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ME20F-SH|特長

暗闇でのカラー動画撮影を可能にする 超高感度CMOSセンサー

35mmフルサイズの大判CMOSセンサーをフルHD動画撮影に特化することで、一画素あたりの受光面積を大型化。キヤノンのレンズ交換式カメラの最上位機種である「EOS-1D X」(2012年6月発売)などに使用されているCMOSセンサーと比べて、7.5倍以上の面積を持つ一辺19μmの大きな画素と、画素部および読み出し回路に独自技術を搭載した35mmフルサイズCMOSセンサーにより、超高感度と低ノイズを両立しました。

画素の大きさ比較:ME20F-SHとEOS-1D X

最低被写体照度0.0005lux以下の超高感度撮影が可能

最大ゲイン時は最低被写体照度0.0005lux以下(ISO感度400万相当)を実現。赤外線投光によるモノクロ撮影が一般的な低照度環境下でも、赤外線投光なしでノイズの少ないカラーのフルHD動画の撮影が可能です。これにより、肉眼では被写体の識別が困難な暗闇でも、これまでは映し出すことが難しかった映像の撮影が可能です。

  • 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)発行の「CCTV機器スペック規定方法」(TTR-4602B)に準拠(カラー/蓄積なし/F1.2/30P/50IREの条件下で撮影した場合の理論値)。
サンプル画像1
  • EF50mm F1.2L USM使用。解像度:1920×1080、フレームレート:29.97P、約0.011uxの環境下で撮影。

12stopsのダイナミックレンジをもつ Canon LogとWide DR

Canon LogとWide DRの比較グラフ

映画制作機器CINEMA EOS SYSTEMにも採用されている、Canon LogガンマやWide DRガンマを搭載。最大12stopsの広いダイナミックレンジを活かし、低照度か ら高照度まで、幅広い照度環境で高画質な動画を撮影できます。これにより、低照度撮影時に起こりがちな低照度の黒つぶれや高輝度部の白とびを軽減できます。

〈Wide DR〉
高輝度部をなめらかに圧縮し、なめらかな階調性と白とびを軽減
〈Canon Log〉
暗部からハイライトまで豊富な映像情報を保持することで自由度の高いグレーディングが可能

カラーで赤外線撮影が可能

IRカットフィルターのON/OFF設定(電動・リモートも可)により、カラーでの赤外線撮影が可能。また2濃度(ND8、ND64)のNDフィルターを内蔵し、照度の高いシーンの撮影にも対応。明るい日中からほとんど光の差し込まない暗闇まで、多様なシチュエーションでの撮影を可能にします。

〈光学フィルターユニット〉
IR透過フィルターを含む4枚のガラスフィルターで構成。IRカットフィルターを抜き差しすることにより赤外線撮影を実現。

図:赤外線撮影と通常撮影/ND撮影の比較
サンプル画像2

豊富なラインアップを誇るEFレンズにより 多彩な映像表現が可能

キヤノンの一眼レフカメラや映画制作機器CINEMA EOS SYSTEMにも搭載されている、EFマウント(シネマロックタイプ)を採用。これにより、豊富なラインアップを誇るキヤノンのEFレンズを使用できます。用途や撮影シーンに応じて、効果的な画角や明るさのレンズを選択できるため、多彩な映像表現が可能です。

  • 動作確認済みのEFレンズの詳細は仕様をご参照ください。
写真:豊富なラインアップのEFレンズ

動画撮影において標準的な各種インターフェースに対応

〈映像信号出力〉
3G/HD-SDI端子やHDMI端子(両端子とも出力のみ)を搭載しているため、撮影現場で外部レコーダーやモニターなど、さまざまな周辺機器へケーブル1本で映像出力が可能です。
〈リモート撮影対応〉
Φ2.5mmステレオミニミニジャックとRS-422用丸型8ピンのリモート端子を搭載。リモートコントローラー「RC-V100」(2014年6月発売・別売)を接続することにより、カメラ本体から離れた場所でもカメラの設定・操作が可能です。
〈音声入力対応〉
Φ3.5mmステレオミニジャック端子に外部マイクを接続することで、撮影現場において映像信号と合わせて音声出力が可能です。
図:接続例
  • RS-422用丸型8ピンのリモート端子を使用する場合は、「RC-V100」を対象としたファームウエアを適用する必要があります。
  • HDMI、HDMIロゴ、およびHigh-Definition Multimedia Interfaceは、HDMI Licensing Administrator, Inc.の商標または登録商標です。