EOS Rシステム X 渡辺和男氏 Theme: フルサイズミラーレスEOS Rを写真館の現場で試す。

光学の可能性を拡げる新イメージングシステム「EOS Rシステム」が登場した。RFマウントを採用した35mmフルサイズミラーレスカメラ「EOS R」、大口径・ショートバックフォーカスによる高画質化、利便性向上を図った「RFレンズ」、そして従来のEFレンズが活用できる。「マウントアダプター」。EOS Rシステムは、写真館の現場にどのような効果をもたらすのか。渡辺和男氏(渡辺写真館)のインプレッションを2回にわたって紹介します。

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EOS一眼レフユーザーが、違和感なく使える「操作系」。

━ EOS Rを手にした印象を教えてください。

キヤノンからフルサイズのミラーレスが出たということで興味を持って使ってみたけど、やはりボディは軽くていいね。業務で使うことを考えたときには軽さに加えて「操作性」が重要になってきますが、その点はEOSデジタル一眼レフの心地よさを受け継いでいるのかなと感じました。

メインダイヤルやボタンの位置はあまり変わらず使いやすいですね。私が若干違和感を感じたのはAFボタンの位置。ただ、これも慣れてくれば問題ないと思います。またミラーレス機は小型である分、グリップが物足りないと感じている人が多いみたいですが、EOS Rはグリップも深くホールド感はいいと思いました。

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「瞳AF」は、撮影に集中させてくれる機能。

━ 実際に撮影してみていかがですか。

35mmフルサイズカメラで世界最速※1のAFスピードを達成したと聞いていましたが、確かにAFはとにかく速い。今までのカメラとは違う、格段の速さ。被写体の瞳にフォーカスを合わせてくれる「瞳AF」も試してみました。

さまざまなポートレート撮影においてシビアなピント合わせが求められる写真館のフォトグラファーにとっては、とてもありがたい機能。速く、正確に、フォーカスを合わせてくれるから、安心して撮ることができる。「瞳AF」は、業務に集中させてくれる機能だと思います。

※1 2018年9月4日現在販売されている35mmフルサイズ相当の撮像素子を搭載したレンズ交換式デジタルミラーレスカメラの撮像面位相差AFおよびコントラストAFにおいて(キヤノン調べ)。CIPAガイドラインに準拠して測定したAF時間の結果から算出(撮影条件や使用レンズにより異なる)。内部測定方法。
[測定条件]測距輝度:EV12(常温・ISO100)、撮影モード:M、RF24-105mm F4 L IS USM使用、焦点距離24mm位置、シャッターボタン操作による静止画撮影時、AF方式:1点AF(中央)、AF動作:ワンショットAF時

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暗い会場でのブライダルスナップ撮影に有効。低輝度限界EV−6※2。

━ EOS Rの性能で「使える」と感じたことは?

ブライダルの撮影では、チャペルをはじめ薄暗い会場でも臨機応変に撮影しなければならないが、EOS Rは「低輝度限界EV−6」にまで対応している。かなり暗い場所でもオートフォーカスが使えるので便利じゃないかな。

加えて、センサーが捉えた画像を表示してくれる「電子ビューファインダー」は、明るく、クリアで、とても見やすいと感じました。デジタル一眼レフの光学ファインダーと比べても、見え方にはまったく違和感がない。普段通りに撮影が行えると思います。

※2 35mmフルサイズ相当の撮像素子を搭載したレンズ交換式デジタルカメラの撮像面位相差AFにおいて。2018年9月4日現在(キヤノン調べ)。キヤノン試験基準による。(静止画撮影時・F1.2・中央測距点・ワンショットAF・常温・ISO100)

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「マウントアダプター」で、写真館のレンズ資産をフルに活用。

━ RFレンズやマウントアダプターはいかがですか。

まず「RFレンズ」は大口径の単焦点RF50mm F1.2と標準ズームのRF24-105mmを使用してみましたが、キレのある解像力は素晴らしいね。自分で割り当てた機能が操作できるコントロールリングも使いやすく、筐体もしっかり造り込まれている。安心して使用できると思いました。

EFレンズを装着できる「マウントアダプター」も試してみた。マウントアダプターを介してオートフォーカスや手ブレ補正などEFレンズがもつ機能は、いつも通りそのまま使える。使い慣れたレンズを活かしながら、ミラーレスがもたらす新しい表現力やメリットを取り入れていけるので、これは写真館にとって非常に有用ですね。

渡辺和男氏
PROFILE

渡辺和男(わたなべかずお)氏

1958年9月20日生まれ。1982年1月、先代渡辺隆司氏の死去にともない、(株)渡辺写真館に入社。同年3月、日本大学芸術学部写真学科卒業。コニカプロコンテスト優秀賞、フジ営業写真コンテスト優秀賞、PPAプリントコンペ9年連続入賞など受賞歴多数。業界ワークショップやセミナーの講師も務める。

URL:http://photo-watanabe.com 別ウィンドウが開きます
(渡辺写真館のサイトへ)

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