EOS-1D X EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4× 1/1250sec F5.6 ISO400(内蔵エクステンダー使用)
EOS-1D X EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4× 1/1600sec F5.6 ISO500(内蔵エクステンダー使用)
EOS-1D X EF70-200mm F2.8L IS II USM 1/1600sec F2.8 ISO4000
(© EARTHFRIENDS TOKYO Z #13 TAKUMA WATANABE)
晴天時でも、体育館でも同じでハイライトが強調される。さらに僕は逆光や斜光など影の光を上手く狙って撮るため、コントラストが強いシーンが多くなる。だから、クリアで鮮やかに発色してくれる染料が僕の作品を活かしてくれると思った。
第一印象、階調がいいと思った。ハイライトはもちろん、顔のシャドー部がつぶれないでしっかりディテールまで描いてくれた。トップ光だと顔に影が落ちて汚くなりがちだが、そういうところも鮮やかに発色してくれている。シャドー部のディテールを繊細に描き出し、影の中の力強さ、迫力を伝えてくれる仕上がりだ。
ユニフォームやヘルメットの蛍光色も、毒々しい発色とは違う。実に自然で印象に残るような優しい発色だね。肌の色味もいい。黄色が強くなったりするかなと思ったけど、自然な肌色になった。
繊細な再現力にも驚かされた。筋肉の隆起、血管の浮き具合、皮膚のキメ、そういうところまで、くっきりプリントアウトされている。ノートPCのモニターで画像チェックしても、この緻密さには気づけないと思う。
作品としてフィニッシュは、こういうカタチにプリントしたいと改めて感じた。仕事上、記録媒体だけでやりとりすることが当たり前。でも、デジタルなんだけど、アナログ的な手法で人に見せたい。報道写真とは違う表現を目指す僕らがやんなきゃいけないことかもしれないね。もし展覧会を開くとしたら、このプリントで出せる。それくらいのクオリティーがある。
スポーツ写真家の水谷章人氏に師事。国内外を問わずさまざまなスポーツ大会で、トップアスリートを撮影し続ける。スポーツ写真家集団アフロスポーツの契約フォトグラファー。