人からの評価も嬉しいが、それがすべてではない。自分で自分のがんばりを認められるかどうかが大切だし、仕事の中でも成長を感じたい。
昇進もひとつの成長ではあるが、必ずしも自分の納得感と一致するとは限らない。
褒めてもらえても、できなかったことに対して後悔を感じることもある。自分が成長できたと思えることを褒めてもらえるのが一番うれしい。
自分で振り返った時に成長できたと感じられるかどうかが大切。
ポジティブな成長したい理由ももちろんあるけど、“不安ドリブン”のような理由もある。入社できただけでは安泰ではないし、学び続けないと同じ会社に所属し続ける価値を見出すことが難しいと感じる。不確実なVUCA時代を生きるためにはスキルアップしていくことは必要で、何が起こるか分からないからこそ自分のやりたいことや好きなことを大切にしたい。
大学生と議論する中で、様々な理由はあっても一様に『仕事を通じた成長意欲の高さ』を感じることができました。“成長”についてディスカッションする中で“昇進”というワードが出てきましたが、一般的によく耳にする『若者の昇進欲低下』との関係性はないのでしょうか?なぜ若者が出世したがらないと言われるのか。今回は“成長”というキーワードを元に、15~24歳の若者575名(※1)(以下、若者に対する調査)と30歳以上のオトナ世代1653名(※2)に対して次のような調査を実施しました。
この調査結果から“成長”の捉え方が世代によって異なるということが言えるのではないでしょうか。オトナ世代が昇進という縦方向の上昇を期待することに対して、若者の中には人脈の広がりといった横への展開を期待する人が多いことが特徴的です。またこれまでのワカモノスタディレポートでは若者が「納得感」を物事の前提として考えるという傾向も分かってきています。その前提があるからこそ現代の若者においては仕事を通じた成長意欲と出世欲の高さが比例しないのではないでしょうか。成長という言葉の捉え方と周囲の評価が必ずしも自分自身の納得感と一致するとは限らないと思う若者の気持ちが感じられます。