新製品“XV2”は、優れた色収差補正能力をもつ蛍石を採用した光学20倍の「ビデオLレンズ」※を搭載することにより、35mmフィルム換算で790mmという超望遠撮影を色ずれやにじみのないシャープな映像で実現します。さらに、高感度で高ダイナミックレンジの41万画素(有効画素数:38万)1/4型3CCDを採用するとともに、画素数を実質約1.5倍に高める「倍密度画素配列処理」により、DV規格最高レベルの水平解像度540TV本を達成したほか、キヤノン独自のバリアングルプリズムを使った光学式手ブレ補正機構により、画像劣化や画角変化のないブレ補正を実現します。
また、静止画撮影においては、画素数を実質約2倍に高める新開発「4倍密度画素配列処理」により、約168万画素(1,488pixel×1,128pixel)の高精細静止画記録が可能です。
このほか、3種類の周波数特性の切り替えや、録音入力レベルの左右独立調整ができる「クロスレイアウト・ステレオマイクロホン」を採用したのをはじめ、市場で高い評価を得ているレンズ交換式の上位モデル「XL1S」(昨年7月発売)で採用した様々なマニュアル設定および操作機能の多くを搭載するなど、プロユースをも考慮したハイパフォーマンスを実現しています。
※ キヤノンのAF一眼レフカメラ「EOS」用交換レンズの高級タイプ「L(Luxury)レンズ」と同様に、光学系に蛍石レンズや UD(低分散)レンズなどの特殊硝材を採用した高性能ビデオ用レンズ。
【デジタルビデオカメラの市場動向】
2001年のデジタルビデオカメラ(DVC)市場は、全世界ではビデオカメラのデジタル化がさらに進んだことにより、対前年度比120%の460万台でした。一方、既にデジタル化が95%程度進んでいる国内においては、消費の冷え込みなどにより、対前年度比97%の125万台であったと推定されます。2002年は全世界では550万台、国内では130万台と予想されます。(キヤノン調べ)
【開発の背景】
新製品“キヤノン デジタルビデオカメラ XV2”は、1999年9月の発売以来市場で高い評価を得ている3CCDデジタルビデオカメラ「XV1」の後継機です。“XV2”は「XV1」の優れた機能や操作性をさらに進化させると同時に、市場で高い評価を得ているレンズ交換式の上位モデル「XL1S」(昨年7月発売)で採用した、プロユースをも考慮に入れた様々な新機能を取り入れており、撮影者の意図をより確実に映像に活かすことが可能になりました。
これにより、キヤノンのデジタルビデオカメラは、プロやハイアマチュアの厳しい要求にも応える3板式の「XL1S」および「XV2」を筆頭に、メガピクセル機「PV130」、コンパクトでスタイリッシュな“IXY DV 3”、アクセサリーキット込みで低価格を実現した「撮レビアンシリーズ」(「FV30 KIT」「FV200 KIT」)に至るまで、ラインアップがさらに充実しました。