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わが故郷が、スタジオです。日本の新しい写真館

フォトガーデン・ホンダ 長野県駒ヶ根市

ある時は、一面の銀世界、中央アルプス駒ヶ岳の山頂で。ある時は、山々の彩りを鏡のように映しだす湖で。フォトガーデン・ホンダでは、地元、駒ヶ根の美しく雄大な自然を活かしたブライダル・ロケーション撮影を行っている。
結婚する二人の想いを絵画のように描き上げていく。究極のブライダル・フォトをめざす同社のこだわりと取り組みについて伺った。

思い出作り応援創造企業。

思い出作り応援創造企業。

お客さまを応援し、喜びを共有する。

フォトガーデン・ホンダは、写真館としてのコンセプトを「思い出作り応援創造企業」と明確に規定している。「ただ写真を撮るだけでなく、お客さまと同じ気持ちで精一杯応援し、そしてその喜びを僕らも一緒に共有したいと思っています」と社長の本多実氏は語る。同社はブライダルに力を入れているが、それもお客さまの人生の応援団でありたいという想いが起点になっている。「結婚って、新しい家族の出発点じゃないですか。だから地域のホームフォトグラファーとして本気で取り組み、その出発点を心から祝う写真を撮る。そして、その仕事に共感していただき、フォトガーデン・ホンダのファンになっていただければと思っています」。季節の行事ありきの写真館ではなく、家族とともに人生を歩んでいく写真館でありたいと考えているのだ。

駒ヶ根の四季とともに。

駒ヶ根の四季とともに。

美しい自然を活かした、ブライダルロケーションフォト。

同社のホームページを見ると「人気の撮影スポット」が紹介されている。地元、駒ヶ根の豊かな自然を活かしたブライダルのロケーション撮影を行っているのだ。「僕も30歳くらいまでは、故郷の魅力がよくわかっていなかった。当たり前すぎてね。でも、ある時お客さまから“あそこで撮りたい”というご要望があって。撮ってみると、面白い!あらためて、その素晴らしさに気づかされたんです」と本多氏。
写真は、中央アルプス駒ヶ岳の山頂付近で撮ったもの。「標高2,612mの山頂駅まではロープウェイで行けるので、衣裳を着てそのまま登れるんです。すると観光客や地元の方も“おめでとう!”と声をかけてくれたり。お客さまにもすごく喜んでもらえます」。ロケーションにこだわることで、結婚式場では味わえない感動体験を提供している。

絵画のように、ふたりを描く。

絵画のように、ふたりを描く。

EOS 5D MarkⅡ+EFレンズの表現力。

本多氏は、ロケーション撮影では70-200mmのズームレンズを多用する。「EOS 5D MarkⅡは、望遠を使った時の被写界深度、ボケ具合が素晴らしいですよね。中世の絵画を思わせるような重厚でドラマティックな表現ができるので愛用しています」。
また、EOS 5D MarkⅡは中判カメラの画像ような滑らかさとキレ、そして表現力が気に入っているという。「よくロケで使う古いお寺には樹齢数百年といわれる樹があり、そこでお嫁さんの撮影をするんですね。巨木の前で白無垢をまとったお嫁さん、その覚悟ある眼差しを表現するには、EOS 5D MarkⅡのようなカメラが最適だと思います」。

写真は、光がつくるドラマ。

写真は、光がつくるドラマ。

季節感と本物感にこだわった全天候型スタジオ。

2009年にスタジオをリニューアル。南欧風のオープンフォトテラスをはじめ、季節感を大切したスタジオづくりを行った。「自然光がふんだんに入ってくる設計にしています。四季によって、光って全部違う。その光で写真の表情もすごく変わってくるんですね。だから、いつでも季節感が漂う空間にしたかったんです」。また、白を基調としたメインのスタジオには、本物感を追求したオブジェがしつらえられている。「ハリボテのセットじゃない、デザインや質感にこだわった造形物を配したかった。というのも僕らはロケーション撮影をひとつのセールスポイントにしていますが、基本はやはりスタジオ撮影なんですね。ブライダルはもちろん、家族写真や子供の写真でも、よりクオリティの高い写真づくりをするために、本格感、本物感にこだわったんです」と本多氏は語る。

