ニュースリリース


発表日 2001年4月16日

レーザーロータリーエンコーダーを用いた高速・高精度なレーザースキャナー
“キヤノン 2Dスキャナ LS-1M30/LS-1M90”を発売



キヤノンはこのほど、レーザーロータリーエンコーダーを用いたレーザースキャナー“キヤノン 2Dスキャナ LS-1M30/LS-1M90”を開発し、10月1日より販売を開始します。

キヤノン 2Dスキャナ LS-1M30/LS-1M90
キヤノン 2Dスキャナ LS-1M30/LS-1M90

*写真後方がコントローラー SS-01D2。手前右側1対がLS-1M30、左側1対がLS-1M90のエンコーダモーター。
なお、エンコーダモーターに取り付けられているミラーは、実際の製品構成には含まれておりません。


●キヤノン 2Dスキャナ LS-1M30/LS-1M90‥‥‥‥‥‥価格(税別 )350万円(発売日:2001年10月1日)

製品にはエンコーダーモーターが1対(KP-1SM30×2個/ KP-1SM90×2個)、スキャナーシステムコントローラー“SS-01D2"が1台、エンコーダーモーター用延長ケーブルセット(5m×2本)が含まれます。

この件に関するお問い合わせ先

キヤノン販売株式会社 ES営業部

TEL 03−3740−3336




レーザースキャナーとは、レーザー光を利用して加工やマーキングを行うレーザー基板加工機やレーザーマーキング装置などの産業機械に組み込まれ、レーザー光のビーム走査を制御する装置です。

近年、携帯電話に代表される携帯型電子機器の小型化・多機能化が進んでいます。これらの携帯機器では限られたスペース内で高機能化を図るために、電子部品の高密度実装が不可欠となり、これを実現するために多層配線基板(ビルドアップ配線板)が使用されています。この多層基板の各層間の接続をする縦穴(VIAホール)の形成には主にレーザー基板加工機が使用されていますが、携帯機器のさらなる小型化・多機能化への要求に伴い、レーザー基板加工機にもこれまで以上の精度でより径の小さいVIAホールの形成を行うことが要求されています。現在、レーザー基板加工機においては、レーザー光の制御にアナログ式ガルバノメーターを利用したレーザースキャナーが広く使用されていますが、温度による特性の変化や高速・高精度化が困難といった点が指摘されています。

新製品“キヤノン 2Dスキャナ LS-1M30/LS-1M90”は、市場で高い評価を得ているキヤノンのレーザーロータリーエンコーダーの技術を基に、新たにレーザースキャナー用に特化したエンコーダーモーターを開発し、専用コントローラーによる制御によって高速・高精度を実現したレーザースキャナーです。光の回折現象を利用した回折干渉方式エンコーダーとデジタルサーボコントローラーの採用により、温度特性に優れているほか、0.5μrad.(マイクロラジアン※1)以下という高度な位置決め精度、さらに整定幅±15μrad. にて0.7msec./0.3degreeという整定速度※2の高速化を達成しており、レーザー基板加工機に組み込むことで、製造現場でのコスト削減に寄与します。
また、今回の新製品は、様々な種類のレーザーに対応するために、低イナーシャ※3ミラー制御用の“キヤノン 2Dスキャナ LS-1M30”、中・高イナーシャミラー制御用の“キヤノン 2Dスキャナ LS-1M90”の2モデルを用意しており、用途に応じて幅広く使用することができます。

さらに、レーザー基板加工機以外においても、3D-CADデータから直接立体モデルを生成する光造型機やシリコンウエハー等へマーキングを行うレーザーマーキング装置、レーザートリマー装置、LCDリペア装置など、高い精度が要求される多様な装置のレーザースキャナーとしても最適です。

なお、キヤノンでは、4月24日から26日まで幕張メッセ国際展示場にて開催される「モーター技術展」において本新製品を出展します。

※1ラジアン:角度の単位、πラジアン=180度。1μrad.=約0.000057度。
※2整定速度:ステップ走査時のポイント間移動にて、指定された整定幅以内に到達する速さ。
※3イナーシャ:慣性または慣性モーメント。



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