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トップ > ITのチカラ [Vol.8] 車載ソフトウエア開発サービス > P3
自動車向けソフトウエアプラットフォームの開発を行うAPTJ社に参画し、車載ソフトウエア開発事業を加速するキヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)。これまでの取り組みと今後の方針を、キヤノンITS インダストリーシステム事業本部の橋本真幸、雨宮佑樹、APTJ 開発部の川村和義、品質保証部の佐藤友紀が解説する。
今回のポイント
インタビュー
―― キヤノンITSの組込みソフトウエアソリューションについて、今後の見通しを教えてください。
橋本
自動車以外の領域も含め、組込みソフトウエアが必要とされるさまざまな領域の開発現場へ、キヤノンITSの技術やノウハウを提供していきたいと考えています。IoTの普及が加速する中、ネットワークとつながる機器は今後どんどん増えていくでしょう。さまざまな機器でキヤノンが得意とする高度な通信技術や画像処理技術が求められるようになるはずです。自動車で画像処理技術が活用され、道路や前後の自動車、携帯などと通信しながら走行する時代に入っているのはその象徴ともいえます。
技術の進化に伴い、世の中では組込みソフトウエアの出番がさらに増えるでしょう。また、従来は「1対1」でつながっていた機器がネットワークを介して「1対多」でつながるようになれば、必要なソフトウエアの量も増えます。さらにネットワーク化が進めばそれだけセキュリティーの強化も求められると考えられます。今後は、私たちの強みである組込みソフトウエアのノウハウ、セキュリティーも含めたITに関する幅広い課題解決力、画像処理などの光学的な知識を持つ人材力などを生かせる場面が拡大すると見ています。
キヤノンITSが手掛ける組込みソリューションの展開は、自動車だけでなく、眼底カメラなどの医療機器、半導体露光装置や自動改札機などの産業機器、スマートフォンなどの情報端末、デジタルカメラなどのコンシューマー機器、デジタル複合機などのオフィス機器まで、多岐にわたっている。