グランプリ

見つけたものはなんですか?第43回キヤノンフォトコンテスト

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縄張り
山崎勝範(兵庫県)

受賞者の声

山崎勝範(兵庫県)

都市の公園、路地などでよく見かける野良猫の生き様を、テーマとして撮りためています。 それらはペットと違い、怪しく鋭い眼、警戒心と怯えたような不安な表情も見せています。このアウトサイダーの境遇、喜怒哀楽を野良目線で追っていると、その生き様の背後に混沌とした都市の日常の奥底にあるものが重なり合って見えてきます。
長年にわたり、キヤノンフォトサークルに取り組んで参りましたので、思いを込めた作品を評価していただき、大変うれしく思っています。

講評: 強い個性でインパクトを与えたグランプリ受賞作品

熊切今回、猫をモチーフにした作品が特に目につきましたが、グランプリ作品は、ほかのどの作品よりも強いインパクトを与えた作品でした。

水谷これほど強い作品は、ほかの応募数が多いコンテストでも、なかなか見ることができませんよ。

安珠野良猫の写真というと、風景や街の中にいるところを撮ったものが多いのですが、この作品はちゃんと一匹ずつポートレートになっているのがいいですよね。

熊切それに街で見かける猫は、いかにもペットという猫だけど、この作品はもっと野性的な印象です。広角レンズで寄って、猫の目の高さで撮ることで、猫の野性的な感じが強調されているのでしょう。

石橋たしかに、この四匹の猫は、したたかな顔をしていて、必死に生きていることが伝わってきますね。

ハービー本当に野生の猫としての鋭い目が印象的で、弱肉強食の世界に生きている迫力も表されています。それと、どうやって撮影したのかなども興味深いのですが、作者の心の内をのぞいてみたいですね。どういった気持ちでこの作品を撮るに至ったか、猫に共感を抱いているのか、猫の社会と人間社会を比較しているかなどを聞いてみたいです。

石橋ひょっとしたら、ひとつの社会風刺なのかもしれませんよ。

熊切ちまたにいる飾り立てられた猫へのアンチテーゼとか?

安珠犬は飼いならせるけど、猫は飼いならせないとか(笑)。

水谷たしかに作者にはそういう気持ちがあったかもしれないですね。われわれも、これくらいパワーを持って、それを前面に出して撮らないとダメなんだと教えられましたよ。

安珠「作品を撮るんだ!」という撮り手の執念が写真に表れています。背景にもセンスがあり、個性が感じられます。とても圧倒される作品でした。


キヤノンフォトコンテスト

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