第52回キヤノンフォトコンテスト
自由部門

自由部門

ゴールド賞

『密集』
鹿島秀夫(埼玉県)

受賞者の声

「整然とした密集」を組写真で表現する

写真をはじめて約23年になります。今年の写真コンテストの成績としては、写真人生で最悪の年になるかと思っていたのですが、最も目標としてきたキヤノンフォトコンテストでの上位入賞の通知をいただき、喜びでいっぱいです。今回の作品は、全国でも珍しいと思われるレベルの「整然とした密集」をテーマに組写真としました。
これからも「継続は力なり」の言葉を信じて、自分の好きな被写体を撮ることをモットーに、写真を楽しんでいきたいと思います。

講評:組み方のうまさが感じられた自由部門ゴールド賞

  • 野町
    自由部門ゴールド賞の「密集」は、第一に作者のアイデアが秀逸でした。雛飾りと鯉のぼりとスクランブル交差点のパレードという、まったく異なるものを並べ、即物的な見せ方でうまく一つの作品にまとめています。
  • 本城
    一枚一枚うまく切り撮っていますよね。特に交差点の写真はタイミングが完璧です。きっとこの一瞬じゃないと密集感が出ないでしょう。
  • 沼田
    私も交差点の写真がすごいと思いました。横断歩道の白い線でうまくバランスをとりながら、そこに人物を入れて、パレードの動きも出している。お雛様と鯉のぼりはよく見る光景ですが、そこに交差点の光景を加えて3枚組にしたことで「密集」というテーマがより伝わるようになりました。
  • 本城
    そうですね。どの写真からも「密集感」が伝わってこないと、テーマがぶれてしまいますよね。
  • 田口
    確かに一枚一枚でもしっかりバランスがとれている上に、それを3枚の組写真にすることで「密集」というテーマを際立たせています。中央の鯉のぼりだけ並びきっていない少しずれた印象がありますが、両サイドはしっかり計算されてバランスも完璧です。
  • 古見
    その2枚で鯉のぼりを挟んだ組み方がうまいですよ。
  • 中西
    一貫したテーマが伝わってきますね。しっかりとコンセプトを作って組まれた作品なので、3枚で終わらせるのではなく、4枚、5枚と同じテーマで組むこともでき、そうしたらさらに面白い作品になったと思います。

シルバー賞

『輝く未来』
久保田 稔(長野県)
『ジェット雲』
三村信昭(神奈川県)

ブロンズ賞

『雨犬』
フジイタカミ(山口県)
『朝に染まる』
佐藤 豊(大阪府)
『島の少女』
後藤秀彦(大分県)

佳作

『追想』
長谷川敏行(滋賀県)
『凝視』
吉野聖夫(三重県)
『一寸法師』
島村直幸(福岡県)

『護摩焚き』
中桐敬二(東京都)
『天女の羽衣(夜光雲)』
池田 穰(鹿児島県)