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The AURA

08 前川貴行

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about

前川貴行(まえかわ たかゆき)

前川貴行 (まえかわ たかゆき)

1969年、東京都生まれ。1997年、動物写真家 田中光常氏に師事。2000年、独立。全世界をフィールドに撮影を敢行。日本写真協会賞新人賞、日経ナショナル ジオグラフィック写真賞グランプリ受賞。主な写真集・著書に『creation:』、『GREAT APES 森にすむ人々』、『クマと旅をする』、『動物写真家という仕事』、『火の山にすむゴリラ』ほか多数。近著に『動物写真家の記憶』がある。
こちらから本写真集に関する
インタビュー動画をご覧いただけます
『The AURA』は、動物写真家として活動を開始し、
二十数年間撮影してきた中から
これはと思えるカットを厳選し、まとめた一冊です。
写真が次から次へと消費される今、
長きに渡って愛され楽しまれる作品に
昇華できればとの気持ちで作り上げました。
時の流れに耐えうるかは僕には計り知れませんが、
人生の多くを野生動物と向き合うことで過ごしてきた、
ささやかな証にはなるでしょう。
そして、この奇跡の星、
地球で共に生きる命として、
生き物たちと私たちとの繋がりを
わずかでも感じていただけたら幸いです。
  • グリズリー/アラスカ 日が暮れて1日の撮影を終え、
    森の道をキャンプに戻っていると、
    湖のなかグリズリーがいた。
    湖底に沈んでいる
    死んだサーモンを
    拾って食べているようだ。
    しばらくのあいだ、
    月明かりに照らされた
    青い世界に見とれていた。
  • ハクトウワシ/アラスカ 二十代後半に初めて訪れたアラスカでは、
    さまざまな生き物たちに出会った。
    ハクトウワシもその一つ。
    グリズリーを撮影する後ろの樹上にとまり、
    ヒョッヒョッヒョッと鳴きながら僕を見下ろしていた。
    精悍な鳥だと思った。
  • オグロヌー/ケニア 大群で川を渡るヌーの姿を見たくて、
    マラ・リバーを訪れた。
    いく日も待つ覚悟であったが、
    現場に着いたその瞬間にヌーたちは動き始め、
    先を歩く一頭が川に突入すると、
    後に続く群れが一斉に川へと飛び込んで行った。
  • ベンガルタイガー/インド 密林の王をもとめて
    インドのジャングルへと入って行った。
    しかし何日過ぎても遭遇できず、
    まれに遠くにいる姿を見かけるだけだ。
    半ば諦めかけた気持ちでジャングルに佇んでいると、
    突然背後の藪から若いトラが姿を現した。
  • マウンテンゴリラ/ルワンダ 東アフリカの火山地帯にすむマウンテンゴリラ。
    凶暴な生き物かもしれないと、頭のどこかで考えていた。
    山のなかでゴリラたちと過ごしているうちに、
    その考えが杞憂であったことを知る。
    温厚で家族思いの思慮深い生き物だった。
  • タンチョウ/北海道 原野を流れる川にタンチョウのねぐらを見つけた。
    東の空がうっすらと明るくなるにつれ、
    世界はだんだんと色めき始める。
    数羽のタンチョウがポツンといるだけで、
    マイナス20℃の極寒の景色が
    ほんのりと温かみを放つようだった。

information

500部限定販売

タイトル
The AURA
発行年
2023年
仕様
240mm×240mm ラスター(ハードカバー)
80ページ70点収録 豪華化粧箱付
サイン入りオリジナルプリント付
(240mm×240mm)
印刷
DreamLabo 5000
価格
29,150円(税込・送料込)
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