CanonEOS R SYSTEM

開発者の妥協なき挑戦

EOS Rシステムは現在と未来の映像世界をどう変えていくのか。
開発者たちの言葉に、その可能性の一端を垣間見ることができる。

キヤノンの精鋭たちが生んだ革新的技術。デュアルピクセルCMOS AF

なぜ、キヤノンだけがデュアルピクセルCMOS AFを実現できたのか。それは、キヤノンがレンズとカメラだけでなく、キーデバイスも一貫して開発・生産する、映像機器業界におけるユニークな存在だからだ。

仮にキヤノンより優れた半導体生産技術があれば、同様のAFシステムは実現できるだろうか。答えは「No」。このAF方式では、高画質な撮像と共に、位相差AFに特有の視差を得るためのマイクロ光学系をCMOSセンサーに設計・実装しなければならない。さらに、交換レンズとCMOSセンサー各個体の組み合わせや、撮影条件ごとに適合した位相差AFの演算アルゴリズムを設計・実装する必要がある。広角から超望遠レンズまでの多彩なレンズの素性や、CMOSセンサー各個体の素性・生産性、EOSで培った位相差AFのノウハウを前提にしなければ、位相差AF性能を最大化する最適設計は不可能だ。

イメージコミュニケーション事業本部
ICB統括第一開発センター 室長 福田 浩一

「デュアルピクセルCMOS AFテクノロジーは、CMOSセンサー、レンズ、映像エンジンの設計者たちの創造性の結晶です。どれかひとつが欠けても実現できません。すべて自ら設計・生産するキヤノンならではのAF技術といえます」(福田)。キヤノン一丸となっての取り組み。その集大成ともいえるデュアルピクセルCMOS AFだからこそ、RFマウントの大きな口径、ショートバックフォーカスを活かしたレンズにも対応できる。

CMOSセンサー

演算処理の向上がもたらす速度と精度。

先進の映像入力システムとして、高い完成度を目指すEOS Rシステム。デュアルピクセル CMOS AFにおいても、従来を超える性能が要求された。測距の高速・高精度化。測距点の多点化。低輝度性能の向上。AF領域の拡大。測距点1点あたりに多様な被写体検出の手法を盛り込むことで、カメラ側のAF演算量はEOS 5D Mark IV(ライブビュー撮影時)に比べて最大約40倍と大幅に向上している。 また、レンズから受け取る情報量も、これまでのEOSシステムより増えている。ズームやフォーカス位置、絞りなどの情報が高い分解能で検出され、新マウント通信システムを介してカメラに送られる。それらの情報を駆使することで、オートフォーカスの高速化と高精度化が実現されている。

イメージコミュニケーション事業本部
ICB統括第三開発センター 室長 内田 峰雄

膨大な情報を瞬時に処理するのは、映像エンジンDIGIC 8。「エンジン内部のデュアルピクセルCMOS AF専用回路を拡張することで、処理能力を向上させています。映像エンジンの開発には、長いスパンがかかります。何年も前から計画を立て、仕込みをしてきたからこそ実現できたハードウエア処理です」(内田)。

デュアルピクセルCMOS AF(イメージ)

その恩恵を最大限に享受できるのはRFレンズだが、過去から現在まで90本を超えるEFレンズでも、先進のAF機能が活用できる。また、光学設計の担当者と連携することにより、将来、ユニークな焦点距離や光学的特徴を持つRFレンズが登場したとしても、フルに性能を発揮できるよう検討を尽くした。※EFレンズの装着にはマウントアダプターが必要です。また、EF-Mレンズ、EFシネマレンズには非対応です。

ブランドサイトに掲載の開発者インタビューは抜粋です。
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