ニュースリリース


発表日 2002年6月27日

白内障治療用挿入器具一体型眼内レンズ“プリセットIOLシステム KS-1”を発売



キヤノン販売株式会社(社長:村瀬治男)は、眼内レンズ(IOL)と挿入器具を一体化したキヤノン スター株式会社(社長:デイビッド・ベイリー)製“プリセットIOLシステム KS-1”を7月1日から発売します。

プリセットIOLシステム KS-1
プリセットIOLシステム KS-1

● プリセットIOLシステム KS-1‥‥‥‥‥‥価格(税別)100,000円(発売日:2002年7月1日)

この件に関するお問い合わせ先

キヤノン販売株式会社 眼科機器特販課

TEL 03−3740−3423




今日の高齢化社会において、カメラでいう「レンズ」に相当する眼球の「水晶体」が、老化などの理由により混濁して視力が低下する“白内障”患者が徐々に増えてきています。白内障は薬物による治療が困難なため、手術による治療が一般的です。眼内レンズ(IOL)は混濁した水晶体を人工的に置換し、視力を回復する医療用具です。最近の白内障手術では、硬質製プラスチックの眼内レンズ(IOL)より、折り畳んで挿入することができ、わずか3mm程度の小さな切開で手術することが可能な軟性素材の眼内レンズ(foldable IOL)が多く使用されています。ただ、手術中という迅速かつ正確な操作が求められる環境のなかで、眼内レンズ(foldable IOL)を容器から取り出し、挿入器具に装填して、折り畳んで挿入するという複雑な操作は医師にとって大きな負担となっていました。
今回発売する“プリセットIOLシステム KS-1”は、軟性素材の眼内レンズ(foldable IOL)があらかじめ挿入器具に装填されているので、これまでのような複雑な操作がなくなり、手術における負担を大幅に軽減しました。また、眼内レンズ(foldable IOL)を外気に全く触れることなく、直接眼内へ挿入できるので、より清潔な状態で手術を行うことが可能。使い捨てタイプなので、使用後の挿入器具をそのまま廃棄でき、医療施設内での挿入器具の洗浄、滅菌などの作業が不要になりました。また、これまで以上により小さな切開から眼内レンズ(foldable IOL)を挿入することができ、切開部を縫合する必要がなく、手術時間の大幅な短縮を実現しています。さらに、小さな切開での手術は、乱視を軽減することができるため、早期の視力回復を可能にしています。
“プリセットIOLシステム KS-1”はこれからの医療で最も重要視されている「QOL(Quality of Life:生活の質)を向上する」というコンセプトに沿った製品で、白内障手術を実施している多くの眼科医療機関での採用が期待されます。

【市場動向】
2001年度の眼内レンズ(IOL)の国内市場規模は、メーカー出荷枚数で合計85万枚、そのうち軟性素材の眼内レンズ(foldable IOL)が近年急増し、55万枚と全体の約65%を占めています。

【開発の背景】
キヤノンスター株式会社は1989年創立、日本で最初に軟性素材の眼内レンズ(foldable IOL)の医療用具承認を取得、以来一貫して軟性素材の眼内レンズ(foldable IOL)と挿入器具の開発・製造に取り組んできました。使い捨ての挿入器具なども含め、軟性素材の眼内レンズ(foldable IOL)市場において確固たる地位を築き、多くの医師の方々に支持を得てきました。今回、軟性素材の眼内レンズ(foldable IOL)挿入時の複雑な操作を排除し、手術医がレンズに触れることなく直接眼内へ挿入できるシステムを開発。軟性素材の眼内レンズ(foldable IOL)のパイオニアとして、またキヤノングループの医療関連企業として、キヤノンの光学技術を結集し、さらなる製品開発をしていきます。


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