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トップ > 特集 VUCA時代の情報発信 > P2
23年にわたりご愛読いただいた『C-magazine』。読者の皆さまのビジネスシーンに彩りを添えることを目指して制作してきたが、今号をもってその歴史に幕を閉じる。そして2023年10月、新たにオウンドメディア『ミライアングル』を立ち上げた。キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)グループの「いま」と「未来」を発信していく『ミライアングル』にかける想いについて、キヤノンMJブランドコミュニケーション本部長の孫田貴行に話を聞いた。
――2000年に『C-magazine』を創刊しました。当時なぜ新たな広報誌をつくろうと思われたのでしょうか。
デジタル化やネットワーク化が進み、ビジネスのスピードも加速していたころでした。当社も製品販売だけでなく、お客さまに最適なシステム提案を行い、顧客視点に立った取り組みへと変革を進めていました。それまでは主に販売促進を目的に、ビジネスパートナー向けに情報誌を発行していましたが、より読者の皆さまのビジネスに役立つマーケティング関連の情報を中心に据えたメディアをつくろうと、『C-magazine』を創刊しました。
――23年間続けてきた中で、読者の方からどのような反響がありましたか。
当社グループの事業やサービスを紹介しながらも、マーケティング活動を行う私たちの目から見た旬な話題を取り上げる特集や、写真撮影のポイントを紹介する記事など、ビジネスや生活に役立つ幅広い情報をお届けしてきました。企画には頭を悩ませることもありましたが、「ビジネスのヒントになるような、さまざまな知識を得ることができ、毎号楽しく読んでいます」といったご意見をいただいたときにはとても励みになり、苦労が報われる思いでした。
――オウンドメディア『ミライアングル』のコンセプトについて教えてください。
「キヤノンMJグループの『いま』と『未来』を、想いとともに伝えるメディア」をコンセプトとしています。2010年代以降はVUCAの時代ともいわれ、社会全体が予測困難な出来事に直面し、これまでの常識が通用しなくなっています。ビジネスにおいても一社単独で物事を解決するのではなく、他社との協業も重要視されるようになりました。そのような中、当社グループも「自分たちは何者で、どのようなことを成し遂げたいのか」をより積極的に発信していく必要があると考え、編集方針としました。
――オウンドメディアをどのようにブランディングに生かしていくのでしょうか。
今の時代は商品の機能が優れているからといって、それだけでは企業のブランド価値にはなりません。この会社はどのようなことを考え、どう社会に役立っているのか、そうした視点で会社を評価する時代ですから、『ミライアングル』を通して、幅広いステークホルダーの皆さまに当社グループの志を知ってもらい、ブランド価値向上につなげていきたいと思っています。
――コンテンツの内容はどのようなものになるのでしょうか。
当社グループの志をより深く理解していただくため、社員一人ひとりの想いにフォーカスした企画となっています。人の想いに寄り添い共により良い未来を創造していくために挑戦を続ける社員の姿や取り組み、その根底にある想いを紹介する中で、われわれの魅力を伝えていきたいと考えています。加えて、"いま気になる"社会課題やビジネストレンドを専門家に解説いただく記事、聞いたことはあるけれどよく知らないテクノロジーキーワードなどを分かりやすくお伝えする記事など、多彩なコンテンツをご用意し、読者の皆さまが未来への一歩を踏み出すきっかけやヒントになるような情報をお届けしていきます。
――最後に、これまで『C-magazine』を愛読してくださった方へ、メッセージをお願いします。
長きにわたり、ご愛読いただきました読者の皆さまに、心より御礼を申し上げます。『C-magazine』は今号で発行終了となりますが、『ミライアングル』でも価値ある情報を発信していきますので、引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。
そして、これまで取材にご協力いただいた皆さま、制作スタッフの皆さま、共に『C-magazine』をつくってくださった全ての皆さまに、あらためて感謝を申し上げます。
キヤノンMJグループの「いま」と「未来」を、想いとともに伝えるメディア
キヤノンMJグループは、新たなオウンドメディア『ミライアングル』を公開しました。私たちは「さまざまな人の想いに寄り添い、ともにより良い未来を創造していきたい」。そのために日々、人や技術の力を磨き、新たな挑戦を続けています。『ミライアングル』では、そんなキヤノンMJグループの「いま」と「未来」、そして、その根底にある人の「情熱」をお伝えしていきます。
canon.jp/mirai-angle主に販売促進を目的に発行していたビジネスパートナー向け情報誌『Canon Voice』を、マーケティング中心の内容に刷新。キヤノン色を残しつつ変化を感じさせたいという想いから『C-magazine』と名付けた。
企業としての転換期を迎え、「顧客主語」「前線解決」「プロフェッショナルへの変革」という3つのスローガンを打ち出した年。本誌でも、課題解決型のマーケティング手法に定評のある企業や、キヤノン製品の歴史や開発秘話を取り上げる記事を連載するなど大きく変革した。
「キヤノン販売」から「キヤノンマーケティングジャパン」へと社名変更。本誌でも幅広いステークホルダーに読者ターゲットを拡大し、キヤノンMJグループのブランド価値訴求とともに、読者の広がりを意識した記事を展開した。
キヤノンMJグループでは、さらなる事業の多角化やサービス事業会社化を推進。これに伴い、本誌でも先進的なマーケティング事例やIT活用を紹介する企画、キヤノンMJグループのソリューションに込めた想いを伝える連載などを開始した。
「お客さまを深く理解し、お客さまとともに発展する」というグループビジョンの下、本誌でもこれまで以上に読者に寄り添い、ビジネスや生活に役立つ情報を届けるべく、内容の充実を図ってきた。