ニュースリリース

2010年10月6日

キヤノン初のワイヤレスタイプで、フィルムカセッテと同サイズ
医療用X線デジタル撮影装置“CXDI-70C Wireless”を発売


キヤノンは、DR方式のX線デジタル撮影装置「CXDI」シリーズの新製品として、当社初のワイヤレスとなる、フィルムカセッテと同じサイズの“CXDI-70C Wireless”を本日より発売します。

  • DR(Digital Radiography)方式は、X線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を大型平面センサーで直接ピックアップして画像化する方式。
CXDI-70C Wireless
CXDI-70C Wireless
左はバッテリーとチャージャー
CXDI-70C Wireless 使用イメージ
CXDI-70C Wireless 使用イメージ
  • CXDI-70C Wireless
    価格(税別) 2,151万円 (発売日:2010年10月6日)

新製品は、キヤノン初のワイヤレスタイプのモデルです。無線によるパソコンへのデータ送信が行えることにより、快適な操作性を実現しました。さらに、フィルムカセッテと同じサイズにしたことで、既存のアナログ撮影用X線発生装置を置き換えることなくデジタル化することができます。

■操作性を高めるキヤノン初のワイヤレス

ケーブルやハンドルユニットをなくしたことに加え、本体重量がバッテリーを含め3.4kgと軽量なため、操作性や可搬性が向上しました。検査技師と患者の双方にとってストレスの少ない診断を可能にします。

■既存の設備を変更せずにデジタル化を実現するカセッテサイズ

35×43㎝の有効撮影範囲を確保しながら、外形寸法を、アナログ撮影用設備で使用されるフィルムカセッテと同じサイズの384(幅)×460(奥行き)×15mm(厚さ)にしたことにより、既存のアナログ撮影用設備をそのまま活用してデジタル化することを可能にしました。これにより、追加コストを抑えながらスピーディーで効率のよい撮影・診断環境を実現します。

■確かな診断を支える高画質と患者の負担を軽減する高感度

新たに独自開発したピクセルピッチ125µm(マイクロメートル)の高精細・高画質なX線平面センサーを搭載したことにより、精度の高い診断が可能です。また、蛍光体に高感度なCsI(ヨウ化セシウム)を採用したことで、X線照射量を抑えた撮影が可能になり、患者への負担を軽減します。

【医療用X線撮影装置の市場動向】

画像処理や通信などのデジタル技術が急激な進歩を遂げる中、正確で迅速な対応が求められる医療機関においては、患者の医療データを効率的に一元管理することができる電子カルテや、ネットワークを介した遠隔診断システムの導入など、さまざまな分野においてデジタル化が進んでいます。
X線撮影装置においてもその傾向は顕著で、アナログ方式が年々縮小する代わりに、デジタル方式が伸長しています。デジタル方式の中ではCR(Computed Radiography)方式が大きな割合を占めていますが、徐々にDR(Digital Radiography)方式の割合も増えています。従来のフィルム方式やCR方式と比較し、DR方式は圧倒的にスピードが速いため、今後はデジタル化、その中でもDR化が加速度的に進むと予測しています。(キヤノン調べ)

  • CR方式はX線を一旦蓄積記録が可能な蛍光体プレートに読み込んでから、スキャナーで蛍光体プレート上の画像を読み出すシステムです。 一方、DR方式はX線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を大型平面センサーで直接ピックアップして画像化するため、画像表示が即時に可能となります。

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