写真集制作レポート

第1回SHINESに入選した8名が、いよいよ写真集を制作していきます。写真を「撮る」こと、「選ぶ」こと、そして「写真集」という本に仕上げること。それぞれに別の視点が必要です。「写真」から「写真集」へ。その制作過程は自問自答の連続でした。少しずつゴールを見出していく彼らの一部始終をレポートします。

個別ミーティング/
Photographer 石井靖久氏 Vol.2

2nd meeting

1回目の打ち合わせで、自身の中身と写真の持つ「意味」を提示できなかったのは、「医師という自分と写真家という自分を一致させていなかったこと」に原因があったと石井氏は考えました。

自分の写真の意味と、今後の仮説を導き出すべく、コンセプトを決め、自らの写真を3つに分類しました。グラフィックデザイナーの町口氏は、3つに分類したうち、2つのカテゴリの写真から200枚を選び、相関図を作ることを提案します。

※決定したコンセプトは写真集販売時に公表します。

3rd meeting

抽象的な写真は分類していくと全体が見えてくる、と語る町口氏。約200枚の写真をコンタクトシートのサイズで用意し、石井氏が自ら分類します。まずは1つ目の群を分類し、そこからさらに分類を続けていきました。

分類に当てはまらないものは外し、自分の中で同じようなイメージの写真も外していくと、写真群としてよりシャープになると町口氏は言います。
次回の打ち合わせでは、分類しているうちに気づいた、新たな手法で撮影した作品を使って、サンプルチェックを実施することとなりました。