整理収納アドバイザーのEmiさんは、この春小学一年生になった男女の双子と夫との4人暮らし。家族が集まる広々としたリビングの一角には、“ファミリーライブラリー”と呼ばれるスペースがあり、各々の愛読書とともに家族の厳選ショットをまとめたアルバムを並べています。
「わが家では、毎年一冊“とっておきアルバム”をつくります。ひと見開きをひと月分とし、その月の子どもたちの様子をメモ書きしたカードと、11枚のお気に入り写真を入れて、12カ月で一冊に。膨大な量の写真をアルバムにするのは大変だし、気が重いですよね。でも、これなら時間も手間もかからないから気軽に続けることができるんです。私が大切にしているのは、『写真を見ながら家族と思い出を共有する時間』。写真って“コミュニケーションツール”のひとつだと思うんです。データとして保存しておくだけでなく、プリントして家族で見返すことで、一層思い出が楽しく幸せなものになるのではないかと思います」。
左上には子どもの成長記録カードを。残りの枠にはその月のとっておきを入れていきます。「9枚しか選べない月、12枚以上選んでふた見開きになってしまう月があってもOK。写真をセレクトするときに大切にしているのは、顔がよく見えるものばかり選ばないということ。例えば小さな足の裏だったり、横顔だったり……撮った時期やその瞬間の雰囲気が伝わる写真を選ぶのがコツです!」。
その月の子どもの成長ぶりを書き記しておく“育児日記カード”は、キッチンの冷蔵庫に貼っておき、その都度書き込むように。「あとで清書しようとすると続かないので、その時々に走り書きでメモするだけ。最近は、忙しくてこまめに書き入れられない月も。そのため、毎月1日を『育児日記の日』と決め、前月の様子を忘れず書くようにしています」。
家族のアルバムは、1年に1冊で10冊に。右から2冊の背幅が広いものは、自身がプロデュースした“本棚に立てておけるメモリアルボックス”で、子どもたちが赤ちゃんの頃に使っていたおもちゃや手形・足形などの思い出の品を入れてあります。「アルバムはいつでも手に取れる場所に置いてあるから、息子も娘も絵本感覚でしょっちゅう開いては眺めているんですよ」。