印刷・デザイン分野における大判プリンター活用最前線
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効率的な印刷ワークフローに欠かせない高精度なプルーフ環境 | 広演色インキ「Kaleido」のプルーフ環境をスムーズに構築するインクジェットプルーファーの条件とは?

さて、視点を変えてオフセット印刷の現状を見てみると、以前のように大量部数を印刷して在庫を抱える仕事は少なくなり、小ロットで多品目な仕事を管理されたスケジュールの中で回していくスタイルが増えてきた。このとき、重要なのは「ワンストップで仕事を回す」ことである。光陽社でも現在、2000~3000部程度の印刷が増えてきているとのことで、「いかに印刷の前準備を早めるか」について投資やアイデアを投入することが多い。

「印刷の前準備で一番時間が掛かるのがやはりプルーフ工程ですよね。プルーフの段階で印刷の色をバチッと決められれば、ワークフローの効率化も進みます。たとえば、プルーフの代名詞とも言える“平台校正”は、ちょっとしたインキの盛り加減で色が変わります。インクジェットプルーフは、すべての色がデジタルで管理された環境ですから、色がブレたりすることはありません。オフセット印刷もオンデマンド化が進んでいる今だからこそ、インクジェットプルーフの重要性は増してきていると感じています」(千葉達也氏)

「Kaleido」を使用した印刷のプルーフワークフロー
Kaleidoを使用した印刷のカラー環境

プリンタープロファイルはGMG社が用意した「GMG Colorproof」純正のもの。インクジェットプルーフは「8bit」で印刷しているが、これは「インクジェットプリンターによる網点印刷は擬似的なもの。網点の確認やモアレチェックは本機校正で」というのが光陽社の考え方だそう。

ここまでインクジェットプルーフが普及したのは、発注者側の意識が変わってきたことも大きい。以前はプルーフと言えば平台校正が主流で、インクジェットプリンターでは「文字が太る、発色が良すぎる、スピードが遅い」と言われていた。しかしながら現在ではそうしたデメリットは改善され、発注者側の理解も進み、インクジェットプルーフを指名されることも多くなってきた。

「未だに平台校正が全体の4割を占めますが、インクジェットプルーフも2~3割と徐々に増えてきました。世間的にもインクジェットプルーフが浸透してきたのかなという実感があります。特に今回のLUCIA EXインクは極小文字の精細な再現性が大きく改善されたので、さらにインクジェットプルーフへの信頼性が高まりましたね」(千葉達也氏)

今後、オフセット印刷の優位性を保守していくために、広色域印刷に向けた多色インキや高線数、FMスクリーニングを使用する機会はますます進んでいくだろう。そのとき、これまでにない色の世界を再現できるプルーファーの選択肢は本機校正かインクジェットプリンターかの2択になるのは間違いない。そして、2つの構成方法を比べたとき、運用コストや生産性の高さではインクジェットプルーフに軍配が上がる。
株式会社光陽社では、LUCIA EXインクを搭載したiPF6350の検証によって、さらに品質を高いレベルで維持できる環境が得られることを確認した。この事例を通して、高品位な印刷のプルーファーとして活用できるインクジェットプリンターの条件が見えてくるのではないだろうか。

オフセット枚葉印刷機が2台設置された印刷部門。ハイデルベルグ社製4色機と5色機(ニスコーター搭載)が1台ずつ導入されている。20代~30代という若いスタッフが中心となり、高品位印刷に向けた最新技術の習得にも積極的だ。

導入モデル

imagePROGRAF iPF6350写真、プルーフ出力に。A1ノビサイズ対応、80GBハードディスク搭載のハイクオリティモデル

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