業務用4KディスプレイDP-V2411
ファームウエア Ver 1.2

マルチ画面表示の機能拡充
4K/59.94P映像と2K/59.94i映像の同時表示対応
4K(3840×2160)映像信号 と2K(1920×1080)映像信号 を、1台のディスプレイで2画面※1 /4画面表示※1することが可能になります。
これにより、4K映像と2K映像が混在する撮影現場・編集現場などでシステムを構築したいユーザーに最適です。
また画面左右で異なる周波数やI/P/PsF信号の映像表示※1も可能になります。
■表示例

- ■制約事項
- ※1 入力解像度及び入力信号のフレームレートの組み合わせにより、表示できない場合があります。
また周波数の違いにより映像乱れが発生する場合があります。
オーディオレベルメーターの複数表示対応
ディスプレイに2画面※1 /4画面※1 で表示する時に、複数端子のオーディオレベルメーターを同時に表示することが可能になります。また、オーディオレベルメーターの表示明るさの調整も可能になります。
- ※1DualView表示時は、1端子毎に2CHまたは4CH表示、QuadView表示時は、1端子毎に2CH表示が可能
■表示例

波形モニターとベクトルスコープの同時表示対応
従来、切り替えて表示・確認をしていた入力映像の波形モニターとベクトルスコープが、同一画面内に同時表示することが可能になります。また、それぞれの表示サイズを「大/中/小」で変更できます。
■表示例

HDR/SDR比較表示、LUT比較表示の機能拡充
HDR/SDR変換、LUT変換後の波形モニター表示対応
従来の入力信号の波形モニター表示に加え、HDR/SDR変換後やUserLUTによるガンマ変換、色域変換後の波形モニター表示が可能になります。
■表示例

HDR/SDR表示時のSDR画質設定を追加
HDR/SDR比較表示時、SDR映像側のコントラスト調整、色温度の変更、ゲイン調整が可能になります。
■表示例

■設定画面

QuadView表示時のUserLUT比較表示を追加
UserLUT比較表示時、QuadView表示で異なるUserLUTを4種類まで比較※1可能になります。
- ※1QuadView表示、かつ、比較対象2/3のいずれかが「オフ」でない場合。
- ※1互換設定:UserLUTが「互換優先」時は、設定不可。
■表示例

新規格対応
Payload ID 新規格対応
SDIに付与されるPayload IDの「Transfer characteristics (PQ/HLG/SDR)」「Bit depth (Full Range)」「ICtCp」の自動切り換えに対応します。HDR映像とSDR映像が混在した入力信号に対して、PQとHLGとSDRの識別ができるため、入力映像ごとに画質設定※1を従来より細かく自動※2で切換えることが可能になります。
「Channel Mode」→「Picture Mode」の「Type」を「Automatic」に設定した時に、Payload IDごとの画質設定を行うことができます。それにより、Payload IDに基づいて、色域やガンマ、色温度などの自動切換えが可能になります。
- ※1画質設定:OSDメニューのピクチャーモード (色域/ガンマ/色温度など)の設定
- ※2あらかじめPayload IDごとの画質設定(ピクチャーモード)を設定した場合のみ
■設定画面(例)

■入力信号のPayload IDの確認画面

運用時のサポート機能拡充
(複数台導入時や設置/調整時のサポート機能)
ディスプレイ設定連動 NEW
複数のディスプレイをLAN接続※1し、画質設定を複数のディスプレイに一括反映させたり、チャンネルを切り換えることができます。GPI端子によるリモート制御ではできなかった設定の連動や、異なる機種間の設定のエクスポート/インポート、LAN経由での設定のエクスポート/インポートも可能になります。※2
- ※1有線LANのみ対応。Wi-Fi非対応。接続されたディスプレイのファームバージョンは、全て最新であること。
動作確認済み最大連動可能台数:32台 - ※2異なる輝度性能のディスプレイ間の場合、輝度設定が所望にならない場合があります。
■運用例

