ニュースリリース

2012年4月2日

眼圧・角膜厚測定機能を1台に備えた
“フルオート非接触眼圧計TX-20P”を発売


キヤノンは、病院や眼科クリニック、健診施設向けに、左右両眼の眼圧および角膜厚を自動で測定できる“フルオート非接触眼圧計TX-20P”を5月1日より発売します。

フルオート非接触眼圧計TX-20P
フルオート非接触眼圧計 TX-20P
  • フルオート非接触眼圧計 TX-20P
    価格(税別)250万円 (発売日:2012年5月1日)

新製品“フルオート非接触眼圧計 TX-20P”は、緑内障などの検査に用いる非接触眼圧計です。従来機種※1から左右両眼の眼圧をフルオート測定する機能を継承しつつ、中心角膜の厚さを同時に測定する機能を新たに搭載しました。これにより、角膜の厚さによって影響を受けると言われる眼圧値の測定誤差を考慮した眼圧検査が可能になります。

■ 1台で眼圧と角膜厚の非接触測定がフルオートで可能

キヤノン独自のオートアライメント技術により、測定画面の約1/4に黒目を表示できれば、ボタンひとつで自動的に測定位置を調整し、眼圧および角膜厚を同時に測定することができます。1台で同時測定が可能なため、被検者を移動させずに検査でき、被検者の負担を軽減するとともに検査時間の短縮が図れます。また、眼圧・角膜厚測定のいずれも眼に直接触れることなく検査ができるため、衛生的で点眼麻酔の必要がなく、検者にも被検者にも負担が少なく、簡単に検査することが可能です。

■ 新たに角膜厚測定機能を搭載し、角膜厚を考慮した眼圧測定を実現

眼圧は角膜の厚さが薄いほど低く、厚いほど高い測定結果になる場合があると知られています。この角膜の厚さによる眼圧値への影響を考慮し、眼圧計に光学技術を用いて中心角膜の厚さを測定する角膜厚測定機能を搭載しました。これにより、眼圧と角膜厚を同時に確認できるとともに、この角膜厚のデータをもとに補正眼圧値※2を自動で算出して表示するので、レーシックなどの角膜屈折矯正手術を受けて角膜が薄くなった被検眼や、角膜が厚いために眼圧値が高く出てしまう被検眼を検査する際、角膜厚の影響を考慮した眼圧検査が可能になります。

なお、同製品は、4月5日から8日まで東京国際フォーラムで開催される「第116回日本眼科学会総会」に出展されます。

  • ※1「フルオート非接触眼圧計 TX-20」(2011年6月発売)。
  • ※2表示される補正眼圧値は参考値です。

【眼圧計の用途と市場動向】

眼圧とは眼球内にある眼内液の圧力のことで、この圧力を測定するのが眼圧検査です。先進諸国では、眼圧が高いことなどが原因で発生すると言われる緑内障が失明原因の上位を占めており、眼圧検査は緑内障の診断に欠かせないものとなっています。
眼圧計は、健康診断などにおける緑内障スクリーニングや、眼科における緑内障の診断、治療効果の判定、眼手術後の術後管理などに使用されています。
日本国内においては、特に予防のための定期的な眼圧検査の重要性がますます高まっています。(キヤノン調べ)

戻る