ニュースリリース
2015年4月8日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

小型・軽量で4K撮影現場のニーズに応える
業務用24型4Kリファレンスディスプレイ“DP-V2410”を発売


キヤノンは、4K撮影現場のニーズに応える業務用24型4Kディスプレイ“DP-V2410”を2015年10月より発売し、ユーザーによる4K映像制作ディスプレイの選択の幅を広げます。

DP-V2410

発売情報

DP-V2410

価格
オープン価格
発売日
2015年10月

おもな特長

新製品は、独自開発のディスプレイ用映像エンジンや独自設計のRGB LEDバックライトシステム、IPS液晶パネルを採用することで、忠実な色再現・高解像度・高コントラストを実現した業務用24型4Kリファレンスディスプレイです。小型・軽量のため機動性に優れ、映画やドラマ、CMなどさまざまな撮影現場での利用に威力を発揮します。市場で好評を得ている30型4Kディスプレイ「DP-V3010」(2014年1月発売)や映像制作用レンズ・カメラで構成するCINEMA EOS SYSTEMと合わせて、キヤノンは入力から出力まで4K映像制作を強力にサポートします。

小型・軽量の24型4Kリファレンスディスプレイ

4Kの高い画質性能を持つ「DP-V3010」を小型・軽量にした、24型4Kリファレンスディスプレイです。高画質性能を継承しつつ、質量約12kgで「DP-V3010」と比べて約50%の軽量化を実現しています。また、さまざまな撮影現場へ対応するために、堅固なモノフレーム金属ボディーを採用し、キャリングハンドルやスタンドを備えています。さらに、前面操作ボタンや4K60P表示が可能なHDMI端子を備えるとともに、DC24Vでの駆動も可能にするなど、撮影現場での運搬・設置・使用など幅広い活用が可能です。

CINEMA EOS SYSTEM連携強化

ディスプレイにディベイヤー※1機能を内蔵し、CINEMA EOS SYSTEMのカメラ※2の4K RAW映像を外部機器を介さずに3G-SDIケーブル1本で直接表示できます※3。また、カメラのメタ情報の表示や、画質設定値を連動させて切り替えることが可能※4になるなど、撮影現場での利便性を向上しています。

  • ※1 RAWデータから、一般的なRGB3色の一枚の画像を作り出す現像処理。
  • ※2 「EOS C500/EOS C500 PL」(2012年10月発売)、“EOS C300 Mark II”(2015年9月上旬発売予定)が対象です。
  • ※3 30P以下のフレームレートの場合3G-SDI 1本、30P以上(50P, 60P)は3G-SDI 2本で出力が可能です。
  • ※4 3G-SDI RAW接続かつ「Canon Log」モード時。

HDR(ハイダイナミックレンジ)表示

近年急速に広まりつつあるHDR技術において、SMPTE※5提唱の映像規格「SMPTE ST 2084」の他、「Canon Log」※6、「Canon Log 2」※6の表示に対応します。今までは再現できなかった、デジタルシネマカメラの広いダイナミックレンジで撮影された映像素材のHDR表示が可能です。

  • ※5 「Society of Motion Picture & Television Engineers(米国テレビ技術者協会)」の略。
  • ※6 広いダイナミックレンジによる豊かな階調を実現する、キヤノンのデジタルシネマカメラ独自の記録方式。

業務用4Kディスプレイの市場動向

映像制作業界ではデジタル化が浸透してきており、特にハリウッドなど最先端の映像制作現場においては、4K映像などフルHDに続く高画質な次世代フォーマットへの対応が急速に進んでいます。また、放送においても4K放送実用化に向けた取り組みが各国で始まっており、入力から出力まで映像制作ワークフローの4K化が進むことにより、高精度な映像制作機器の需要が伸長し、4K映像を忠実に再現できる高画質・高精細の4K映像制作ディスプレイのニーズも高まってきています。(キヤノン調べ)

ご参考

2015年4月13日(月)から4月16日(木)まで米国ラスベガスで開催される放送・映像制作機器の展示会「2015 NAB Show」のキヤノンブースにおいて、“DP-V2410”を展示します。