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ITのチカラ Vol.14 日本のものづくりはIoTでどう変わるのか

「インダストリー4.0(第四次産業革命)」が起きているともいわれ、IoT活用への注目度が高まる中、日本がこれまで強みを発揮してきたものづくりを取り巻く環境は大きく変化しつつある。新たな環境において日本企業が直面している課題やその解決策、IoTやデータ活用で先行する海外企業との戦い方について、東京大学の越塚 登さんに聞いた。

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  • 2019.09.01

[Vol.14] 日本のものづくりはIoTでどう変わるのか

ソリューションレポート キヤノンMJグループ ソリューション5G時代にさまざまなデバイスから生まれる膨大なデータに対応する
次世代アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ」

キヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)は、製鉄企業の情報システムや研究開発部門の流れをくんでいます。製鉄ラインは、高炉から原料が流れ始めると途中で稼働を止めることはできませんが、そうした環境の中、キヤノンITSは数十年も前から、高炉内を含むライン各所の状態をセンサーで把握し、そのデータを基にシステム全体をリアルタイムに制御する技術を磨き上げてきました。これは今「IoT」と呼ばれる技術の根幹の一部であり、「リアルタイムに大量のデータを収集して分析し制御する」技術には一日の長があります。この技術を活用し、多様なセンサーデバイスやコントローラーと直接通信を行って、高速で安定したデータ収集を実現する独自開発のエッジプラットフォーム「PlatSquare(プラットスクエア)」を提供しています。

さらにIoT活用を推進するのが、次世代アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ(バンティック)」です。通信の高速化や大容量化、低遅延化や多数同時接続などを実現する5G(第5世代移動通信システム)により、IoT分野でも従来では考えられないほど大量のデータが短時間に集まることが想定されています。このような環境変化の中、従来のように全ての情報をデータベースにため、監視システムがデータベースにアクセスして着目すべきデータを検知するというアプローチは今後破綻する恐れがあります。そこで「VANTIQ」が実現するのは、データをためずに、着目すべきデータに対してのみ必要なアクションを起こす「イベント・ドリブン型」のアプリケーション開発です。

例えば、約7000台の監視カメラが設置されている国際空港の事例では、これらのカメラから送られてくるデータ全てにリアルタイムにアクセスして解析し、異常な事態に対応するのは不可能でした。しかし「VANTIQ」で開発したアプリケーションでは、約7000台のカメラの中の1台が普段とは異なる場面を捉えたとき、それを「イベント」としてリアルタイムに検知し、そのカメラの近くにいる警備員に通知するというシステムを実現することができます。こうしたイベント・ドリブン型のシステム開発は、従来は難しいといわれてきましたが、「VANTIQ」を活用することで、容易かつ短期間で開発できるようになります。キヤノンITSでは、製造業のお客さまと共に長年培ってきたシステム構築のノウハウや経験を生かし、お客さまの課題解決と新しい価値創出をサポートしていきます。

EDA(※)型アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ」

画像:EDA型アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ」

「VANTIQ」を活用して構築されるシステムは、従来型と異なり、現場で発生する膨大なデータをデータベースに保存することなく、多種多様なイベントをリアルタイムに処理することができるため、情報の伝達スピードを高め、迅速な判断や行動を可能にする

※Event-Driven Architecture:イベント(=何かが発生すること)をリアルタイムに取得・処理してアクションを起こす仕組みのこと

次世代アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ」

次世代アプリケーション開発プラットフォーム
「VANTIQ」

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    国全体で都市設計、
    社会制度設計に取り組むことが必要
    サイバーとフィジカルが融合、
    フィジカルに強みを持つ日本企業には勝機がある

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