第54回キヤノンフォトコンテスト
人物部門

人物部門

ゴールド賞

『家族写真』
平林 由記(兵庫県)

受賞者の声

この度は素晴らしい賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。通知を見た瞬間、震えが止まりませんでした。この写真は姫路の海水浴場で撮ったものです。海が大好きで「帰らない!」と逃走する我が子が夕日に照らされて、キラキラときれいでした。その瞬間を残したくてパパを助っ人にして撮影。帰宅後に写真を見て、皆で大笑いしました。いろんなことがあるけれど、我が子も、我が子の目に映る私たちも、楽しそうでよかった。そんな夏の思い出の家族写真です。

講評:秀逸なアイデアが光る人物部門ゴールド賞作品

  • 前川
    今回、人物部門でたくさんの人物写真を見て面白いなと感じたのですが、その中で最も強く引かれたのが、ゴールド賞の『家族写真』だったんです。パッと見ではそれほど強い写真ではないのですが、すごく輝いている印象がありました。
  • 佐藤
    僕も最初に見たときは分からなかったのですが、よく見ると女の子がかけているサングラスに家族が映り込んでいて「すごいな」って思いました。
  • 長根
    まず、サングラスをしたかわいい女の子の笑顔に惹かれて、よく見ると家族の映り込みに気づくんですよね。笑顔に吸い込まれるようにサングラスに目が行き、そこでタイトルの『家族写真』という意味を知ることができる。とても素敵な作品だと思いました。
  • 榎並
    最初、フレーミング的にはもう少しアップで見たいような気もしましたが、水面の感じや波のきらめき、それから女の子の少し内股のポーズなどを入れ込むためには、このフレーミングで正解だったのかもしれません。
  • 瀬戸
    サングラスに映り込んだ家族がとても小さいので、それをもう少し強調してもよかったかもしれないですね。ただ、それを差し引いても、すごく素敵な作品だと思います。
  • 榎並
    お子さんの写真ってよく撮られると思うのですが、例えば、お父さんが撮れば写真にはお母さんと子どもしか写っていなくて、家族全員が揃うには三脚を立ててセルフタイマーで撮るしかないですよね。それをサングラスへの映り込みを利用するというアイデアがやっぱり素晴らしいと思います。
  • 前川
    すごくエネルギーがある写真ですよね。女の子のエネルギーが滲み出ているというか、すごく胸に刺さったんですよ。それに自然でわざとらしさが感じられなかったのもよかった。
  • 佐藤
    子どもの写真ってたくさんありましたけれど、その多くは、単にかわいい子どもを撮っているだけだったような気がします。このサングラスの映り込みのように、何かをプラスすることで世界観も広がり、写真の完成度が高まると思うんです。
  • 榎並
    自分の子どもが世界一かわいいのは当然で、それをそのまま撮ってしまいがちですが、やっぱり、そこに何か一つでも物語を感じられるシーンを加えられたら、より印象的な写真になりますよね。

シルバー賞

『舌出し天使』
北﨑 英信(栃木県)
『キツネ記念日』
餘野 照彦(大分県)

ブロンズ賞

『振り向かないで』
佐藤 衣代(大分県)
『明けない梅雨と自粛の狭間で』
畠中 啓弘(千葉県)
『ドラム缶風呂』
山崎 秀司(兵庫県)

佳作

『忘れられない君との日』
田中 幹人(兵庫県)
『こっちを見て』
竹内 朗(千葉県)
『老いても楽しいよさこい』
宮崎 末美(福岡県)
『みちくさ』
村上 𠮷秋(岩手県)
『フランケンシュタイン』
竹内 良弘(愛媛県)