X線分析装置共通特長「X線ミラー」
Sigray社が保有する主要技術についてご紹介します。
シンクロトロンを研究室に。Sigray社製品の基本コンセプト
兵庫県のSPring-8やつくば市のKEK放射光科学研究施設(PF)に代表されるシンクロトロン(放射光施設)は、国内外の研究者に広く開かれた汎用性の高い先進・先端的な施設です。シンクロトロン光はナノレベルでの最先端の計測・分析を可能にする「魔法の光」とも称され、既存技術の高度化と新しい科学技術を創出します。シンクロトロン光を測定試料まで導くための装置であるビームラインは国内外の研究者に広く利用される共用ビームライン、特定の研究機関などが自ら設置し独自に設定した研究課題を実施する専用ビームラインがあります。ビームラインの利用には課題申請などの手続きを行い、採択されることが必要です。Sigray社は「シンクロトロンを研究室に」をコンセプトに製品開発を行っております。
X線光学系の新しい選択肢。Sigrayの高集光効率X線ミラー
ツイン放物面X線ミラーレンズは、微小スポットX線源からのマイクロ、ナノX線を集光します。

特長(1):高い集光効率
微小スポットX線に最適な組み合せ
X線集光効率(表:微小X線源スポットサイズと点像分布関数)
光学PSF (点像分布関数) |
X線源スポットサイズ | |||
---|---|---|---|---|
1μm | 5μm | 10μm | 20μm | |
1μm | 5% | 100% | 100% | 100% |
5μm※1 | 4% | 50% | 80%※3 | 94% |
10μm | 1% | 20% | 50% | 80% |
20μm※2 | 0.25% | 6% | 20%※4 | 50% |
- ※1 Sigrayミラー(5μm)
- ※2 一般的な集光レンズ(20μm)
- ※3 Sigrayミラーは集光効率が高い
- ※4 一般的な集光レンズは集光効率が低い
特長(2):優れた光学性能
高分解能X線分析を達成



