スポーツ/モータースポーツ部門(大賞)

見つけたものはなんですか?第43回キヤノンフォトコンテスト

スポーツ/モータースポーツ部門


真夏の終宴 
山下正芳(東京都)

受賞者の声

山下正芳(東京都)

夏のうだる気候の中、重い鉄の扉を開けると、選手の声と、パックが打たれ、固いエッジが氷を削る音しか聞こえない。無機質なデジタルの電光掲示板が冷静に時を刻んでいく。
空気を切り裂くようなホイッスルが聞こえた。静寂が訪れ、白熱したゲームで氷のリンクから醸し上げた選手の熱気。その靄の中の幻想的な終宴をとらえた。
今回の受賞におごることなく、精進していきたいと思います。また、今まで支えていただきました皆様に感謝いたします。

講評: スポーツの「静」をとらえ、幻想的な雰囲気のスポーツ部門大賞

水谷準グランプリの作品もそうでしたが、最近のスポーツ写真の流行で、スポーツの「静」の部分を撮る作品が増えています。この作品もそのひとつですね。

熊切私が面白いと思ったのは、選手が試合後の挨拶をしているという説明的な状況にもかかわらず、氷から上がる水蒸気によって、選手たちが幻のように感じる、不思議な印象を受けたことです。

安珠私は、静まり返った会場の緊張感がとても伝わってくる作品だと思いました。スポーツは、やはり独特の緊張感があるじゃないですか。それが、これだけ引いて撮っているのに伝わってくるのは、とても力のある作品で素敵だなと。

石橋スケール感もあるよね。

熊切私は、そんなにリアルな感じではなく、一瞬目を離してから再び選手たちを見ると、なぜか選手たちが消えているような、ファンタジックなイメージを感じたんですよね。

安珠物語を感じますよね。

水谷でも、その辺りがスポーツ写真の本流から外れる作品だと思うんですよね。スポーツ写真の本流は、やはり迫力あるアクションのある写真です。今回はそういった作品が少なかったのが残念でした。それでもこの作品は、写真として非常に完成度が高くて素晴らしい作品でした。


キヤノンフォトコンテスト

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