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EOS 5D Mark Ⅳの多彩な新機能を活用。New Photography Style

EOS 5D Mark Ⅳ × AF機能 × 岡本豊氏 Theme: EOS 5D Mark Ⅳの多彩な新機能を活用。

EOS 5D Mark Ⅳ × 新機能 × 岡本豊氏

EOS 5D Mark Ⅳは、新たにタッチパネルを装備し、操作性、快適性を向上。
Wi-Fi機能も搭載し、さらにはDPRAW撮影、4K動画からのフレーム切り出しなども実現しています。
これらの新機能は現場でどう活きるのか。岡本豊氏(岡本冩眞館)の感想を紹介します。

制約のある場所で役立つ。ライブビュー撮影。

━ 新たに採用されたタッチパネルはいかがですか。

正直、タッチパネルという機能が仕事で使えるのか、あまり期待していなかったのですが、モデルルームを撮影する時に便利さを実感しました。通常はカメラをできる限り後ろに下げて撮り、部屋を広く見せたいわけです。そのため私はベランダに出てカメラを操作しているのですが、タッチシャッターを使えば私のスペース分カメラを下げて室内に居たまま撮影できました(♯1)。
ピントは正確で、液晶モニター操作系のレスポンスも非常に良かった。スマホ感覚で設定もできるので撮影にすぐに気持ちを持っていけるというメリットもありますね。また、新築のお住まいなどを撮影する際には室内に傷をつけないよう、脚立など荷物はなるべく持ち込みたくない。例えばこのようなロフト(♯2)。三脚を高い位置まで上げて撮影することになりますが、ライブビューを使えば脚立がなくても撮影することができました。

(♯1)カメラを壁際まで下げてタッチシャッターで撮影
(♯2)ライブビュー撮影なら高い位置も脚立なしで撮れる

スマートフォンでカメラを操作して、撮影時間を大幅に短縮。

(♯3)2階に設置したカメラの映像をスマートフォンで確認

━ Wi-Fi機能はお使いになりましたか。

EOS 5D Mark Ⅳをスマートフォンで遠隔操作することができる「Camera Connect」。この新機能を建築の撮影で活用しました。例えば2階から1階の空間を撮影する場合、これまでは机や椅子の位置を調整するために下に降りて動かし、またカメラに戻って、を繰り返していました。それが1階にいながら2階のカメラから見た映像をスマートフォンで確認(♯3)して家具の位置を微調整できるので、大幅な時間短縮が可能になりました。私としては、運動量が減って体力が温存できるのも嬉しいところです。
カメラ本体のタッチパネル同様、スマートフォンの画面でも撮影データの操作がしやすく、暗い現場だとスマートフォンから撮影データ設定した方が確認が楽で。これにはハマりました。また現場でCamera Connectで撮影していると必ずクライアントに「それなんですか?」と聞かれます。お見せすると「すごい!」と驚かれて現場の雰囲気が盛り上がり記念写真大会になったりします。さらに、カメラ内の撮影データをスマートフォンに転送してクライアントに確認いただいたり、即座にSNSにアップできたりと、Wi-Fi機能は便利でいろいろな活用が考えられます。

DPRAWの「解像感補正」は、撮り直しのできない画像に欠かせない。

(♯4)解像感補正の比較

━ 新しい記録画質DPRAWの印象は?

現像時に後処理ができるDPRAW(デュアルピクセルRAW)。中でも「解像感補正」は、ポートレートやアクセサリー撮影でジャスピンが求められる場合に助かる機能だと思います。そのシャープ感を言葉で表現するのは難しいのですが、A3ノビでプリントしてみると、DPRAWのオンとオフでは解像感の違いがはっきりしました(♯4)。
「ボケシフト」と「ゴースト低減」はまだ使っていませんが、今後、開放F1.2で撮影する場面があればいろいろ活用できると思います。DPRAWに設定すると大きなファイルサイズを許容するため、大容量のCFカード、SDカードが必要になるのと、連射シャッター時にタイムラグ的な違和感を感じることがありました。撮影する際は被写体に合わせて、DPRAWのオンオフを使い分けたほうがいいと思います。

高精細な4K動画から、最良の1枚を見つける。

(♯5)4K動画からのフレーム切り出し

━ 4Kフレーム切り出しも試されたそうですね。

今回、EOS 5Dシリーズで初めて4K動画撮影機能が搭載されましたので、フレーム切り出しを行ってみました。東京国際空港ターミナルデッキで飛行機を4K動画撮影。機体が一番美しく輝いた瞬間を止めて、1フレームを静止画として切り出してみましたが、画像を見るとこれが本当に動画切り出しか、と疑うほど綺麗でした。夜間で撮影には良い条件ではありませんでしたが、ISO12800でも、ほとんどノイズが気にならないレベルに仕上がりました(♯5)。
動画をコマ送りしながら一番好きなカットをセレクトできる点、またカメラだけで全ての作業が完結できることが、これまでスチール専門でやってきた私にとって驚きでした。例えば人物撮影の場合でも、4K動画で微妙に変化する表情を押さえておいて、その中からお客様にとって最良の一枚をセレクトしてもらうこともできるわけですよね。今後はブライダルスナップの前撮りやモデルルームのアピール動画など実際の仕事で4K動画及びフレーム切り出しを役立てようと思っています。

岡本豊氏

岡本豊(おかもとゆたか)氏

1972年生まれ。大阪芸術大学卒業後、ポートレートを中心に撮影。有名タレント、スポーツ選手のブライダルスナップや世界各国のVIPなど数多くの貴重な撮影を経験。最近では大手企業の広告、百貨店のカタログ撮影、また航空機撮影などに活躍の場を拡げる。現在、月刊エアライン誌にて「Go!Go!787」を連載中。2016年12月よりEOS学園オンライン「飛行機写真」講師を担当。