シグナルモニタリング NEW
入力信号エラー(無信号/非対応信号)、2SI信号の接続順番間違い、SDI信号のCRCエラー※1の警告表示が可能になります。また、エラーは履歴表示も可能です。 また、12G-SDI×4本の8K 2SI信号※1を4Kディスプレイで表示時、表示していない端子の信号を警告表示したり、一定間隔で表示を切り換えたりすることが可能になります。
- ※1DP-V1711/V2411/V2421のみ
■信号エラー表示例

■エラー履歴表示例

HDRモニタリングアシストの機能拡充
フレーム輝度モニター:輝度分布表示
従来の「画面内の最大輝度/平均輝度値の表示と、その遷移表示」に加え、波形モニターのように最大輝度内の輝度分布を濃淡で表現した輝度グラフの表示と、HDR領域とSDR領域の輝度比率をグラフで表現したHDR/SDR比率グラフの表示が可能になります。輝度グラフは、HDR/SDR信号領域をフォルスカラーで設定した輝度範囲毎の色で着色表示することも可能になります。 また、取得したフレーム輝度情報(最大輝度/平均輝度値/タイムコード)をUSBメモリへ出力ことが可能になります。
■輝度グラフの表示例

■HDR/SDR比率グラフの表示例

ヒストグラム表示追加
入力映像の輝度信号ヒストグラムを表示することが可能になります。独自機能として、HDR/SDR比率、ピーク輝度/平均輝度表示、HDR信号領域をフォルスカラーと同じ色で着色表示、HDRレンジ以上の領域を警告色で着色表示することができます。HDR撮影における映像信号の輝度分布の状態を視覚的に認識するのに有効です。
■ヒストグラムの表示例

フォルスカラー 操作性向上/表示改善
フォルスカラー表示時、HDRレンジに応じて色分けする輝度範囲を自動で調整したり、異なる2種類の輝度範囲を設定し、シーンに応じて使い分けることが可能になります。また、HDR領域とSDR領域の輝度境界の設定(100/200cd/㎡)や、SDR領域を異なる2種類の色で色分けすることもできます。 従来より、輝度範囲をより細かく、より自由に、より簡単に設定し確認できます。
■表示例

■設定画面(例)

その他、機能追加 / 性能向上
○QuadView/DualView表示時の映像表示位置の調整機能を追加
○2 Sample Interleve/3G-SDI Dual Link入力の場合に、Payload IDに従って端子の順番並び替えオン/オフ設定を追加
○HLG システムガンマ コントラスト値に応じた自動設定を追加
○波形モニター 表示サイズ(大/中/小)を追加
○ベクトルスコープ 表示サイズ(大/中/小)とターゲット(75+100%)を追加
BT.2020のYCbCr信号入力時、ターゲット枠をBT.2020の位置に変更する機能を追加
○GPIの制御タイプ設定を追加
一部の機能について、ショートのタイミングでオン/オフを行うショートエッジ制御に対応
○ジョグダイヤルによる機能一覧や詳細画面の表示機能を追加
○OSD 明るさ調整機能を追加
○音声レベルメーター 明るさ調整機能を追加
○バナー表示 表示方法の設定を追加
○セパレーター ハーフの設定を追加
○ズーム表示時に、全体映像と拡大映像の2画面表示機能を追加
○スクリーンキャプチャー HDR/SDR比較用ファイル作成機能追加
○アクセスポイント方式によるWi-Fi接続対応
○Wi-Fi/Webリモート 機能・操作性向上(外部機器からLUT入力など)
○アナモフィック表示 x1.8設定を追加
○インモニターディスプレイ TSL ver5.0のUnicode(日本語/中国語など)について一部表示対応
○設定初期値変更(ファンクションボタン、User4モード「DCI PQ D65」、LUTプリセット名称など)
○その他、操作性及び表示改善
- ※画像はイメージです。OSDメニューや機能は変更される場合があります。