感動をシェアしたい。

感動をシェアしたい。

七五三ファッションショーなど様々なイベントを実施。

店長の大槻美穂さん

スタジオを写真を撮る場だけでなく、地域の人々が集まるスペースとしても機能させたい。そうした考えから同社ではブライダルフェアやシングルマザーのための写真教室など様々なイベントを行っている。 参加型イベントとして根付いている七五三ファッションショーも、そのひとつだ。「子供たちに感動体験を与えたいという考えから始めたイベント。店長の大槻さんが中心になって運営していますが、うちの場合は夏の暑い間にこのスタジオで何回も練習するんですね。親御さんたちもこのイベントに共感してくれて一緒に手伝ってくれます。だんだん親御さん同士のつながりもできてきて、今では“フォトガーデンファミリー”みたいになってるんですよ」。ショー自体は別会場で行うが、400~500名からのお客さまの前で熱演する自分の子供を見て涙を流すご家族と、感動を分かちあう。同店にとっても家族にとっても、特別なイベントになっているそうだ。

宇宙船のようなシアター。

宇宙船のようなシアター。

特別な写真だから、特別な場所でプレゼン。

撮影した写真をその場で見ていただけるよう、「ムービーシアター」という空間を用意しているが、そのインテリアデザインは実に個性的だ。「プロに撮ってもらったことをお客さまに喜んでいただける空間にしたかった。だから、ちょっと夢のある異空間がいいと思ったんです。そこで宇宙船をイメージして設計してもらいました」。この特別な空間でのプレゼンテーションは、実際アルバムの拡販にもつながっているそうだ。また、同社はエントランスに「フォトバー」と名付け たスペースを設けている。「ロケーションやスタジオなど、いろいろな写真を簡単に手に取れる小さなパネルにして並べています。すると、バーカウンターじゃないですけど、“あ、この場所いいね。こんな感じで撮って”とお客さまから気軽に注文してくれるんですよ」。お客さまとのふれあいを大切にした工夫が随所に見られる。

貸衣裳から、写真へ。

貸衣裳から、写真へ。

知らせることが、市場の開拓につながる。

同社では、写真撮影用だけでなく、衣裳レンタルを主軸としたドレスショップ「リプル」を独立採算で展開している。ドレスショップとしての認知を高め、貸衣裳を利用するお客さまを増やしていくことで、写真館の新規開拓につなげていきたいというのが狙いだ。
「この辺りは8月15日に成人式を行うため、1月だから振袖を着る、という文化がないんですよ。では、皆さん、どんな時に着物を着るかというと、高校の卒業袴。これは地域性ですね。だから卒業袴に力を入れています。卒業袴では写真館というよりドレスショップとして認知されていると思います。最近では“袴をここで借りたから、ブライダルの時も着たい”というようにつながってきているんです」。

ワクワクを、お客さまに。

ワクワクを、お客さまに。

EOSムービーで、二人らしい映像を。

会長の本多繁氏を中心に。

EOSムービーによる動画撮影を始めたのは約5年前。同社には従来から ビデオ部門があり、披露宴のエンドロールビデオを制作していたが、お客さまから“当日のドキュメントだけじゃなく、もっと二人らしさがわかる映像がほしい”と言われ始めたのがきっかけ。「最近の結婚式は余興が少なくなってきています。列席者の方に二人のことをわかってもらえるようなストーリー性のあるムービー、映像としても作品性の高いムービーをつくるのに、EOSムービーは向いていると思いますね」。動画を撮る時は、本多氏自身も楽しみながら撮影しているという。「ファインダーをのぞくと、人物が美しく浮かび上がってくる。すごくワクワクしてくるんですね。そういう気持ちで撮っていると、予想もしていなかった映像が撮れる。それをお客さまにその場でプレビューで見せると、感動してさらに乗ってきてくれる。EOSムービーには、そういう良さもありますね」。

フォトガーデン・ホンダ

フォトガーデン・ホンダ
創業85年の有限会社本多写真館が、1998年に写真・衣裳・美容の揃った独立型総合スタジオとしてフォトガーデン・ホンダをオープン。400坪の広大なスペースに全天候型スタジオを展開。
URL:https://photo-garden-honda.com/
(フォトガーデン・ホンダのサイトへ)