ニュースリリース

2007年8月27日

さらなる生産性を追求した大判インクジェットプリンター2機種を発売
新たな「8色シリーズ」の新製品“imagePROGRAF iPF9000S/iPF8000S”



キヤノンは、大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF(イメージプログラフ)」の新シリーズ「8色シリーズ」として、新開発の8色インクシステムを採用した60インチ用紙サイズ対応の“iPF9000S”と、44インチ用紙サイズ対応の“iPF8000S”を9月下旬に発売し、ラインアップをさらに強化します。

imagePROGRAF iPF9000S
imagePROGRAF iPF9000S

キヤノン imagePROGRAF iPF9000S‥‥ 価格(税別)189万8,000円(発売日:2007年9月下旬)
キヤノン imagePROGRAF iPF8000S‥‥ 価格(税別)59万8,000円(発売日:2007年9月下旬)

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この件に関するお問い合わせ先

キヤノンお客様相談センター
TEL 050-555-90063
海外からご利用の場合、または050からはじまるIP電話番号をご利用いただけない場合は、TEL 043-211-9319 にお問い合わせください。



新製品はいずれも、大判印刷が行われる出力センターや、ポスター出力、屋内外用のサインやディスプレイなど、業務において高い生産性が要求される市場に向けて投入する「imagePROGRAF」の新たな高速シリーズモデルです。

顔料インク「LUCIA(ルシア)」を採用した新開発の8色インクシステムでは、シアン、フォトシアン、フォトマゼンタの各色を2つのプリントヘッドに対称に配置しました。双方向印刷時に、吐出するインクの色の順序を往路と復路で同じにすることで、インクを重ねる順番によって生じ得る微妙な色の違いを抑制し、少ない印字走査で色ムラの少ない安定した画像出力を実現しています。さらに、高密度プリントヘッド技術「FINE(Full-photolithography Inkjet Nozzle Engineering)」により、1,200dpiのノズル列を各色ごとに2列ずつプリントヘッドに配しました。高速イメージプロセッサー「L-COA(エルコア)」の高速処理と合わせて、最小4pl(ピコリットル)の極小インク滴を従来に比べて多く吐出することができるため、高精細と高濃度を実現しながら、A0サイズで約4.9分の高速印刷を達成しました。

また、80GB大容量ハードディスクドライブの搭載や、サブタンクの装備によって印刷中でも交換可能な2種類の大容量インクタンク、インクの使用量を抑えるエコノミーモードなどの採用により、業務用プリンターにふさわしい高い生産性を実現しています。

さらに、画質面ではグレーインクの採用による安定したグレーバランスと粒状感の少ない滑らかな階調表現を達成するとともに、高精度自動カラーキャリブレーション機能やキヤノン独自の次世代カラーマネージメント技術「Kyuanos(キュアノス)」による「環境光補正プリント」機能により、安定した色再現や出力物の使用場所に合わせた好ましいプリントが行えます。

このほか、多様なサイズでのフチなし印刷に対応するとともに、デジタル写真プリントのワークフローを効率化する「Digital Photo Front-Access」やプロ品位のポスターを簡単に作成できる「PosterArtist 2007」(別売)など、ポスター制作や写真を活用したプリントなどの用途向けに豊富なソフトウエアソリューションも用意しており、さまざまな印刷ニーズに的確に応えます。

【大判プリンターの市場動向】

デジタルカメラの普及による高画質出力へのニーズと飛躍的な技術革新を背景に、A3ノビサイズを超える大判プリンターの市場はここ数年で堅調な拡大を見せています。なかでも、大判フォトやファインアート、グラフィックデザイン、CG、カラーカンプ、カラープルーフ、ポスター、CAD出力など、高画質な大判出力を必要とする分野においては、高速で高画質な出力が可能なインクジェットプリンターの役割は確実に広がりを見せています。
また、大判プリンターは多くの情報を1枚にまとめて出力できることから、従来の大判プリント用途はもちろん、パネルディスカッションなどのプレゼンテーション用資料、一般オフィスや学校での掲示物など、従来の枠を越えた幅広い用途でも注目されています。特にポスター・掲示物用途では、高画質そしてオンデマンド性から今後も大きく市場が拡大していくことが見込まれます。(キヤノン調べ)

【開発の背景】

キヤノンではこれまで、大判出力において必要とされる高速出力、高画質、高信頼性、操作性などのすべてを兼ね備えた「imagePROGRAF」シリーズを提供し、市場から高い評価を得てきました。
今回の新製品2機種は、その優れた機能や性能を継承しつつ、多様化するユーザーの用途にきめ細かく対応するために開発された新シリーズです。
シアン、フォトシアン、フォトマゼンタのノズル列を、2つの1インチ幅のプリントヘッドに対称に配置した8色インクシステムを採用することにより、高速と高画質の両立を達成しました。また、大容量ハードディスクドライブや、各色インクのサブタンクを搭載し、大判印刷が行われる出力センターなどの市場やポスター出力、屋内外用のサインやディスプレイなどの用途などにも適応する高度な生産性を実現しています。
キヤノンは今後も、出力用途やサイズごとに最適化された幅広いラインアップを展開することで、多様なユーザーニーズに的確に対応していきます。

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