This is my life

“This” is my life. それは、私の人生そのもの。

私の大切な一枚

VOL.2

SPECIAL INETEVIEW

ふじおか すみさん

愛犬たちとのかけがえのない日常を残したい

犬や猫たちとの暮らしを撮影し続けているふじおかさん。ほのぼのとしてどこかユーモラスな動物たちの写真が人気となって、インスタグラムを中心に話題を集めている。そんなふじおかさんが、写真を通じて知った動物たちとの日常の大切なひとときについて語ってくれた。

動物たちと暮らす何気ない日常がタカラモノ動物たちと暮らす何気ない日常がタカラモノ

Q.この1枚が大切だということですが。

A.下に写っているのは、以前一緒に暮らしていたフレンチブルドッグのアカさんです。どれも大切な写真で1枚をなかなか決められなかったんですが、一緒に写っている夫が、「何か選べと言われればコレでしょう!」って背中を押してくれました(笑)。アカさんの眼差しに込められた気持ちが伝わってくるようで、私も大好きな写真なんです。というのも、いつも動物ばかりが被写体で、人間と一緒に写っていることが少ないんです。ただ、人がいなくても、写真というフィルターを通すだけで、犬との暮らしや家族のつながりを感じることができる。それが面白いですね。

Q.昔から犬がお好きだったんですか?

A.子供の頃から動物をテーマにしたテレビ番組をよく観ていて、いつか動物たちに囲まれて暮らしたいと思っていたんです。実は中学生の頃から動物の写真には興味がありました。ハムスターを撮りたくて、カメラを買ったこともありましたね。大人になって自然と犬と暮らすようになって。今では、好きというよりも我が家の家族として大切な存在なんです。

Q.一緒に暮らす犬たちを撮影するようになったのはいつ頃からですか?

A.一番最初に暮らしはじめた犬がフレンチブルドッグのコロッチで、2001年です。それからお婿さんにどんぐりくんを迎えて、その子供がアカさんなんです。その時、犬たちとの暮らしを写真に撮るようになって、自分のホームページで公開するようになりました。その後、ドッグフードやケア用品を扱う会社に勤めはじめて、WEB通販サイトのデザインと写真の担当になりました。仕事が充実する一方で、犬たちとの生活がおろそかになってしまって両立に悩んでいた時、そのどんぐりくんが3歳で急死……。それまで、あまり現実的に考えていなかった死に直面して、当たり前のように繰り返していた日々の暮らしが、どんなにかけがえのないものだったかを思い知らされました。それから、生きている今を写したい、犬と暮らす日常を写真に残そうって、思うようになったんです。

私にとって、写真は愛犬とのコミュニケーションツール

撮られるのが楽しくて犬たちがカメラアピール!撮られるのが楽しくて犬たちがカメラアピール!

Q.写真を通じて、愛犬たちとの関係は変わりましたか?

A.今ウチには4匹の犬(と3匹の猫)がいます。そのなかには保護犬もいるので、気性や性格の違いはまちまち。そんな彼らを写真に収めることで、ふだんでは確認できないような一瞬の表情を、写真を通して知ることができました。もちろん、肌で触れ合うことで感じる情報量は圧倒的に多いのですが、写真によってそんな彼らの“気持ち”みたいなものに気づかされるんです。動物たちとの暮らしを残すところから始まった写真を撮ることによって、愛犬たちとの関係はさらに深まった気がします。

Q.ふじおかさんの作品はすごくナチュラルですよね。どうしたら撮れるんですか?

A.あくまで私の場合ですが、「構えていると撮れない」、と思っています。「撮るぞ!」っていう緊張が犬たちに伝わるからかな。だから、気づいたら犬たちが面白いことをしていて、「撮りこぼしてる!」なんていうことはしょっちゅう(笑)。カメラを身近に置いて、気の向くまま撮ります。そうすることで、自然な写真になるのだと思います。これを実践してると、チャァさん(フレンチブルドッグ)なんかは、木登りしてみせて「こんな感じどう?」って、シャッターチャンスをくれるんです(笑)。いい写真が撮れてうれしいのが伝わって、犬たちも一緒になって喜んでくれるのだと思います。シャッターを押しているのは私なのですが、一緒に写真を撮っている感じ。今ではそれが犬とのコミュニケーションのひとつになっている気がします。

Q.写真を撮るようになって変化は?

A.やはり人とのつながりが広がったことですね。散歩の時にカメラを持っているだけで、自然と声をかけていただいたり、写真を頼まれたりするようになりました。ブログやインスタグラムを投稿するようになってから、全然知らない方からも反響が届くようになりました。犬に興味がなかったという方から「犬が好きになりました!」という意見も。伝わることで何かをポジティブに変えることができるなんて、「写真の力ってスゴい!」と思いました。今は撮り溜めたデータを、プリントで表現することを極めたいって思っています。カタチにすることで、動物たちの環境にもっと興味を持っていただけたらなって。犬や猫たちの手助けができたらうれしいです。

プロフィール

ふじおか すみ

動物好きが高じて、犬たちと暮らしはじめる。愛犬たちとの日常生活を自作のホームページで公開するようになったことから写真に興味を持つ。その後、愛犬を亡くしたことをきっかけに、動物たちが生きている今を写真で残す大切さに気づき、本格的に撮影するように。現在は兵庫県で主婦、家業の手伝いをしながら日常の写真を撮り続けている。動物たちとの日々を綴ったフォトログやインスタグラムが人気。