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「かんばん」作成コストが約40%減。現場の作業効率も改善。KYB株式会社



業種:製造| 従業員規模:10,000名以上 | 成果:コスト削減・業務効率の向上

岐阜県可児市にあるKYB株式会社岐阜北工場は、同社最大の工場。自動車向けのショックアブソーバーやパワーステアリングなどを主に製造し、ショックアブソーバーの国内シェアは6割を超える。ここでは製造現場で使用する「かんばん」の作成にラベルプリンターを活用。製造ラインを管理する物流課係長である杉野さんに、その効果を伺った。

導入背景かんばん作成の欠点をラベルプリンターが解決

園長 白輪氏

当社では「かんばん方式」を採用しています。これは製造ラインや仕入れ先の過剰な在庫を抑え、納期に合わせて部品を製造する方式で、かんばんは部品の運搬や製品を作るための指示書となります。製造ラインに関わるすべての人がかんばんの情報に従って動くわけですから、その役割は重要です。これまではそのかんばんを作成する際に、コストと作業効率に課題を抱えていました。そんなとき、ラベルプリンター LX 760が、これらの課題を解決できるプリンターだと知り、さらに作業効率化のうえで他にも多くのメリットがあることがわかり導入を決定しました。

以前はどのような方法でかんばんを作っていたのですか?

家庭用インクジェットプリンターと大型のレーザープリンターを使っていました。数種類の色の台紙の用意にはじまり、印刷後はかんばんの大きさに裁断する手間がかかっていました。最低でも3~4人の人員が必要で、しかも作業用の「かんばん作成室」や数種類の色台紙を保管する場所も必要でした。とにかく労力がかかって大変でしたね。

導入後の成果印刷スピードが大幅アップ!作成コストも40%削減

かんばん作成が2人で可能になり、その分ほかの業務に人員が振り分けられました。家庭用インクジェットプリンター数台と大型のレーザープリンター2台、裁断作業スペース、台紙保管場所も不要になりました。かんばんサイズで印刷できるだけでなく、ラベルも白地のものひとつで済むので、在庫ラベルを抱えることがありません。しかも、かんばんに記載する情報、たとえば数量や納期、組立日などをカラーで目立たせられるのでミスの防止にもつながっています。また生産ラインの種類を果物や飛行機などのイラストで表示できるため、判別しやすいと外国人従業員にも好評です。さらに、これまで使っていたレーザープリンターで印刷したかんばんは、使い続けているうちにトナーがはがれてケースに付着し汚れてしまい、情報が見えにくくなるたびに交換が必要でした。一方、ラベルプリンターならインクジェット方式なので、ケースにインクが付着せず耐久性が大幅に増しました。

ラベルプリンターでのかんばん作成作業について詳しく教えてください。

本社のホストコンピューターから毎朝送られてくる発注データをもとに、パソコンで必要な数量を入力し、印刷ボタンをクリック。するとラベルプリンターがすばやく起動して、20枚程度のかんばんなら1分ほどで印刷が完了します。色台紙の交換などで作業が中断し、たびたび遅れが生じていた以前にくらべて格段の進化です。だいたい昼前には印刷とかんばんケースへセットする作業が終わっています。

コスト面での変化はありましたか?

かんばんの裁断のたびに発生していた大量の紙ゴミが消え、廃棄コストや無駄な紙代がかからなくなりました。また、キヤノンのラベルプリンターは使いきった色のカートリッジだけを変換する「独立インクシステム」なので、インクを無駄なく使えます。月のランニングコストで比較すると、数万円が数千円に、また導入後の9ヶ月間で約40%の経費削減に成功しました。1台だけの導入でこれだけの効果なのですから、今後は工場内のほかの工程のかんばん作成にも導入していきたいと思います。

KYB株式会社

事業内容:油圧緩衝器・油圧システム製品など

※本記事は取材時のものです



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