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4K切り出しが、アルバムの価値を変える。フォトソリューションレポート

4K切り出しが、アルバムの価値を変える。

ジュノー株式会社 神奈川県横浜市

ジュノー株式会社は、結婚式場やホテルのパートナー企業として「1組のお客さまの成約に貢献する」ことをビジョンに掲げ、新たなウェディングアイテムの開発や提案に積極的に取り組んでいる。業界に先駆けて具体化した「4Kアルバム」を中心に話を伺った。


4Kアルバムを普及させるジュノーの取り組みについて

自然な表情にあふれた「4Kアルバム」を商品化。

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スナップ撮影では捉えきれない瞬間も、映像から切り出した静止画を使えばアルバムに残すことができる。その発想を具体化するために、ジュノーはハイビジョンの頃から取り組んできた。
しかし、充分な画質が得られないため、画像を大きくできない。映像商品に比べて、どうしてもアルバムが脇役に見えてしまう。この課題を解消したのが4K動画。高精細な4K動画なら、スチール素材として充分な解像度を持った静止画を切り出すことが可能だからだ。
2015年、ジュノーは業界に先駆けて4Kアルバム「4K Wedding」をリリースした。写真と映像の知識を持ったフォトグラファーがCINEMA EOS SYSTEMを駆使し、挙式披露宴を4K動画で撮影。切り出した静止画を専属のデザイナーが、当日の物語がふくらむような構成を意識しながら、セレクトしレイアウトしている。その場に集う人々が、カメラを意識せずに、笑い、喜び、涙する。ジュノーの4Kアルバムには、そんな自然な表情があふれている。
撮影協力:アニヴェルセル ヒルズ横浜/TAKAMI BRIDAL/ツルミ美容院

4Kアイテムの商品価値をさらに高める。

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4Kアルバムを新郎新婦、そして結婚式場やホテルにとっても、魅力的なものとするために、ジュノーではその内容をさらに充実させる努力を続けている。「私共では4Kで撮影した同じ素材からムービー商品とアルバム商品を制作していますが、映像で使いたいシーンと写真として使いたいカットはそれぞれに違います。そのため映像部門と制作部門はミーティングを行い、意見交換を重ねることで、理想的なカットが残せるようにしています」そう映像部のヘッドマネージャー滝口佳幸さんは語る。最近では、ポーズ写真のような記念のカットや、チャペルの高い天井を活かしたシーンも残せるよう、動画では難しい縦カットの撮影も導入。カットのバリエーションを拡げることでアルバムの魅力を高めているそうだ。現在4Kアルバムは4Kムービーとのセットで販売。その専用パッケージ(写真下)のデザインも同社が行っている。引き出し型のおしゃれなケースには、4Kデータのほか、ブルーレイ、USBなどのアイテムがすっきり納められるようになっている。

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クリエイティブな提案で、ブライダルニーズに応える企画部。

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ジュノーは、写真、映像、音響、演出の4部門でウェディングをトータルにプロデュースする一方、集客率、成約率を高めるための活動も行っている。それを中心で担うのが、クリエイティブに特化した5つめの部門、企画部だ。コピーライター、デザイナー、映像クリエイターが所属。紙媒体、Webサイト、映像などクロスメディアで、PRや販促に貢献する企画立案、制作を行っているが、その強みは何といっても現場を知っているという点にある。4つの部門を通して現場の最新の情報やニーズを把握できるから、課題解決に直結する具体的な提案が可能なのだ。その取り組み姿勢やこれまでの実績が評価され、最近では、式場のコンセプトづくり、ブランディングからプロモーションに至るまでトータルにまかされる事例が増えてきているそうだ。
また日本全国の式場、ホテルと提携するジュノーでは、各支社の営業担当と企画部が中心になって「地域性」を考慮した提案も行う。例えば熊本支社では、お客さまの約7割が前撮り撮影を注文する。そこで撮影のバリエーションを広げるため、プロップスなどの小物をオリジナルで用意したり、前撮り写真によるウェルカムボードなど当日に飾れる商品アイテムを充実させるという取り組みも行っている。

式場の魅力を、写真の力で伝えるエージェントブック。

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集客・成約ツールとして好評を得ているものに、ジュノーが「エージェントブック」と呼んでいるアイテムがある。これは結婚式場やホテルなどをカップルに紹介するブライダルエージェント向けに制作されたもの。バンケットや料理の写真がA3サイズの紙面に大きくレイアウトされ、会場のアピールポイントが一目でつかめるようになっている。
「お客さまは、やはり写真をたくさん見ることでイメージをふくらませる方が多いです。ですから、パラパラッと目を通していただくだけでも“この会場なら、こんな結婚式が挙げられる”と感じていただけることを意識して制作しています。最近では式場のプランナーさんにとっても説明しやすいということで、接客ツールとしてもご活用いただいています」と企画部の武田真由美さん。式場の視点と新郎新婦の視点。両者の視点からニーズに応える企画やクリエイティブを追求しているからこそ、ジュノーのウェディングアイテムは支持されているのだろう。
掲載協力:ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋

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写真:ジュノー株式会社

ジュノー株式会社
1983年設立。横浜本社を拠点に全国に支社を展開するウェディングクリエイティブカンパニー。
結婚式の映像・写真・音響・演出のトータルプロデュースをはじめ、式場のブランディングや集客・成約のためのPRや販促活動にも携わっている。
URL:http://www.junowedding.jp/
(ジュノー株式会社のサイトへ)