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「見慣れた景色に隠れている人々の“想い”を探して」島根県浜田市周辺 「見慣れた景色に隠れている人々の“想い”を探して」島根県浜田市周辺

写真家の鈴木さや香さんと一緒に、あなたの街へ伺います。
今回は女性の写真チームiwami☆ふぉと.coの
みなさんと一緒に、島根県の浜田のまちを巡りました。

PHOTO&TEXT
写真家 鈴木さや香

想いに形を見つけること

いくつもの選択の上に写真は浮き出て残る。
すべてを写すことは到底できない。
何をひろいあげ何を置いていくのか
曖昧にしては空白だけが漂ってしまう。

時間、愛情、願い、夢、想い・・・・
目に見えないものは多すぎて
当たり前として町に存在する。
けれども、それらが必ず波及する
動きや形や表情は
見つけた人の一枚に自身として写るから。
そんな些細な発見を幸せ探しと思うのです。

「ここには何にもないからさ」

町の人は口々にそう言って笑う。

けれども柔らかく満たされた空気があるでしょう

どんちっち どんちっち。

やさしい笑顔と方言と、海の近くの豊かな食

神楽の熱と、町の静寂との
ハイコントラスト。

ここにはたっぷりとした穏やかな余白がありました。

参加者の声 参加者の声

参加者作品 努力の陰で 参加者作品 努力の陰で
撮影者 石田裕子さん 撮影者
石田裕子さん

変わらないまちも、カメラがあれば
「まちにいる自分」を感じられる

変わらないまちも、カメラがあれば
「まちにいる自分」を感じられる

ふだんは「被写体をどう綺麗に写すか」ということばかり考えていて、被写体に向き合ったときの「自分の気持ち」なんて考えたことなかった、と目からウロコの撮影会でした。私たちにとってはふだんと変わらない田舎ですが、カメラを持って歩くことで今まで知らない魅力にも気付けましたし、地に足をつけて「そこにいる自分」というものを感じることができました。それと、みんなでワイワイ撮ることも楽しかったです。「どんな風に撮った?」と見せ合ったり、さや香さんにアドバイスをいただいたり。ひとりではサラっと終わってしまうところも、じっくりと向き合うことができる機会になりました。撮影会をおえて、地元を撮ってみたいという気持ちが強くなりました。自分の気持ちが詰まった地元で、自分の気持ちをないがしろにせずに撮影してみるのが楽しみです。

撮影者
石田裕子さん
撮影者 石田裕子さん
参加者作品 happiness 参加者作品 happiness
撮影者 藤田絵美さん 撮影者
藤田絵美さん

「写真=きもちの記録」を大切に
自分とまちの気持ちを重ねたい

鈴木さや香さんが講義の中で「自分が感じた気持ちを言葉にしてみる」と仰っていたのが印象的でした。撮影中、「自分の気持ちはどこにあるんだろう」と悩むことがあり、今までの撮影では自分の気持ちを大切にしていなかったことに気づくことができました。その意識で撮影を進めていくと、毎日暮らすまちの中にも、知らなかったことが沢山あることに気づき、知れば知るほどもっと撮ってみたくなり、多くの人に伝えたくなりました。今回、日東紅茶ティーパーラーや亀谷窯業に訪れてじっくり撮影してみると、今回の撮影テーマだった「エネルギー」や「パワー」も感じることができて、浜田も元気なまちだということを発見できました。さや香さんから学んだ「写真=きもちの記録」ということを大事にし、日常生活の中で自分の気持ちを記録していきたい、もっと浜田のまちと自分の気持ちを重ねて撮っていきたい、と思います。

撮影者
藤田絵美さん
撮影者 藤田絵美さん
参加者作品 春の夜のいざない 参加者作品 春の夜のいざない
撮影者 村上真由美さん 撮影者
村上真由美さん

素直な気持ちでまちを見つめて
自分らしい色を見つけたい

今までは、「非日常」や「特別なもの」に眼を向けていましたし、そういうものを撮りたいと思っていました。けれどさや香さんの写真には、その場にあるものに対してその時の気持ちをのせて撮る素敵さがありました。写真は綺麗さや珍しさだけではなく、想いを伝えるものでもある。いままで私たちが、少し古くさくて遠い昔に置いてきたと思っていた「浜田のまち」の景色。カメラを持って少しだけ外からの目線で眺めると、いつも見ていた景色の中にもきちんと想いがあり、私にとってそれは「新しいまちの景色」でした。同じ場所、同じ時、同じものを撮っても、ひとりひとりの視点、想いが違って面白いです。良いな、と感じることを共有できるのは楽しい。「“写真がうまい”は褒め言葉じゃない。もっと素直になって、自分の色をちゃんと見つけてほしい」という鈴木さや香さんにもらった言葉を胸に刻んで、自分の色を見つけていこうと思います!

