新製品“キヤノン DIGISUPER 75 xs”および“キヤノン DIGISUPER 72 xs”は、市場で高い評価を得ている「DIGISUPER」シリーズにおけるHDTV対応フィールドレンズの中核モデルです。
“DIGISUPER 75 xs”は、倍率86倍のシリーズ最高級機「DIGISUPER 86 xs」に搭載されているキヤノン独自のシフト式光学防振機構を採用した倍率75倍のモデルです。また、“DIGISUPER 72 xs”は、コストパフォーマンスにすぐれた倍率72倍のモデルです。
新製品“キヤノン J17a×7.7B”は、1999年6月に発売した「J16a×8B」の後継機種で、ENG/EFP※用の標準ズームレンズです。全長および質量はほぼそのままに倍率を17倍に高めたほか、広角端のワイド化も達成しています。また、新機能として撮影状況に応じて電気的にズーム範囲の設定ができる「Zoom Track」機能を搭載したほか、サーボ性能の向上を図るなど、さらなる使い勝手の向上を実現しています。
なお、これらの製品は、4月8日から11日まで米国ラスベガスで開催される放送機器展「NAB 2002」に出展されます。
※ Electronic News Gathering : 報道用/Electronic Field Production : フィールド中継用。
【開発の背景と市場動向】
放送用TVレンズの市場は、昨年後半から特に北米の放送局等を中心に需要が落ち込んでいます。今年も急速な回復は期待できない状況ですが、長期的な展望では、デジタルの地上波放送や衛星放送の普及などに伴い、チャンネル数の増加などが見込まれ、市場は堅調に推移していくと思われます。
今回の新製品の発売によりキヤノンの放送用TVズームレンズのラインアップはさらに充実し、超望遠の「DIGISUPER 86 xs」、「DIGISUPER 86 TELE xs」をはじめ「DIGISUPER 25 xs」、ポータブル40倍ズームの「HJ40×10B/HJ40×14B」、21倍ズームの「HJ21×7.5B/HJ21×7.8B」、16倍ズームの「HJ16×8B」、ワイド11倍ズームの「HJ11×4.7B」等のHDTV用レンズ、「J21a×7.8B」「J11a×4.5B」等のSDTV用レンズに今回発売の新製品3モデルに加え、様々な用途や撮影シーンにきめ細かく対応することができます。