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セキュリティー面でクライアントの信頼に応えつつ、社内におけるコミュニケーション促進にも鮮明な映像を有効活用株式会社アンテリオ



業種:サービス | 従業員規模:100〜299名 | 成果:業務効率の向上、セキュリティ強化

国内マーケティングリサーチの草分け的存在であるインテージグループの一員として、ヘルスケア領域の市場調査を専門に行う株式会社アンテリオでは、新オフィスへの移転にあたり、24台のネットワークカメラを導入した。
導入の概略について、経営企画部長を務める真田氏とチームリーダーの林氏、グループのファシリティマネジメントを統括する株式会社インテージ・アソシエイツ グループ総合支援部担当部長の高橋氏の3名にお話を伺った。

導入ポイント

  • 手のひらサイズでありながら、有効画素数1.3メガピクセルのCMOSセンサーを搭載
  • コストパフォーマンスに優れ、一度に多くの台数を導入する際に最適
  • 水平画角95°の広角レンズで、フロアを一望してモニタリング可能

導入背景導入の目的は機密情報取扱い体制強化とコミュニケーション促進

園長 白輪氏

ジェネリック医薬品の台頭や診療報酬改定など、医療業界をとりまく環境がめまぐるしく変化する中、一般用医薬品から医療用医薬品までヘルスケア領域のあらゆる課題に対応し、製薬企業の最適な意思決定をサポートしているのが、株式会社アンテリオだ。医療業界といえば、あらゆる業界の中でもとりわけ情報セキュリティーに厳しい業界。クライアントから情報管理への取り組み方について問われることも多く、以前から利用していたネットワークカメラを、オフィス移転を機に本格的に導入しようということになった。

真田氏は次のように語る。
「顧客企業を含め、コンプライアンスやコーポレートガバナンスが厳しさを増していく中、オフィスで社員がクライアントの機密文書を適切に扱っているかを掴んでおく必要が出てきました。その点、カメラによる監視体制が整っていれば、対外的にもしっかりやっているというアピールにつながります」。

そしてもう一つ、セキュリティー面以外で期待されたのが、情報共有、コミュニケーションツールとしての役割だ。
「以前のオフィスでは、もともと1フロアだったオフィスを社員の増加とともに1.5フロアにしたところ、フロアが分かれたことで社員の交流が減ってしまったことがありました。そこで今回、大きめの1フロアを探し、加えてグループ内のヘルスケア関連の会社が互いにコラボし合う場にしたいという狙いもあり、最終的に以前よりもかなり広いスペースに決定しました。そうなると、今度は逆に誰がどこで何をやっているかわからないといった状況になることが想像されました。今、だいたいこの辺りのスペースにみんなが座っているとか、この部署は会議中だから部屋にはいないよね、といったことが、わざわざそこまで行かなくてもわかる。単に監視カメラ的な使い方だけでなく、社内でだいたいの居場所を共有することによって、もう一歩コミュニケーションが深められる、そんな新しい使い方ができないかと考えたのです」。

選定理由カメラの品質や施工、サポートの面でも信頼

今回、新オフィスに設置したのは、超小型のドーム型ネットワークカメラVB-S805D。移転前のオフィスでも使用していたモデルだ。
「旧オフィスでは、1つのフロアを別のグループ会社と共同で使っており、入退室を管理するためにVB-S805Dを設置していました」と語るのは、ファシリティマネージャーとして今回の移転プロジェクトに携わった高橋氏。

当時、他社商品も候補に挙がる中、キヤノン商品を選んだ理由としては、カメラメーカーとしてのクオリティはもちろん、ネットワークカメラの世界NO.1メーカーであるアクシスコミュニケーションズ社買収の報道で、この分野におけるキヤノンの本気ぶりを感じたことも大きかったという。

「そして今回、引き続き同じ商品を選んだのは、性能やサイズ、コストパフォーマンスの良さに加え、これまでのやりとりを通じてキヤノンさんのホスピタリティーのある施工や手厚いサポート体制に強い信頼を感じていたからに他なりません。 カメラの設置位置と画角を検討する際、モバイルバッテリーを担いで実機とPoE接続し、タブレット画面で次々とチェックしていく機動性の高い対応に、感銘を受けました。また、承認するこちら側の立場に立ってスピーディーに作業していただけて、ここに依頼して間違いなかったと確信しました」。

導入後の成果万全な情報管理体制が実現し人の動きや集まり具合も一目瞭然に

居室への入り口やサーバールーム、個人情報を取り扱う場所をはじめ、オフィス全体を俯瞰するようにくまなく設置された24台のネットワークカメラ。撮りながら、その映像を録画し、一定期間保存しておくという運用の仕方により、万全な情報管理体制を構築している。

また、今回ネットワークカメラを設置したもう一つの目的であるコミュニケーションツールとしての役割では、人の動きやどのあたりに人が集まっているかなどをモニター上で把握することが可能に。「多様な働き方を可能にした新オフィスでは、自分のデスクだけでなく、共用スペースでリラックスしながら仕事をしたり、みんなで打ち合わせしたりということも頻繁になっているので、だからこそこうした情報が有効になってくるんです」と語るのは、チームリーダーの林氏。昨今増えているオープンな働き方がどのような広がりを見せるか、重要な鍵を握っているのがネットワークカメラといえるかもしれない。

「これらの情報を社内でどう活用していくかは未定ですが、国内NO.1のヘルスケア専門リサーチ会社として、その信用、信頼に見合うだけのシステムは整えることができたと自負しています」(真田氏)。

今後の展望正確な位置情報との連携や作業効率などの解析にも期待

今後は、ビーコンを利用した位置情報を取得できるシステムとの連携で、相互の情報共有ができるしくみを構築していきたいという真田氏。そして将来的な話として挙げるのが、解析ソフトなどと組み合せることで、エリアごとの評価やオフィスの満足度を数値化するなど、職場環境の改善などにも活用できる可能性があるという、いかにもリサーチ会社らしい展望だ。

また、グループとしての今後について話すのは、高橋氏。
「コミュニケーションツールとしての活用はまだまだこれからですが、しっかり検証した上で、グループの中で展開していきたいですね」。現在、グループ内でキヤノン製のネットワークカメラを使用しているのは4拠点。今後より一層、追加、新設の動きが盛んになることが想定される中、キヤノン商品への期待の大きさを語ってくれた。

ネットワークカメラの本筋として、セキュリティーの強化に有効活用していただく一方で、もう一つの新しい可能性も示してくれた株式会社アンテリオ。同社の取り組みは、ネットワークカメラの未来そのものといっても過言ではないかもしれない。

株式会社アンテリオ

事業内容 :医療用医薬品および一般用医薬品のマーケティングリサーチ

所在地:東京都千代田区

※本記事は取材時のものです



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