ニュースリリース
2015年12月7日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

医療機関および介護事業者向けの節電ソリューションを展開
節電支援サービス「節電コンシェルジュ」で施設の電気料金を削減


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、節電支援サービス「節電コンシェルジュ」で施設の電気料金を削減できる医療機関および介護事業者向けの節電ソリューションを2015年12月8日より本格的に提供します。

  • 特別養護老人ホーム船橋百寿苑様

おもな特長

日本の高齢者人口は2025年には2200万人に増加すると推計されており、今後ますます医療、介護、福祉サービスへの需要が高まると見られています。このような中、介護業界は2015年4月に施行された介護保険改正法による地域医療への転換やコスト構造の変革を求められており、各施設では、電気料金の高騰にも関わらず施設の環境を維持しながらコスト削減を実現していかなければならないのが現状です。

キヤノンMJは、2015年5月より自社の本社ビルで5年間に約40%の省エネを実現したノウハウを活用した節電支援サービス「節電コンシェルジュ」を提供してきました。これは、中小企業向けに設備投資をせずに運用で電気料金を抑制するサービスで、IoTの活用により使用状況の分析や見える化による継続的な運用を可能にします。

このたび、こうした医療や介護業界の課題に対応するため、キヤノンMJは「節電コンシェルジュ」を活用した医療機関および介護事業者向け節電ソリューションを12月8日より本格的に展開していきます。本ソリューションは、病院や介護施設特有の業務フローや運用を体系化して節電効果の高いポイントを見極めることで、効果的な施策や利用者の快適性に配慮した継続的な節電のサポートを行います。例えば病院、介護の現場では、特に臭いの管理を重視して過剰換気となることで冷気や暖気を失いやすいため、空調と換気のバランスを意識した運用を提案します。また、夜間の消費電力が高い傾向にあるため、電力利用状況の分析やヒアリングを基に電気料金単価や就業環境を意識した運用ルールの策定支援を行います。導入後の監視代行、節電施策に対する評価・助言などをトータルでサポートをすることで継続的な節電を可能にします。

なお、キヤノンMJは本システムを社会福祉法人修央会 特別養護老人ホーム船橋百寿苑様に先行で導入しました。船橋百寿苑様では、本ソリューションにより節電を定着化させ日々の電気使用量を下げることで7か月で前年比約100万円のコスト削減を実現しました。現在、さらにコスト削減が進んでおり、一層大きな成果を目指していきます。また、株式会社 誠愛苑 サンスーシ北浦和様でも本ソリューションの導入後半年で大きなコストダウンと電力使用量の削減を実現しており、少ない投資で大きな成果を得られる本ソリューションが評価され、今後関連施設への導入も計画しています。

キヤノンMJは、このソリューションの導入経験を生かし、高圧小口電力契約数の多い老人介護福祉施設や病院を中心に拡販していきます。また、本ソリューションのノウハウを活かし、ホテル、ドラッグストアなど業種別に展開し、2020年までには既存の販売網を活用し1000事業所への導入を目指します。

  • 出典:株式会社 富士経済

導入事例

社会福祉法人修央会 特別養護老人ホーム船橋百寿苑様

LED化や自助力での節電活動により、既に消費電力量を前年対比14%も削減しておりこれ以上の削減成果を実現することに懐疑的でしたが、導入後の運用継続を主眼としたサービスであるため導入を決定しました。最初に行った節電診断では、年間約90万円のコスト削減と投資回収期間8.3ヶ月でしたが、診断に対する削減額は約170%を推移しています。その成果の大きな要因は、電力消費量を分析し、節電効果の高い対策案に対して、お客さま自身ができる範囲で節電ルールを策定し、サポートセンターとの連携によりPDCAを回したことです。

株式会社 誠愛苑 サンスーシ北浦和様

事前の無料節電診断では、年間で61万円のコスト削減と22,000kWhの削減効果が見込めるとの結果が出たため、コストダウンだけでなく地球環境への貢献が施設の環境向上にもつながると考え導入を決めました。施設の環境を維持向上させながらのコストダウンは大きな課題です。施設の電気設備を洗い出し、運用改善ルールの作成など総合的な見直しを行った結果、「節電コンシェルジュ」を導入してから6か月間で前年比32万円の削減効果が出せました。これ以上の節電は難しいと考えていましたが、想定以上のコストだけでなく、電力使用量では診断予想の22,000kWhの約70%を半年で達成して、8.15トンのCO2を削減し、地球環境にも貢献することができました。