導入事例株式会社デジタル印刷工房

株式会社デジタル印刷工房(愛知県)

オンデマンド印刷+αがコンセプト

株式会社デジタル印刷工房は、印刷会社のDTP部門とオンデマンド印刷機により始めたプリントショップ「プレス・トーク」の運営会社として1997年に設立された。創業当初からオンデマンドがコンセプトであり、顧客の変化を先取りするかたちで、新たなサービスの提供に取り組んできている。「店舗」「外商」「通販」の3つの販売体制と、自社工場での印刷・加工・配送により、お客さまのさまざまなご要望にお応えする中、活躍しているのが imagePRESS C7000VPである。

キーパーソン

取締役 工場長 石原 力 氏

導入の目的(事業の変革)

1992年にキンコーズが名古屋で1号店をオープンし、1994年には世界初のフルカラーデジタルオンデマンド印刷機として「E-Print 1000」の国内販売が開始された。どちらも伸びしろと時代の変化を示していた中で、印刷業の新しいかたちとして、店舗とデジタル印刷の組み合せで事業を行うために、新会社としてスタートした。Windowsデータの印刷にも早くから取り組み、ビジネス用の印刷ニーズにも対応している。オフィスでカラープリンターの使用が増えたことにより、特色の使用も減少傾向を示すなど、印刷物の仕上がりへのこだわりが少なくなっている。さらに近年、売上高の伸びに対して受注件数の伸びが上回っており、案件が小口化している。市場環境としては、オンデマンドに合った仕事がますます増える傾向にあり、それに合わせて体制を強化してゆくことが求められる。

導入の決め手

会社設立当初、オンデマンド印刷機としてはE-Printで事業をスタートさせた。その頃は「〇〇がある」と、導入しているハードを売り物にするのが一般的であった。しかし、店舗をはじめてさまざまな来店客と接する中で、お客さまはハードに興味があるのではなく、カラーの名刺ができるとか、カラーのパンフレットが少部数からできるなど、商品ベースの話しに関心があることが分かった。そこで、使い易さとビジネスとしてのパフォーマンスから、外注利用で経験していた電子写真方式のオンデマンド印刷機の導入を決断し、複数のメーカーの機種を比較検討した。その中で imagePRESS C7000VPは、オフセット印刷に近いマット感と文字がシャープに出ていた。さらに検証を進めると、ハガキや名刺などの厚紙でも生産性は落ちることがなく、フォロー体制を含め、総合評価でキヤノンに決定した。

導入後の変化

営業体制のさらなる強化につながった

店舗という形態をはじめてみて分かったことは、印刷物で“店舗への来店者=最終消費者”の図式は難しいということである。DTPをしない一般顧客が来店することはあまりなく、実際の利用客は、周辺のデザイナーや印刷会社の営業担当者が多かった。しかし、それだけでは十分な需要とは言えない。そこで、BtoBtoCの提案をするようになった。例えば、コーヒー豆の卸会社に喫茶店のメニューを提案するような営業である。それがオリジナル商品の開発にもつながっている。現在売上の約3割が店舗で、約4割が外商、残りが通販およびその他であり、外商の役割は重要である。商品を企画して提案するスタイルは従来の印刷営業にはないものだが、imagePRESS C7000VP導入後は、以前弱かったバリアブルの機能が強化され、提案型の営業をより積極的に行えるようになった。

販促物でバリアブル印刷が伸長している

市場環境が厳しくなると、既存顧客に対する意識が増してくる。その一方で、顧客データベースの整理が進み、従来は紙の台帳や専用のオフコンで管理されていたものが、オープンソースになることで印刷工程でも使い易くなっている。バリアブル印刷を提案しやすい環境が整ってきたと言える。川上が変わってくると、個別情報の印字からさらにデータの活用方法へとステージが移ってゆく。つまり宛名印刷から、会員番号・ポイント数・シリアル番号・URLとログインコードなど、さまざまなデータを印刷物に活用するケースが増えてきている。例えば、パチンコの貯玉に関する情報は、DMに活用されたり会員カードで提供されたりする。個別情報の印字をすることで、お客さま一人一人が望む情報を提供することが可能になり、販促物とバリアブル印刷の関係はより密接になる。

ビジョンとPOD

今後も、オンデマンド印刷を軸に事業を展開してゆく。その中で先ずはバリアブル印刷の強化を図る。さまざまな事例を収集してお客さまに提供し、活用メリットを理解していただくことでさらに需要を増やす。バリアブルの要素があると、部数に関係なく印刷手段はオンデマンドになる。すなわち、ロットに依存しないバリアブル案件が増えることがPODの需要に直結し、しかもバリアブル案件は定例化するものが多い。また印刷+αのコンセプトとして、表面加工など各種加工や仕分け・発送まで含めた商品を、自社の強みとして積極的に販売する。現在展開しているオリジナルカレンダーなどの商品も拡充してゆく。そして、BtoCで数部単位の商品を売れる仕組みを作ることを目指す。オンデマンドで重要なことは、社内の体制づくりであり、imagePRESS C7000VPを軸に構築してゆく計画である。

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