imagePRESS C700 導入事例朝日印刷工業株式会社

朝日印刷工業株式会社(群馬県)

総合的なパフォーマンスが非常に高い。
PODを普及していく上でも顧客満足度が得られると感じ、imagePRESS C700の導入を決めました。

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地域に根ざした事業展開でBtoC市場を切り拓く印刷会社

群馬県前橋市を拠点にしている朝日印刷工業株式会社は、1950年代から官公庁の書籍やパンフレットなどを数多く手がけてきた印刷会社である。しかし1990年代に入って消費者にもデジタル化の波がやってくると、その需要に応えるためDTPやデジタルメディアに早くから対応。

2001年にはオンデマンドプリントショップ「DiPS.A(デジタル・プリント・ステーション朝日)」、2003年にはコミュニティーホール「ノイエス朝日」でギャラリー業務を開始し、近年では群馬初の口コミサイト「ぐんラボ!」をオープンするなど、時代の流れを汲み取りつつ地域のプラットホームの充実にも寄与してきた。

2013年には「DiPS.A」を大幅リニューアルし、その後もPODの品質安定化のため、キヤノンimagePRESS C700を導入した。地域に根ざした事業展開でBtoC市場を切り拓き、消費者のニーズに応えつづける中で、同機導入に至った背景と経緯、その効果などについてお話を伺った。

キーパーソン

導入した背景と経緯、その効果など

御社の事業内容についてお聞かせください。

富沢氏
弊社では商業印刷全般を扱っています。受注の7割程度が官公庁からのご依頼で、県庁や市役所などから発行されるチラシ、ポスター、パンフレットなどの印刷物が多いです。その中でも弊社の強みとしているのは書籍や企画もののパンフレット。とくに「市町村要覧」と呼ばれる各市町村の概要をまとめた冊子を数多く手がけています。これらが法人向けの事業なのに対して、今回、imagePRESS C700を導入したDiPS.AのほうはBtoC、つまり直接消費者からお受けする仕事を中心に営業しています。

DiPS.Aではどんな事業展開をしているのでしょうか?

富沢氏
DiPS.Aは地域の方々との結びつきを深めたいという想いから、2001年にPOD機を導入して店舗を構えたのですが、なかなか積極的な営業はしていませんでした。2013年に、BtoCの取り組みを強化していこうという社長の指示のもと店内をリニューアルし、消費者が求めているアイテムやサービスを探ったり、自社商品の開発などに取り組んできました。
また、「ぐんラボ!」という群馬県のクチコミ情報サイトも立ち上げて、消費者との接点も増やしてきました。サイトと窓口で連携して、この地域と結びついていこうという動きです。
弊社はこのほかにも「ノイエス朝日」というコミュニティホールを併設し、地域の方々との交流を図っています。DiPS.Aが地域のプラットホームとなるように、セミナーやワークショップ、写真展などさまざまなイベントを企画しています。
こういったつながりからPODを知っていただくことも多く、昨年SL写真展を開催した際には、写真を提供してくださった方のPODアルバムも製作いたしました。

DiPS.Aで売れ筋の商品やサービスを教えてください。

富沢氏
消費者からの名刺やハガキ類、フォトブックなどがありますが、実はまだまだ法人からのレジュメ類が多いのも現状です。時期によっては学校の文集や卒業アルバムなどもあります。窓口を作ったものの受け身のままでは、BtoCのマーケットはなかなか活性化しないと感じています。
この状況を打開するため、自社アイテムの開発に取り組んで、2013年には「tocotowa」という独自ブランドも立ち上げました。オリジナルノートブックや革っぽく見える紙製のファイル、レターセットなどを取り揃えております。受け身ではなく自分たちで売れそうだと思うものを発案しながら、さまざまなチャレンジをしています。

