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ITのチカラ Vol.23 大学教育の質向上を支える教学マネジメントの基盤

将来がますます不確実となる時代にあって、学生たちにとっては自らの目標を明確に設定し、主体的に学修に取り組むことが必須となっている。各大学にはその成果を客観的に評価しつつ、より良い学修環境を提供し一人ひとりの成長を支えていくことが求められる。そうした中で多くの大学が実施しているのが教学マネジメントの強化だ。この取り組みの基盤となるIR(Institutional Research)について、同志社大学 社会学部 教授の山田礼子さんに聞いた。

※ IR:教育機関において、さまざまな活動に関するデータや情報を収集し、分析することで、経営戦略・財務計画などの立案を支援する活動

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  • 2022.03.01

[Vol.23]大学教育の質向上を支える教学マネジメントの基盤

ソリューションレポート キヤノンMJグループ ソリューション教育DXを支援するワンストップソリューションで
全学的な教学マネジメント構築を強力に支援

少子高齢化にともなう生産年齢人口の減少、デジタル化やAIの普及による産業構造の変化など、将来を予測することが困難さを増している現代、自律的に生き抜く学生を育むため、大学には「学修者本位の教育」への転換が求められています。そうした中で各大学は教学マネジメント強化に向かっており、自大学をデータに基づいて客観的に分析するIRの果たす役割が重要となっています。

こうした背景から多くの大学がIR組織を設置して大学改革を推進していますが、一方で、「スキルを持った人材が足りない」「データが散在している」「巨額のIT投資に耐えられない」といった困難に直面しているのが実情です。

この課題を解決すべくキヤノンITソリューションズでは、明治大学や東京大学など多くの大学で実績を重ねてきた教育機関向けソリューション「in Campus」シリーズの新しいラインナップとして、「in Campus IR」の提供を開始しました。大学内に散在しているデータを教学マネジメントデータベースに統合し、分析ならびに可視化を行うことで、教育の質向上を支援するソリューションです。

単なる支援ツールの提供ではなく、各大学の環境や用途に合わせた多彩なサービスを提供しています。

たとえば「基本導入サービス」では、教学マネジメントデータベースの構築を支援するとともに、プロトタイプとなる3種類の標準ダッシュボードを提供します。これにより人材が不足している大学でも短期間でデータ分析や可視化を行うことが可能となり、IRの運用を低コストでスタートさせることができます。また、独自のダッシュボードの追加はもちろん、各大学の環境に合わせてデータ連携の仕組みや出力レポートのカスタマイズといったご要望にも対応します。さらに、そもそもIRをどのように運用すればよいのか分からないという学校向けには、より上流からの「業務支援・コンサルティングサービス」を提供し、データに基づくエビデンス経営や活動をサポートしています。

将来的には教学マネジメントデータベースに統合されたデータを分析・可視化するだけでなく、学生一人ひとりにとって最適な学修プランを提案するレコメンド機能の実装も見据えています。コンサルティングからシステム構築、保守、定期的な運用相談といったサービスを組み合わせることで、継続的な「教学IR」の運用をトータルでサポートし、「教育の質保証」と「学修者本位の教育」の実現に貢献していきます。

「in Campus IR」概要図

画像:「in Campus IR」概要図

「基本導入サービス」をはじめ、「データ連携サービス」、「ダッシュボード作成サービス」、「業務支援・コンサルティングサービス」といった各種サービスを用意し、各大学の環境や用途に合わせ導入が可能。さらに、学生個人の学修成果の蓄積・可視化を行う「in Campus ポートフォリオ」、学内に流通する情報を統合管理し、学生、教員や教務スタッフが情報を共有・発信する「in Campus ポータル」など「in Campus」シリーズの各種サービスとの連携により、「教育の質保証」と「学修者本位の教育」の実現を支援する。

キヤノンITSの教育機関向けソリューション「in Campus IR」

キヤノンITSの教育機関向けソリューション
「in Campus IR」

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    日本の大学におけるIRに対する取り組みの現状と課題とは
    数学や統計学のスキルだけでは足りない。IR人材育成の困難
    単独でIRに臨むのは困難。複数の大学組織が共にパートナーと
    組む方法も有力な選択肢に

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