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コスト削減と運用の負担軽減を目的に、どこでも確認できるクラウドでの映像管理に移行ヌーベルグループ



業種:ITサービス | 従業員規模:100〜299名 | 成果:コスト削減、業務効率の向上、セキュリティ強化

映像サービスにおけるワンストップソリューションを提供するヌーベルグループでは、編集スタジオの防犯対策を目的にネットワークカメラを設置、映像の管理に利用しているのが、クラウド型録画サービス『VisualStage Type-Basic』です。
導入の背景について、同グループの管理業務を統括する株式会社NVCの小林氏と今回のシステム管理責任者であるヌーベルアージュ株式会社の平多氏にお伺いしました。

導入ポイント

  • クラウドサービスなので、録画装置を設置するスペースやメンテナンスが不要
  • サムネイルから選択するだけの直感的な操作で、目的の映像をすぐに再生することが可能
  • 複数拠点のカメラ映像を一つの画面上でシンクロ再生し、来訪者の状況やスタッフの動きなどを比較できる

導入背景運用時の手間や不具合の多さにハードディスクの限界を痛感

園長 白輪氏

テレビ番組制作において数多くの実績を誇るヌーベルグループ。同グループのホールディングカンパニーである株式会社NVCでは、編集スタジオの防犯を目的として設置しているネットワークカメラの映像を効率よく管理するためにクラウドサービスを導入しました。
今回の設置場所であり、映像編集・音声編集などのポストプロダクション業務を展開しているヌーベルアージュ株式会社でシステム管理責任者を務める平多氏は次のように語ります。
「制作会社のディレクターさんやADさんに映像編集・音声編集作業のための場所を提供している当社のスタジオには、多い時には一日に100人を超える人が出入りすることもあります。一台数百万、数千万円という高価な機材も取り扱っていることから、万が一盗難などが発生した場合に後から確認できるよう、カメラでの監視および録画は必須です」。

同スタジオでは、かねてから入口など人が出入りするところを中心に防犯カメラを設置し、映像をハードディスクに撮りためていましたが、「ちゃんと撮れているかどうか毎日チェックをしなければならない」、「容量がいっぱいで録画が止まっていた」など手間や不具合が多い上に、人の顔さえきちんと判別できないほど画質も悪く、何か問題が起こっても原因究明すら行えませんでした。
そこで約5年ほど前、キヤノン製のネットワークカメラへの買い替えと同時に導入したのが、当時キヤノンが提供していた『FIND View ASPサービス』だったのです。
(右写真:株式会社NVC 小林氏)

選定理由保存容量を気にしないで済み、人の手もかからないことが魅力

クラウドサービス導入の詳しいいきさつについて、「最初にご相談いただいた時、お客さまはコストと管理運用面を最も気にされていました。営業としては当時まだまだ新しかったクラウドを紹介するリスクも頭をよぎりましたが、時代がどんどんクラウド化に向かいつつあったこと、きちんとセキュリティも担保されていて、かつイニシャルコストもあまり掛からないということで、最終的にはお客さまのニーズに応えられるのはこれしかないと思い至りました。お仕事柄、どうしてもその場にいてずっと監視しているというわけではないので、移動先のスタジオで映像を簡単に確認できるのも営業として強く推せたポイントです。他社にも同様のシステムはありましたが、金額やサービス体系、お客さまの管理の仕方などをトータルに考えた時、当社としても一番におすすめしたいのがキヤノンさんのシステムでした」と語るのは、販売を担当した株式会社ボナファイドの小川氏。
(右写真:ヌーベルアージュ株式会社 平多氏)

スタジオは24時間、365日稼働しているため、その間ずっと録画していれば、果てしないデータ量になってサーバーのハードディスクはすぐにひっ迫してしまいます。また、自社運用となれば、当然メンテナンスに人の手が必要となり、そのぶんの負担も大きくかさみます。「クラウド」は、こうした問題点を解消し、運用をシンプルに変える選択肢だったのです。そして2015年、『FIND View ASPサービス』のサービス終了にともない、新たに導入されたのが、キヤノンの新クラウド型録画サービス『VisualStage』です。

導入後の成果場所を移動することなく他のスタジオの映像も確認、追及可能に

現在、新橋・渋谷の5つのスタジオで計12台のキヤノン製ネットワークカメラVB-S805Dを導入。すべての映像を『VisualStage』を通じてクラウド上で一元管理しています。光の取り込みに優れ、低照度の環境でも明るくきれいにカラーで撮れるキヤノンの映像クオリティに信頼を寄せる平多氏は『VisualStage』の特長について次のように語ります。「過去には、他のスタジオで何かがあると、上層部の人間を引き連れて現地でカメラ映像を確認する必要がありました。一方、クラウドサービスの『VisualStage』を利用すれば、他拠点の映像も含めて目的のデータをすぐに検索、その場で確認、追及することができますし、一つのカメラ画面だけを大きく表示するのも、画面分割で複数の映像を同時に表示するのも自由自在で、各映像を同時に再生できるシンクロ再生を利用すれば何か問題が起きて映像を確認したい時に便利です」。続けて、クラウド導入のメリットについて「クラウドを導入したことで、何よりも管理コストの削減につながっていると思います。また、管理責任者としては、何かあった時に撮れていなかったというのが一番怖いこと。その点、クラウドなら安心ですし、もし撮れていない場合にはすぐご連絡をいただけるのでとても安心感があります」と話してくれました。

今後の展望モバイルでの利用も可能となり、有事の際の安否確認に期待

そして、今後の展望について尋ねると、真っ先に「モバイルでの利用」を挙げてくれた平多氏。2016年8月のバージョンアップにより、アカウント数も10アカウントまで拡大し、専門ソフトのインストールなしにモバイルでも簡単に利用することが可能になることを受け、「これまでのように管理者の自分だけが映像確認を行うのではなく、システムを閲覧できる人を増やし、外出先からでも上層部に映像をチェックしてもらえるような新しい運用方法を模索していきたいですね。また、他にもアイデア次第ではまだまだユニークな使い方があると思っています」と話します。

また、グループの管理業務を統括する立場として、「自然災害などが起こった場合、各拠点に散らばるスタッフの安否確認にも利用できるのでは?」と話すのが、株式会社NVCの小林氏。有事の際は言葉よりも映像によるコミュニケーションのほうが手っ取り早い場合もあると、各拠点の様子をウェブ上で簡単に確認できるメリットについて語ってくれました。人の検知や音声対応、動線管理など、今後のシステムに期待する機能要望もあり、同スタジオにおける『VisualStage』の役割はますます重要度を増していきそうです。

ヌーベルグループ

映像サービスにおけるワンストップソリューションを提供

※本記事は取材時のものです



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