撮影者
村上真由美さん
撮影者 村上真由美さん
参加者作品 手 参加者作品 手
撮影者 和原いづみさん 撮影者
和原いづみさん

「伝える」を意識して撮れば
写真もまちも大切にできる

今回の撮影会では、鈴木さや香さんに教えてもらったように、写真を通じて「自分が写真で何を伝えたいか」を意識して撮影しました。意識して撮ることは、思っていたより難しかったです。でも、意識して撮ることで1つ1つの作品を大切にしたいと思う気持ちが生まれました。ふだん何気なく通る道でもカメラを持って歩くと、新しい景色に見える。「浜田には撮影するところはない」と思っていましたが、今回の撮影会を経て、いつもは目を向けない場所にも目を向けることができました。今度は自分の育った「まち」、お世話になった「ひと」を撮影したいと思います。また、大勢での撮影会に参加して、みなさんの撮影の仕方や被写体の見つけ方を見て、自分では思いつかないことにたくさん気づけました。みんなでワイワイ楽しく撮影できたのは、最高のひと時でした。

撮影者
和原いづみさん
撮影者 和原いづみさん

INFORMATION案内

iwami☆ふぉと.co島根県石見地域在住の女性7人の写真チーム。写真歴も年齢もバラバラだからこそ生まれる、それぞれが持つ“自分たちの目線”を大切にしながら、日々石見エリアの写真を撮影し魅力を発信しています。今回は、iwami☆ふぉと.coに地元の写真好きが加わり、合計15名で撮影会を実施しました!
Facebook:Iwamiふぉと.co

iwami☆ふぉと.co代表 岡橋知左子さん

iwami☆ふぉと.co代表岡橋知左子さん

「石見(いわみ)の魅力を写真で発信しよう!」と、2015年に石見在住のカメラ好きの女性が集まり、iwami☆ふぉと.coを結成しました。2016~17年には、石見銀山や三江線沿線のフォトジェニックな石見地域の魅力を詰め込んだ「いわみでつながるふぉとこ旅」を企画し、全国からカメラ女子が集まり、それぞれに石見の景色や想い出をカメラに収め楽しい旅の交流となりました。今回の撮影会は、街歩きを通して日常の浜田を切りとるものとなりました。心の眼を頼りに、いつもより少し感性を研ぎ澄ましてファインダーを覗くと、ふだん見慣れた商店街も生き生きと輝いて見え、また違った身近なまちの魅力に気づくことができました。カメラは同じ趣味を持った人たちと楽しく交流できるのも魅力のひとつ。こうした仲間たちとの輪を広げ、これからも地域の残していきたい風景や、大切な文化、普段使いの暮らしなど、写真を通して伝えていきたいと思います。

浜田駅周辺浜田駅前にある日東紅茶ティーパーラーから撮影がスタート。モーニングをいただいた後、車で10分、創業214年の亀谷窯業へ。9代目社長の亀谷典夫さんの話を聞きました。古民家をリノベーションし、シェアオフィスとアトリエにしたさきやでも撮影。最後は紺屋町通りで自由に撮り歩き、約3時間の撮影会が終了。

写真家 鈴木さや香Profile
東京造形大学卒。映像演出の葉方丹氏・写真家山岸伸氏に師事し独立。作品発表や写真文化を広める独自の活動を行う。鎌倉市観光協会のWebサイトで「かまくらかたおもい」を連載中。

ARCHIVE街の記憶

  • 「カメラをきっかけに人と出会いもっとまちが好きになる」福島県郡山市周辺
  • 「いつまでも在るものではなく、いつか消えゆくものだから」姫路市(野里商店街周辺)編
今回の撮影会で使用したカメラはこちらです。
EOS Kiss MEOS Kiss M

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