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学会発表に使用するポスター作成を外注から内製に変更。1枚当たりにかかるコストを削減大阪産業大学



業種:卸売・小売 | 従業員規模:3,000~9,999名 |成果:コスト削減、業務効率の向上、組織活性化・人材育成

大阪産業大学・東部キャンパスの10号棟に、工学部・電子情報通信工学科の実験室や研究室がある。同学科では電気電子の研究を通じて、現代社会のニーズに対応できる技術者を育てる教育に取り組んでいる。昨年12月、同学科では5階事務所にimagePROGRAFを導入。大判プリンターを活用している同学科准教授の矢来篤史氏に、理数系学科でのimagePROGRAF運用の実際と利用効果について話を伺った。

導入ポイント

  • 生産性の向上

    高画質な仕上がりで学会用のポスターもハイレベルに

  • コスト削減

    外注から内製に変えたことでポスター1枚当りにかかる費用を削減

  • 製作範囲の広がり

    複合機Color imageRUNNERと連携し拡大コピーができることで、効率的な資料作成を実現

導入背景キヤノンの複合機と大判プリンターとの連携で、ペーパー資料をすぐにポスター化

園長 白輪氏

同学科では大判プリンターの導入は今回が初めてである。導入前の製作環境や導入後の手ごたえを矢来氏は語る。
「導入前は、ポスター作成の度に他学科のプリンターで出力をさせてもらうか、学外のラボにデータを持参し出力していました。どちらの方法も有料で、時間もかかりました。導入後は、出力前後の手間が省け、製作工程がかなり楽になりました。学外のラボでA0ポスターを出力すると、1枚数千円はかかっていましたが、導入後は学外へ依頼することもめったに無く、コストの削減にも成功しています」(矢来氏)

また機種の検討時には、事務室内の既存のカラー複合機との連携が可能だったことも機器選定の大きな要因だった。

「事務室にもとからあった複合機と連携し、簡単にポスター作成できることが、imegePROGRAFの導入を決定した大きなポイントの1つでした。キヤノンの場合、複合機でスキャンしたA3サイズまでの原稿を、コピー感覚で簡単に拡大出力できます。この機能を使えば、A4又はA3サイズの紙ベースの資料が、すぐにポスターや教材になります。あと、他学科の他社メーカーの大判プリンターが動く様子を見ていて、キヤノン機の出力スピードはずば抜けて速いということも知っていたので、迷わずこの機種に決めました」(矢来氏)

選定理由出力スピードと画質が支える、幅広い用途への対応力

主な用途は学会用のポスターであるが、オープンキャンパスなどの学科広報、授業の教材、クラブ活動など、また、一部の学会発表をしている学生にも利用されている。

「最も多く出力されているものは、学会用のポスターや学内の論文発表などで、あとは学科内の広報用のポスターですね。学会用のポスターや広報用のポスターは、グラフや文字だけではなく、状況説明として写真を添付するので、写真出力の表現力も重要です。ですから、用紙の種類はフォト光沢紙の使用頻度が高いですね。あと、一部の大学院生は学会発表をし始めます。プレゼン能力も問われる時代ですから、学生たちには学内にある機器を利用し、経験を積むことで、プレゼン能力をどんどん高めていって欲しいと思っています」(矢来氏)

現在の出力枚数は月平均にすると5枚程度だが、今後は増加すると矢来氏は語る。

「導入した時期が、学会シーズンとオープンキャンパスが終わった頃だったので、需要のピークはまだ経験していませんが、この出力スピードなら乗り切れそうだと予想しています。今年の夏頃からは、オープンキャンパスや学会用のポスター製作などにフル稼働させたいと考えています」

導入後の成果各個人が得意なソフトを使用して出力できる快適な製作環境

同学科の校舎は5階建てで、すべての研究室・実験室のパソコンはネットワークでつながっている。

「学会のシーズンになると泊り込みで準備をする先生もいます。ですから、それぞれが自由に使用できるようにということで、大判プリンターの電源は基本的には一日中入っています。レイアウトや内容の入力が完成すると、研究室や実験室のパソコンからデータを送り、出力した製作物を各自で取りに行くという形式です」(矢来氏)

使用ソフトもまた、自由に利用できる環境にしているという。

「先生方の研究もそれぞれなので、使用するソフトも人それぞれです。使用するソフトは学科内で統一していません。私はPageMakerを主に使用していますが、誰でも簡単に使いこなせるimagePROGRAF用のポスターかんたん作成ソフトのPosterArtistを使っている先生もいます。Illustratorの出力については、現在はPDFに変換して行っています」(矢来氏)

学会用ポスターの役割とimagePROGRAFが果たす大きな役割

主な用途である学会用のポスターは、日々の研究活動の中でも重要な位置付けにあると矢来氏は話す。
「私の参加している学会は、会場が大学で期間は4日間、発表件数は約2000件という規模のものが殆どです。その中で一人に与えられる口頭発表の時間は10分~15分程度です。聴衆に向かって一方的に話し続けた後、2~3の質問で時間切れです。それでは何の反応も得られませんので、別の日にポスター発表もするのです。私の参加している学会では、発表1件あたりのポスタースペースはA0版1枚程度で、そこにA4版を複数貼るより、A0 版を1枚貼る方がインパクトが大きいのです。そのポスターを見て意見をくれる人や、質問を投げかけてくれる人たちに、口頭発表で伝えきれなかった研究成果や、細かい内容の話をします。その時間はだいたい1~2時間ですね」

見栄えの良い、分かりやすいポスターには人だかりができるという。

「折角の発表ですから、出来る限りたくさんのご意見を頂きたいです。そのためには見栄えが良く、分かりやすいポスター製作をいつも目指しています。しかし、我々はデザインが専門ではない上に、デザインばかりに時間をかけられない。そこで、PosterArtistがすごく役に立ちます。今後は理数系の素材をもっと増やして欲しいですね」(矢来氏)

今後の展望充実した機能に今後の活用アイディアも膨らむ

これからが需要のピークだと話していた矢来氏に、具体的な活用アイデアを聞いてみた。 「今年のオープンキャンパスでは、横断幕の出力に挑戦してみようと計画中です。校舎の玄関に横断幕で学科の所在を示せば、見学者も迷うことなくスムーズに見学に来ることが出来ると思います。あとは、今年の後期からCAD図面の授業が新設されるので、その授業でも使うことになりますよ。CADを用いた、作図から出力までの一連の作業を経験してもらうという授業内容です。そこで重要になるのは出力スピードです。CAD図面が授業時間内に出力できないと授業になりません。しかし、この大判プリンターの出力スピードであれば、その授業にも対応できるだろうと安心しています」(矢来氏)

学校法人大阪産業大学

工学部・電子情報通信工学科では電気電子の研究を通じて、現代社会のニーズに対応できる技術者を育てる教育に取り組んでいる。

所在地:大阪府大東市

※本記事は取材時(2007年8月)のものです



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