導入事例日宝綜合製本株式会社

日宝綜合製本株式会社(岡山県)

桁違いに本づくりを身近にするシステムを開発

日宝綜合製本株式会社は、西日本では唯一、全自動の上製本ラインを完備する総合製本業である。創業から60年以上、製本技術の向上を続けると同時に早くからオートメーション化を進め、大手出版社から自費出版物まで幅広いニーズに対応している。10年以上前に品質ISOを取得し、その後環境ISOとプライバシーマークも取得している。常に新しい取り組みにより出版文化に貢献する中、そこで活躍しているのがimagePRESS C7010VPである。

システム開発の中心になった方々

導入の目的(事業の変革)

製本は出版文化を支えるものであるが、事業内容は印刷物の需要動向に左右される。そこで製本業の立場から、紙による出版文化の裾野を広げる働きかけをすることが、オンデマンド印刷機導入の目的である。チラシや名刺などの小ロット印刷物を印刷するのとは異なり、眠っている個人の原稿を掘り起こして、本に仕上げる取り組みである。個人がターゲットなので、出版社などによる100万円以上かかるような自費出版の仕組みでは、敷居が高すぎて需要の顕在化に限界がある。そこで手ごろな価格、つまり5万円程度を目標に仕組み作りをする必要があった。できる限り多くの人に、手軽にしかも本格的な本を作ってもらうには、操作性の良い組版と安価で本格的な印刷・製本できるシステムがポイントとなる。そこで専門の事業部を立ち上げ、ソフト開発と印刷・製本のシステムの検討に本格的に取り組んだ。

導入の決め手

オンデマンド印刷機として、imagePRESS C7010VPを導入する決め手となった点には、ハード面とソフト面の二つがある。ハードウエアに対する評価は、やはりどうしても専門である製本に関する機能に先ず目がゆく。そこから比較検討を進めると、とても機能が優れていて、素早くお客さまに製本したものをお届けし、製本した本の良さを実感していただく流れをつくる狙いが達成できると判断した。さらに、画質や用紙対応力を含めた全体のバランスが良かったことが機種の決定ポイントとなった。機械の性能に加えてもう一つ重要なのは、長いお付き合いになるメーカーの選定である。新規事業への取り組みに対する理解度というソフト面からも十分に比較検討を行った。その結果、「キヤノンから提供されるのはハードウエアだけではない」ということを確信することができ、もう一つの決定ポイントとなった。実際導入後のフォローは、とても親身になって行ってもらえている。

導入後の変化

自費出版の森の立ち上げを実現

imagePRESS C7010VPを導入することにより、兼ねてからの構想を具現化することができた。一般の方が自分の原稿を本の形にするため、製本業に上製本を依頼するという流れはほぼないと言える。そこで、手軽に本が作成でき、尚且つ製本の良さを実感できるステップが必要になる。
製本業が、長期保存に適しているとは言い難いオンデマンド印刷機の製本機能に注目する訳は、先ずきれいに製本された自分の原稿を手にしていただき、内容を確認した後に上製本が手頃な価格で選択できることを知っていただきたいからである。「自費出版の森」にさまざまな方からご注文をいただき、そのほとんどの方が上製本で複数部数作成されている。
imagePRESS C7010VPの製本機能をフル活用することで、自社が得意とする上製本へとつなぐ流れを作ることができたと言える。

上製本に対するニーズに確かな手応え

パソコンでデザインを学び、日常の情報は電子メディアが主で、ペーパーレスの世界に最も近いと思われる専門学校の学生たちが、自分たちの作品集を上製本にした時の喜びの反応が凄かった。
販売を目的とした自費出版以外に、記録や保管、身近な人への配布、自己PRなどを目的にした多様な自費出版の潜在ニーズは確実に存在している。ご年配の方から小学生まで、また内容は旅行記や釣りの記録、ブログや作品集などさまざまなご注文を「自費出版の森」にいただき、エンドユーザーの方と直接接する機会が生まれた。そこから新しいニーズも見えてきている。「自費出版の森」をより多くの方に認知していただくことと、システムとしてブラッシュアップさせてゆくために、展示会へ出展するなど積極的に取り組むことで、社内全体が活気づいている。

ビジョンとPOD

今後も、人生を豊かにする出版文化の継承と発展の一翼を担うことで社会貢献をしてゆく。そのためには時代の変化に対応する必要があり、すでに電子書籍は「自費出版の森」の中に取り入れている。電子書籍の場合でも、確認用に一冊製本されたものがすぐ手元に届くと、製本の良さへの気づきの機会が生まれる。したがって、これからますますimagePRESS C7010VPの役割りが重要になり、より多くの方のニーズにお応えできるよう、事業部の体制強化と増産体制の構築を目指している。それと同時に、より多くの方に「自費出版の森」を知っていただくために、本好きの方が集まる書店はもちろん、詩や短歌、小説などについて学ぶカルチャーセンターなど、さまざまなところとコラボレーションができるように、双方にメリットが出る仕組みを考えながら働きかけてゆく。

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