imagePRESS C700を導入した経緯と選んだポイントを教えてください。

富沢氏
複数のデジタル機を使っている場合、導入時期の違いで機械のパフォーマンスにも差がでてきますが、提供する品質は一定基準に維持しなければなりません。そのため既存機を1台入れ替えることになりました。
他社の機械も含めて検討しましたが、imagePRESS C700はGUIや使い勝手、色合わせをする上での機能や性能など、総合的に見てコストパフォーマンスが非常に高く、消費者からの顧客満足度も得られると感じたため、導入を決定しました。ライトモデルならではの投資対効果が非常に高いのがポイントで、品質面や細かい機能についてはあとで評価すればよいだろうと考えていました。
品質にはこだわりますので、導入前の出力デモのときには無理を言っていくつもの出力パターンを見せてもらいました。色味再現の品質がよく安定性に優れていましたし、上下二本の定着ベルトのおかげで用紙搬送時のカールも発生しにくいなど、機能面、性能面ともに満足のいく結果でした。消費者と直接やりとりするプリントショップでは受付から出力までをスムーズに処理しなければならないので、プリントサーバーが軽く、ジョブ処理が速い点もポイントでした。
また機械の評価とは別に、かねてからキヤノンさんとは接点を持ちたいとも考えていました。なぜなら、キヤノンさんはメーカーとして「インプットからアウトプットまで」、つまりカメラなどの入力機器からプリンターなどの出力機器までトータルで提供する総合力を強みとしていますよね。
消費者が撮った写真を弊社で印刷してほしいと思ったときに、撮影時のことを踏まえた上で仕上がりまでの品質をアピールできるわけです。そういう意味で、この地域で共にマーケットづくりに取り組んでいける企業だと感じていたことも、今回の導入を決めた大きな要因です。

現場での実際の操作性や使い勝手はいかがでしょうか?

田中氏
フィニッシャーが付いていますが、以前の機械よりコンパクトになっています。店内では受付業務だけでなく、レジうちやデータ出力などで動き回るのですが、扱いやすい大きさですね。搬送系がストレートで短い構造なので、万が一紙詰まりしたときの対応も非常に楽です。
それと個人的には大量印刷用の排紙トレーがしっかりしているのも気に入っています。安定感が全然違います。
石川氏
使い勝手という面ではGUIの設計も分かりやすいので、パネル操作で困ったことはないですね。導入したての時から操作が難しいとは感じませんでした。
田中氏
それと、スキャナー機能もあるので写真をデータ化するのに便利です。写真展の企画などではお客さまから貴重な写真をお預かりするため、なるべく早くお返ししたい。その点、imagePRESS C700は即応性に優れているので好評です。読み取った原稿をプリントした仕上がりも非常になめらかで、黒の沈みがきれいに出ています。
色味に関しても変動が少なく大変安定しています。印刷平滑性に関してもムラがない仕上がりで満足しています。

取り扱っている商品の種類が多いですが、imagePRESS C700の対応力はいかがですか?

石川氏
用紙のサイズや種類が豊富なのはいいですね。たとえばブライダルで特殊な紙を使いたいという要望があった場合には便利です。また以前の機械では封筒印刷ができませんでしたが、imagePRESS C700を導入したことで外部委託していたカラー封筒の印刷が内製化できました。
田中氏
100枚や200枚などの小ロット印刷に対して非常に有効です。本社のオフセット機で刷ったものに対して「追い刷り※」で利用することも多いです。例えば、面付けしてオフセット印刷したチケットにナンバーを入れたり、挨拶状の宛名印刷など、パーソナルデータを追加で印刷するときに活躍しています。
年度末に官公庁からの受注が多く、今年も例外ではありませんでした。また、プレミアム商品券のバーコードとナンバーを通しで5,000~9,000枚くらい刷りましたが、印刷品質は安定していて良好でした。追い刷りに活用できるのは、即応性に優れていて安定しているからこそなんですよね。
  • 事前に検証が必要です。

御社における、imagePRESS C700を活かした今後の展開をお聞かせください。

富沢氏
PODをもっと広く一般の方々に活用してもらうためには、受け身ではいけないと思っています。そのために社内でアイデアを出していくのはもちろんですが、次の世代の方々にDiPS.Aを知ってもらい、常に新しい技術を体験できる場にしていきたいと思っています。
たとえば学生の作品やポートフォリオなど、消費者がなにかを作りたいと思ったときに、imagePRESS C700が活躍してくれるという期待を持っています。
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