私の愛すべきもの #05 ファンタジー 写真・鵜川 真由子

頭の中は自由だ。
映画の主人公にもなれるし、
空だって飛べる。
妄想じゃない。
これはファンタジー。
想像力の翼を羽ばたかせれば、
映えスポットに行かなくても
目の前の世界は輝き始める。

1 永遠の乙女心。

「可愛い」って、
便利な言葉だ。

若い頃に着ていた服が
似合わなくなってきた。
女性としてのステージが上がった、
ということにしておこう。

それでも、
可愛いものにときめく
感覚は変わらない。

鞄にしのばせた
ピンクのポーチ。

お花がどんどん
好きになる不思議。

すべてを可愛く
包み込んでしまおう。

私の中の乙女心は
いつだって
ファンタジーを求めている。

2 白昼夢。

誰にでも、見せたい部分と
見られたくない部分がある。

幸せそうに歩く人々。
街を彩るイルミネーション。
先週までなかったレストラン。
都会はときどき、
街そのものがファンタジーだ。

光が影を合わせ持つことを
私はもう知っている。

だからこそ、
輝きを輝きのままに
受け入れる。

切り取られた一部は、
リアルか。
ファンタジーか。

真実だけが
正解じゃない。

3 もうひとつの審美眼。

自分の人生を
面白くするのは自分だ。

大人の女性たるもの
〝いいもの〟を見極める眼は
磨いておきたい。
でも、それだけでなく
〝いいところ〟を見つける眼も
持っておきたい。
その眼差しこそ、ファンタジー。

カメラを持っていると
変化に敏感になる。

相手のいいところを
探すようになる。

大人になるって
悪くない。

それはカメラの
幸せな副作用。

鋭くやさしい
大人の感性に、
深みのあるフルサイズ。

PROFILE

鵜川 真由子Mayuko Ukawa
株式会社松濤スタジオを退社後、アシスタントを経て独立。広告や雑誌などでポートレートを中心に活動するかたわら、作品制作を続けている。またアパレルメーカーとのコラボ展企画など、写真を通じて幅広く表現活動を行っている。東京ビジュアルアーツ非常勤講師。2017年、キヤノンギャラリーでの「Rhapsody in Blue」ほか、個展・グループ展多数。テレビ出演にBS朝日「ニッポン絶景街道」がある。
  • #01 時間 写真・鶴巻 育子
  • #02 暮らし 写真・鈴木 さや香
  • #03 今 写真・小澤 太一
  • #04 空気 写真・榎並 悦子

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