カテゴリーを選択
トップ > ITのチカラ [Vol.10] 教育の「質的向上」に集中できる環境づくり > ソリューションレポート
経済や情報のグローバル化、少子高齢社会の到来などにより、これからの社会を担う人材をどのように育てていくかが問われている。そのような中、教職員が教育に集中できる環境づくりや時代に合った新しい教育スタイルの確立・普及など、ITが果たすべき役割は大きい。教育の質的向上のために解決すべき課題や、期待される取り組みはどういったものなのか、東京学芸大学の高橋純さんに話を聞いた。
今回のポイント
ソリューションレポート
少子化による「大学全入時代」を迎え、学校経営において他校との差別化や学校の価値向上が重要な課題となっている中、キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)グループではキヤノンMJ、キヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)が連携し、教育機関向けソリューション「in Campus Series」を提供しています。学内に流通する情報の発信・共有ツール「Portal」や、授業で利用される「LMS(学習管理システム)」を中心としたさまざまなサービスのほか、学校の中に点在する端末の管理ツールなどもラインアップ。これらを学校ごとのニーズに応じて自由に組み合わせることにより、最先端のIT環境構築が可能です。
「in Campus Series」の特長の一つは、すでに導入されている他のシステムと柔軟に連携できる汎用性の高さにあります。「既存のパッケージ製品では学校のニーズや仕様に合わない」といった課題を持つ学校は少なくありませんが、「in Campus Series」なら、学校ごとのシステム運営の状況や費用などに合わせた開発が可能です。また、端末管理ツールはWindowsとMacの両OSに対応しており、各端末の設定もWebアプリケーション上で行えるので、学内にあるさまざまな端末をどこからでも管理できます。
また、「in Campus LMS」は「教育の質」の向上もサポートします。出欠管理や授業で使う資料の配布・閲覧、学生からのレポートの受理といった基本機能を網羅しており、例えば教員がLMSを介して事前に課題を出したり参考資料を提示したりしておくこともできます。学生は、十分に予習し課題に対して意見を持った上で参加できるため、「教室での討論への参加などでしか学べないこと」を身に付けることが可能になるのです。近年、ITを教育に活用し総合的な学習を推進する「EdTech」が注目を集める中、「アクティブ・ラーニング」というキーワードのもと、学生同士がディスカッションなどを通じて学び合う講義形式も増えています。LMSはこうした潮流に対応し、「教育の質」を下支えするソリューションとして活用されています。
2018年6月には、AIを活用した授業支援クラウドシステム「in Campus Scan」の提供も開始しました。採点済みの手書きの英数字を読み取り、学生情報のリストと照合して採点結果を自動集計するサービスです。テストやレポートなどの集計を自動化することで、学習成果や成績の管理業務を効率化し、教員の業務負担も軽減します。
写真:芝浦工業大学
学内の全ての情報の入口となる「Portal」、学習支援ツールとして国内で急速に導入が進んでいる「LMS」のほか、学生一人ひとりの学習履歴をアーカイブする「Portfolio」などさまざまな機能を持つ「in Campus Series」。ニーズに合わせて柔軟に組み合わせて導入できる。