれるスポーツモードなら、シャッターを押し続けているだけでいいので簡単です。
まとめ
運動会の楽しみは競技や出し物だけではありません。家族や友達といつもとは違う交流が持てる場所でもあります。応援風景やお弁当の時間など、競技以外の思い出も、たくさん残してあげましょう。
例えば、お弁当の写真を撮るときは、真上からおしゃれに撮ってみたり、色あざやかなお弁当の具材にクローズアップしたりと構図を変えてみるだけで印象も変わります。
他にも、グラウンドの全景や、青空にはためく万国旗など、運動会ならではの風景を撮影したり、友達や家族と過ごす何気ない時間を切り取るのも素敵な思い出になります。
一冊のアルバムを残す気持ちで、思い出を写真で演出してみましょう。
まとめ
画素数が3000万を超える数少ないモデルで、きめ細かい描写が可能です。さらに、独自の映像エンジンDIGIC 8で、CMOSセンサーが受け止めた光の情報を、美しい画像へと仕上げてくれます。
画面タッチでピントを合わせ、そのまま撮影。
初心者でも、急に訪れる撮りたい瞬間を確実に捉えます。
豊富なダイヤルを搭載しつつ、指先で画面をタッチするだけでもほとんどの機能の設定や変更が可能。はじめての人でもかんたんに操作ができます。それでいて高いカスタマイズ性や飽きの来ないスタイリッシュなデザインを併せ持ち、撮るたびに撮影意欲を駆り立てます。