写真集制作レポート

第1回SHINESに入選した8名が、いよいよ写真集を制作していきます。写真を「撮る」こと、「選ぶ」こと、そして「写真集」という本に仕上げること。それぞれに別の視点が必要です。「写真」から「写真集」へ。その制作過程は自問自答の連続でした。少しずつゴールを見出していく彼らの一部始終をレポートします。

個別ミーティング/
Photographer 上田優紀氏 Vol.2

3rd meeting

見事アマ・ダブラム登頂を果たして帰国した上田氏。3回目の打ち合わせには、作品、順番、判型、文章をすべて揃えた状態で臨みました。そして、持参したダミーブックを基に写真集を制作することが決定。グラフィックデザイナーの町口氏からは、アマ・ダブラムを第三者にも理解してもらうため、地図など掲載したほうがいいのでは、というアドバイスをもらいました。

次回の打ち合わせでは、2種類の紙(ラスター・サテン)による束見本を用意し、詳細を詰めていくこととなりました。

4th meeting

束見本を確認し、紙はラスターに決定。テキストも日本語と英語の両方を入れることになりました。限定30冊の中、上田氏の戦略に合わせ、さらに内容を詰めていきます。

その場で表紙も決まり、すべてがハイペースで決定されていきました。「写真家として自信を持つことは大事です。良いか悪いかはあとでついてくるもの。まずは自信を持つこと。それが次につながっていくのです」と町口氏は言います。

最後に奥付や文章の調整などを行い、ついに上田氏の写真集は完成しました。