ニュースリリース
2017年10月25日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
株式会社Cogent Labs

スタートアップ企業と協業し「手書き AI OCRソリューション」を提供開始
~企業の業務プロセスを変革し働き方改革を支援~


キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)と株式会社Cogent Labs(代表取締役:飯沼純・エリック ホワイトウェイ、以下コージェントラボ)は、AIを活用した手書きOCR分野で協業し「手書き AI OCRソリューション」を11月より提供開始します。両社は、本ソリューションによりお客さまの業務プロセスの変革を実現し働き方改革を支援します。

  • OCR:Optical character recognition(光学文字認識)。文字画像をスキャナー等で読み取り、コンピュータが読み取れる文字コードに変換するソフトウェア。紙に記載されている文字から手入力する作業を自動化する事が可能になる。
「手書き AI OCRソリューション」の概要

発売情報

手書きAI OCRサービス

初期費用
個別見積もり※1
  • ※1 お客さまのシステム構成およびシステム開発規模等により価格は変動します。
月額費用
「Tegaki」利用料金※2
20万円/月~
  • ※2 スタンダートプラン。エンタープライズプランは別途お見積りになります。
  • 本ソリューションは、お客さまのご要件に応じた個別開発モデルとなります。導入コストの参考価格は、手書きAI OCRソリューションのページをご確認ください。(2018年1月22日追記)

おもな特長

働き方改革により労働時間短縮に向けた取り組みが進む中、日本の労働生産性は主要先進7か国中最下位、米国の約6割の水準に留まり、さらに2030年には1000万人の働き手が減少すると予測されています。生産性を阻むひとつの要因としては日本の紙中心の煩雑な業務があり、ワークスタイルの変革を進める上でも、紙帳票の電子化や紙から業務システムへの入力業務の効率化が課題となっています。

このような課題に対応するため、キヤノンMJはコージェントラボと協業し「手書き AI OCRソリューション」の提供を11月より開始します。本ソリューションは、コージェントラボのAIを活用した手書き文字デジタル化サービス「Tegaki」とキヤノンの画像処理技術によるOCR開発キット「Rosetta-Stone-Components」を連携させ、活字と同様に手書き文字も高精度に自動認識させることで、紙文書からのエントリー業務全体の効率化と業務品質の向上を実現します。

従来の手書き帳票は、文字を認識する際に筆跡や罫線、傾斜、背景色等がノイズになり実用化が難しいケースが多々ありました。本ソリューションは、「Rosetta-Stone-Components」の画像補正や文字認識技術により前処理を行い、読み取りやすい画像を作成した上で「Tegaki」を活用し、自動認識が難しい手書き文字をすばやく高精度にデータ化して必要な情報を抽出します。「Tegaki」は文脈から文字を認識する独自開発のAI技術でデータを処理し、ディープラーニングで学習させることで読み取り精度の継続的な向上を可能にし、実証実験でも手書き文字の自動認識率を大幅にアップすることに成功しました。また、キヤノンMJは、本ソリューションと確認や修正作業の手戻りを効率化する「定型・非定型OCRソリューション」を組み合わせたり、業務システムと連携させるなどお客さまのご要望にあわせたシステムを構築します。

コージェントラボは、今後、多数の事例をもとに「Tegaki」の読み取り精度をさらに高め、企業のエントリー業務全体の効率化を支援します。一方、キヤノンMJは、入力から保管、検索、帳票出力までのトータルドキュメントソリューションに加え、業務プロセスを管理するBPMや作業を自動実行させるRPA、ドキュメントに関する各種コンサルティング、BPOなどを組み合わせ、お客さまの業務プロセスの変革を支援します。

近年、キヤノンMJは、優れたAI・IoT関連技術を持つスタートアップ企業と積極的にアライアンスを進めることで新ビジネスの創出を進めています。コージェントラボはキヤノンMJがLP※1として出資する「FinTechファンド」※2の投資先であり、本協業は、キヤノンMJのドキュメントソリューション領域におけるAI分野でのオープンイノベーション第一号となります。
キヤノンMJは本ソリューションを金融、流通、製造業などの大手企業を中心に拡販し、お客さまの業務プロセスの最適化を実現し、働き方改革を支援していきます。

  • ※1 LP:リミテッド・パートナー。ファンドの出資者
  • ※2 FinTechファンド:SBIインベストメント株式会社が無限責任組合として管理・運営するベンチャーキャピタルファンド

ドキュメント 入力ソリューション

キヤノンMJは、お客さまにドキュメントイメージングの運用ノウハウのコンサルティングから、入力ソリューション、文書管理、アーカイブソリューション、帳票出力ソリューションまでを提供します。また、集中、分散入力に最適なデバイスの提案やBPO業務なども請け負います。プロセスを管理するBPMや作業を自動実行させるRPAを組み合わせることで、お客さまの業務プロセスを変革します。

株式会社Cogent Labsについて

コージェントラボは、人工知能を活用して人々の働き方や生活の未来を形作ることに取り組み、実生活の課題を解決する、使いやすくて直感的なソリューションを提供します。時系列データを活用した予測、情報抽出、自然言語と音声処理、強化学習など、多分野にまたがる専門性を活用することで、最新の研究内容を実ビジネスに応用します。

会社名
株式会社 Cogent Labs
代表
飯沼 純 / エリック ホワイトウェイ
所在地
東京都渋谷区代官山町20-23 TENOHA LAB
URL
https://cogent.co.jp/
事業
最先端の人工知能の研究・開発と関連ソリューションサービスの提供